令和を生きるうえで欠かせないツール、スマートフォン。コロナ禍においてますます必要性が高まっています。そのニーズにこたえるように、各社格安プランを続々発表。そこで、お得に使えると話題の「楽天モバイル」について、優が仕掛け人である河野奈保氏に取材しました。
モバイルは生活を豊かにするサービスの1つ
優 海外留学も経験されているそうですが、転職先に楽天を選んだのはなぜですか？
河野さん（以下敬称略） 今から18年前、ベンチャー企業が注目されていて、楽天もその1つでした。“世界で活躍する会社になる”という明確なビジョンを持っていること、金融業出身の経営陣が多くビジネスの土台がしっかりしていることに魅力を感じました。当時はまだ小さな会社でしたが、面白いことができそうと思ったんです。
優 今は知らない人がいないほどですよね。私も楽天市場でお買い物をしたり、ポイントをためていて身近な存在です。
河野 ありがとうございます。おかげさまで、日本だけでなく海外にも拠点があるほどに拡大しました。弊社の強い信念とビジョンのもと、常に新しいことにチャレンジし、年々事業が増えています。
優 私たちの生活に欠かせない会社というイメージがありますが、モバイル事業をはじめたきっかけを教えてください。
河野 弊社は社会課題を自分たちが持つテクノロジーでどう改善できるかを常に考えています。楽天市場が生まれたのも、全国の商店街の活気がなくなっていくなか、ウェブ上でコストをかけずに商売を行い、日本を盛り上げたいという思いがあります。モバイル事業も根底には日本を元気にしたいという思いがあります。というのも、スマホを持つことが当たり前の時代になっても料金は安くならず、月に1万円以上払っている人が多くいます。スマホを使うことで生活が豊かになるはずが、利用するために家計を圧迫し、やりくりをしないといけないのはおかしいのではと、社会課題として捉えていたのです。
優 確かに今は何をするにもスマホが必要なのに、月々の負担が大きいですよね。でも、無料というのには驚きました。
河野 常識を覆すことが好きな会社なので（笑）。新しく参入するには、まず皆さんに知ってもらうことが大切なんです。まずは使ってくださいという思いで、1年間無料というキャンペーンを実施していました。このようなインパクトのあるキャンペーンを実施できるのも、完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークなどテクノロジーの力によって運営コストを削減できているからなんです。派手なCMで存在を周知できたとしても、使っていただかなければその良さは伝わらない。おかげさまでこの1年で累計契約申し込み数が410万回線になりました。
優 私のまわりでも使っている人が増えていますね。
河野 4月からプランをアップデートして、データ使用量に応じて料金が変わるようになりました。1GBまでなら0円で、それ以降は階段方式であがっていき、20GB以上無制限で3,278円（税込）。ワンプランというのも幅広いユーザーに受け入れられた理由かもしれません。さらにiPhone 12ラインナップとiPhone SEの販売も開始し、使い慣れた製品が使用できるということで乗り換える方も増えています。販売価格も4キャリアで最安値となっています。
優 ちなみに楽天モバイルの料金でポイントは貯まりますか？
河野 もちろんです。月々のお支払いで楽天ポイントが貯まりますし、支払いに充てることもできます。しかも楽天モバイルの契約者は楽天市場でのお買い物がプラス1倍になってお得ですよ。
優 私、ポイントマニアなので、それはうれしい！ 料金形態がわかりやすく、使った分だけ払うというのがいいなと思いました。スマホ代がおさえられる分、ショッピングが楽しめそう。
河野 そうですね、ぜひポイントを活用してください。通話もRakuten Linkアプリを使えば誰にかけても国内通話料0円です。固定電話にも無料でかけることができます。手続きはウェブ上でも行えるので、仕事などで来店できない人にも便利です。
優 外出を控えている時期だからそれはいいですね。まだまだ知りたいことがいっぱい。お得に使う方法、教えてください。
河野 もちろんです。次回は具体的な使い方をご紹介しますね。
［優］カットソー￥12,100／ソブ、ネックレス￥15,400／ダブルスタンダードクロージング（ともにフィルム） パンツ￥23,100／スタイリング/（スタイリング/新宿ルミネ１店）
河野奈保（こうのなほ）
1976年生まれ。2003年楽天入社。’13年に執行役員に就任。’17年には楽天史上最年少で常務執行役員に就任し話題に。現在は常務執行役員CMO。
知っておきたい楽天モバイルワード
WORD 1／Rakuten UN-LIMIT VIをスタート
楽天モバイル1周年を迎え、プランをアップデート。使用データ量に応じて料金が変わり、最大2,980円（税込3,278円）と驚きの料金を実現。4月30日よりiPhoneの販売も開始。
WORD 2／国内キャリア初の「eKYC」を開始
オンライン上で本人確認ができるシステムのこと。「eSIM」対応のスマホを持っていれば、いつでもどこでも申し込みができ、すぐに開通可能に。
