暮らしを豊かにする情報には常にアンテナを張っておきたいもの。フリーライターの和多亜希さんが、取材から得た今知っておきたい情報をご紹介。
食パンやクロワッサン、コッペパンなど、ベーカリーは今や専門店が群雄割拠するなか、インスタ映えするフルーツサンドなど、サンドイッチも専門店が増えてきています。なかでも世界各地のサンドイッチを食べられる専門店も人気。
専門店だけに美味しさはもちろんのこと、ひと口食べればその土地を旅した記憶が思い起こされたり、異国気分に浸れたりといった醍醐味も。また普段口にしない食材やソース、スパイスによる味の変化や新しい発見により、食のマンネリからも脱出して世界が広がるかもしれません。
関西でいただける美味しい「世界のサンドイッチ」をご紹介します。
イタリアンシェフが考案する本格的パニーニ
よりリーズナブルに、カジュアルで気取らないイタリアンを提供したいと本格的なパニーニ専門店「アネーロ パニーニ」がオープンしたのが、今年5月。コロナ下ということもあり、テイクアウトできる本格的な味を求めて、今では遠方からのゲストも絶えないそうです。
スライスしたてのハムをメインに、ルッコラやナス、ズッキーニなどの野菜をたっぷりトッピングし、クリームチーズソースやブッラータソース、トリュフソースなどで味をまとめた本格派のパニーニは、定番8種類のほか、平日限定と月限定各1種類とメニューも多彩。これからの季節はイタリアの高級茸ポルチーニをはじめ、キノコやマッシュルームをアレンジしたものが登場するそうです。
本場の味をベースにしながらもクセを抑えるために、イタリアンハムのお肉の選定(種類、産地、熟成期間)やトッピングに使用する野菜の調理法に苦労を重ねて誕生したというパニーニ。普段口にすることが少ない高級食材もあれば、珍しいテイストの組み合わせも少なくないそうです。そうした食材のマリアージュする瞬間を楽しんでほしい、と佐藤シェフ。パニーニのパンも無添加・乳製品不使用の自家製フォカッチャとロゼッタパンの2種類をメニューによって使い分けているとか。
できる限り添加物や化学物質不使用の食材を使用し、スローフード発祥の地イタリアの豊かな食を提供しています。食べるたびにひと味違った新たな感動が生まれそう!
アネーロ パニーニ
兵庫県神戸市東灘区森南町2-1-5 東灘レックスマンション102
Instagram@anello_panini
彩り豊かでインパクトが魅力のスモーブロー
ライ麦パン(デンマーク語で「ブロー」)の上にたっぷりとバター(デンマーク語で「スモー」)を塗り、さらに肉や魚、野菜といった具材をたっぷりのせていただく、オープンサンドのスモーブローはデンマークの郷土料理。見た目にも華やかで、フォークとナイフで一口ずつ口に運び、味のハーモニーを噛みしめる瞬間はたまりません。そんなスモーブロー一筋で5年目を迎える「スモーブローキッチンナカノシマ」はリピーターが絶えない人気店。
デンマークの伝統料理という本質を踏まえつつ、食材が活かされる調理法にこだわり、旬の食材や彩りにも配慮。ライ麦パンは系列店で特別にオーダーし、食材は旬の安心安全なものにこだわり、添加物も使用しないように努めているというだけあって、ストレートな美味しさが伝わります。人気の定番メニューに加え、常に新しいメニューでゲストを惹きつけています。
初めての人にも楽しんでもらえるように、オープン時からラストオーダーまで注文できる手の平サイズのスタータースモーブローが9種類用意されているのも魅力のひとつ。いろいろな味を食べたいという欲張りさんにはぴったりです。
また、季節限定のデザートスモーブローもあり、おかずスモーブローとデザートスモーブローを頼んで、友達とシェアして食べるという手も。
スモーブローキッチン中之島
大阪府大阪市北区中之島1-2-10 中之島図書館内2F
https://www.smorrebrod-kitchen.com/
Instagram@smorrebrodkitchen
狙うのはお肉たっぷりの名物ケバブサンド
野菜たっぷり、具材たっぷりのボリューミィなサンドイッチが話題の「ジューシーズラボラトリー」。数あるなかでも、ここではトルコ発祥のケバブサンドが大人気。味はオリジナルのマイルドソースが決め手の「クラッシックケバブ」と、自家製照り焼きソース&マヨネーズに、柚子胡椒、大葉、海苔を加えた「テリヤキケバブ」の2種類。パンはバターたっぷりのサクサクなトーストパン、ラップサンド、ピタパンから選べます。ピタケバブにはプルコギ味もあり、ケバブメニューは全7種類。
ケバブは鶏のモモ肉を使用し、毎朝仕込んでから、専用の回転グリル機でじっくりローストします。余分な脂は落ちるため、カリっとジューシーでヘルシーなのが魅力。日本人向けに独自に味付けされているため、老若男女問わず誰にでも食べやすいとか。クラシックケバブは肉を削いで熱々をサンド、テリヤキは串から削いだ肉をすぐに鉄板でソースで味付けするため、こちらも熱々の状態でいただけます。
サンドイッチはオーダーが入ってから作るため、ケバブもいつも焼き立てをいただけます。イートインもありますが、目の前が公園という好ロケーションなので、公園のベンチで頬張るのもよさそう。炙り焼きしたケバブ×水耕栽培のフリルレタスなど野菜のシャキシャキな食感×旨味ソースという絶妙のバランスで、クセになる人続出とか。お気に入りのサンドを食べ続けるリピーターもいれば、ピタパンやラップサンドなど味の違いを楽しむゲストも。お肉好きの女性にとってもたまらないサンドイッチといえそうです。
ジューシーズラボラトリー
大阪府大阪市西区靭本町2-6-15 1F
Instagram@juicys.lab
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