春から新たな部活動として発足された「GINGER ORCHID CLUB」。同世代の仲間と一緒に蘭を育てることを楽しみ、その美しさを観賞して共有することを目標に活動中です。今回はその第3回目の活動の様子をレポートします。
今回は、胡蝶蘭と並行して育成中のデンドロビュームとカトレアの鉢で植え替えを行います。
まずは鉢から外す作業です。
竹の棒などで鉢と土の境目をつついていきます。土が硬くなっていたらドライバーなどさらに硬い道具を使い、力を込めて外します。プラスチック製の鉢は、鉢ごと外から手で圧をかけてほぐしておいてから作業を始めると抜けやすくなります。
鉢から外れたら、古いミズゴケを外す作業に移ります。根の中心の部分にピンセットを差し込み、詰まっている古いミズゴケを外したら、根をほどいていくイメージで周辺部をほぐしていきます。鉢の上部に固まっているミズゴケは腐っていることも多いので、しっかり落とすのがポイント。今回作業中の着生蘭は、多少根を傷めても大丈夫なので、力強く作業を進めてOK。
皆さん真剣な表情で、無心になってむしっています。だいぶスッキリしてきました。
次に新しいミズゴケに替えます。
根の中心部分にミズゴケが縦方向になるようにぐっと差し込みます。そして、根の周囲にグルグルと巻き付けていきます。ある程度まとまったら、鉢のヘリから1センチくらい下にミズゴケの表面が来るように、整えながら押し込んでいきます。球体に近いくらいボリュームをもって巻き付けて鉢に押し込むと、鉢の下部は柔らかく表面はしっかりしている最良の状態になります。
特に新芽のある部分は、成長するのでスペースをあけておくことが大切です。ミズゴケの配置次第で水はけが変わってくるので注意が必要。ミズゴケが少なすぎても水やりした際に水持ちが悪くなるので、カチカチにならないように気を付けながらもある程度しっかりと量を詰め込みます。鉢植えを購入した際に、ミズゴケの表面の硬さを触って感触を覚えておくと参考になりますよ。
先生によると、植え替えはなるべく毎年行った方が良いとのこと。すべて替えなくてもOK。中心部分は特に腐りやすいので取り外し、それ以外は半分程度外したら周囲に新しいミズゴケを追加して巻くとよいでしょう。
メンバーが育てている胡蝶蘭も来年には同じような要領で植え替えた方が良いそう。今回の実習の知識を覚えておき、しっかり活かしていきましょう。
GINGER ORCHID CLUBの今後の活動にぜひご注目を。次回のレポートをお楽しみに!
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