たくさんの人が行き交う東京メトロ表参道駅、改札外のコンコース。2023年1月9日~15日まで、B1出口付近の壁に特別なヴィジュアルが展示される。テディベアを手にした子どもたち。モノクロームの写真に託されたメッセージとは。
被写体はウクライナの子どもたち
カメラを真っすぐ見据えた瞳。その澄んだ美しさに秘められた気持ちを思うと、言葉を失う。
現在、家族と離れ離れになり、ウクライナから日本へ逃れて避難生活を余儀なくされている子どもたちがいる。寂しさと不安のなかにいる子どもたちを元気付けたいと、スタージュエリーは昨年10月に横浜市国際交流協会ウクライナ避難民支援センターにて、オリジナルで制作したテディベア50体をプレゼント。社員から直接、子どもたちに手渡ししたそう。
今回展示する写真は、その平和のシンボルであるテディベアを手にしたウクライナの子どもたちを、写真家の宮本直孝さんが撮影。宮本さんは世界的な写真家オリビエーロ・トスカーニに師事し、欧州から帰国後、雑誌、広告などで広く活躍。ライフワークとして、さまざまな写真展を企画・開催し、数々の社会的メッセージを発信してきた。今回は、彼の作品を観たブランド側からのリクエストで実現に至ったそう。
ウクライナ人コミュニティのネットワークにより、東京都内、神奈川、埼玉、千葉、山梨から集まった15家族の1~13歳、21名の子どもたちが参加。言葉にできない想いが、テディベアを握る手、あどけない表情から真っすぐに伝わってくる。
写真の展示期間中に表参道駅に降り立つことがあったら、改札口を出て、この特別なポートレートを鑑賞してほしい。平和への願い、そして苦難の状況にある人々を思いやる気持ちの大切さに、あらためて気付くことができるはず。
ウクライナカラーのテディベア、その背景
スタージュエリーが長年続けているプロジェクトのひとつ、クリスマスチャリティ「BEAR FOR PEACE」。対象商品の売上金額から20%をユニセフに寄付し、子どもたちのサポートに役立ててもらうというこのプロジェクトは、クリスマスシーズンにあわせて継続的に実施されてきた。同様の想いをベースに取り組みがスタートしたプロジェクト「BEAR FOR PEACE – STAND WITH UKRAINE –」では、ウクライナカラーのテディベアを1000体制作し、そのうち800体をウクライナの現地の子どもたちに届けたそう。
実施にあたっては、賛同者から支援金を募るクラウドファンディングも実施(募集はすでに終了)。スタージュエリーの社員全員による手書きのメッセージカードが添えられたテディベアは、海を越え、ウクライナの慈善団体「TVOYA OPORA」を通して子どもたちの手元へ渡った。テディベアたちを確実にウクライナへ届けるために、ポーランドでウクライナへの支援を続けている「HELP UKRAINE CENTER」のサポートも。多くの人の想いが詰まったデティベアが、子どもたちの癒しとなっていることを願わずにはいられない。
スタージュエリー公式サイト内特設ページ
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