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2022.04.22

NYでルーフトップファームが拡大中!採れたて野菜が味わえるエコビルディング

NY在住のエディターライター山田ヒロミさんが、気になるトピックスをレポート。今回はサステナブルなローカルスポットをご紹介します。

サステナブルに取り組む大型国際展示場


NYにある巨大コンベンションセンターとして知られるジャビッツ・センター(Javits Center)。いろいろなジャンルの展示会やイベントが催され、全米だけでなく、世界中から人が集まる場所です。私もファッションや雑貨の展示会シーズンにはリサーチに出かけたり、日本から買い付けに来るバイヤーさんたちのアテンドをしています。

ジャビッツ・センターが位置するマンハッタンのミッドタウンの西側は、人気の緑道公園「ハイライン」や、ショッピングモール「ハドソンヤード」などが立ち並ぶ開発途上エリア。ジャビッツ・センターも2021年に、建物の北側に新たなウィングを増設し、最先端の設備とテクノロジーを備えた拡張工事が完了。新しい展示スペースや会議室、ガラス張りの屋上パビリオンや、屋上農園を作りました。

もちろん、それらの工事を着工することや、イベントの運営を加速させることで多くの雇用を生んだことも経済の活性化、SDGsの取り組みのひとつです。ジャビッツ・センターは、知る人ぞ知る、ニューヨーク州のどの建物よりもサステナブルやエコを意識して運営されている国際展示場なのです。

太陽エネルギーを使った屋上緑化計画


ジャビッツ・センターが注力しているサステナブルの取り組みとして注目したいのが、モダンな外観からは想像できない屋上に広がる広大な緑地。そこは、「ソーラーファーム(Solar Farm)」として、太陽光を利用して電力を生成する大規模な設備になっているのです。「ソーラー(太陽の)ファーム(農場)」とは、太陽光を「収穫する」という意味と、いくつかの発電所が作物でいっぱいの畑に似ていることに由来して付けられた名前のようです。

ソーラーファームの典型的な働きとしては、太陽電池、または集中太陽熱エネルギーで電力を生成します。化石燃料の発電所とは異なり、再生利用可能な資源を使用して電力を生産しているため、環境にやさしいと考えられているのです。ジャビッツ・センターの屋上には、3,000枚を超えるソーラーパネルが設置されていて、バッテリーストレージや電力貯蔵システム(BESS)太陽エネルギーによって、建物のエネルギーを補うだけでなく、カーボンニュートラルを促進しています。

さらに拡張された新しいビルの屋上には少なくとも100万ポンド(453トン)の土が敷き詰められ、「ザ・ファーム(The Farm at the Javits Center)」という名が付けられた農園を開設。1エーカー(約4000平方メートル)の畑、温室、たくさんの果樹が植えられた1万平方フィート(約930平方メートル)の果樹園、雨水を回収して再利用するための大規模な地下貯水槽などで構成されています。

畑に敷かれた農業用土壌は、通常よりも多くの水分を保持できるように特別に混合された土を使っており、1年を通じてたくさんの野菜や果物を栽培、収穫できるようになっています。また、18インチ(約45センチ)という深さがあることで、遮熱効果があり、急速に温暖化している都市のヒートアイランド現象(一般的に、都市は農村地域や、郊外よりもアスファルトの道路やコンクリートのビルがあることで気温が高くなる現象のこと)の回避に役立っています。

「ルーフトゥテーブル(Roof To Table)」で、新鮮な野菜を直送

(c)HIROMI YAMADA

「ザ・ファーム」では、年間で最大4万ポンド(約18トン)の野菜や果物を生産することを目標に設定。収穫した農作物は、センター内のケータリング部門 Cultivatedと協力してメニューに取り入れているそうです。上の写真はリンゴやナシの木を植えて育てているところ。植物は季節ごとに入れ替わり、花粉症の軽減に有効なハーブなども栽培されています。

運営を担当しているのは、ニューヨークのブルックリンを拠点に屋上農園の設計や施工、管理、イベント事業、農業全般のコンサルテーションを請け負っているブルックリン・グランジ(Brooklyn Grange)。ジャビッツ・センターでは元々、屋上緑化計画に取り組んでいましたが、ブルックリン・グランジの参画で、さらに実用的で商用しっかり栽培、収穫のできる農園に進化しています。

近年はダイニングにも力を入れていて、レベル1と3のフードホールを刷新し、売店もリフレッシュ。新しい屋上農場で収穫された新鮮な野菜を使ったメニューに加え、ニューヨークローカルのベンダーから調達した食材で構成していく予定だそう。

4月22日のアースデイを皮切りに、屋外のアクティビティのベストシーズンが到来。「ザ・ファーム」でも体験プログラムや見学ツアーのほかイベントも計画中で、一般の人が実際に農園を訪れる機会を増やしていく予定だそう。また、屋上にあるガラス張りのパビリオンや屋外テラスからは、いつでもブルックリン・グランジが整備している在来種の野花を楽しむことができます。展示会や、見本市でジャビッツ・センターを訪れるだけでなく、NY観光の途中でも、ぜひ立ち寄って屋上に上がってみてはいかがでしょう?

Javits Center
https://www.javitscenter.com/

PHOTO=Javits Center

TEXT=HIROMI YAMADA

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