ファッションウェブマガジン「LIV,」の主宰であり、フリーエディターの乙部アンさんが語る、ものごとの本質を知り、満たされる毎日を過ごすための考え方を指南する連載「オンナの生き方・磨き方」。vol.23となる今回は、“夢を掴む方法”についてお届けします。
夢を叶える方法1:「今から始めても遅くはない」を腑に落とすべし
皆さんには「理想の未来」や「将来の夢」ってありますか? アラサー層が多いGINGER読者の皆さんは、時折年齢を理由としていろいろなことをあきらめようとしているようですが、今は人生100年時代。歳がどう、老いがどうとか語り始めるにははっきりいってまだ早い・・・いえ、青すぎるぐらいです。
たとえば20歳のころ、自分では大人になったなと感じていても、今思えばまだまだ子どもだったと感じるように、10年後の自分から見れば、今のあなたは十分若いはず。どんな状況にしろ、残された人生のなかで今この瞬間がいちばん若いことには変わりがないのだから、何かを始めるのに遅いも早いもないのです。
まずはここをしっかりと腑に落とすこと。「頭では納得できるけれど、でも・・・」というレベルではなく、納得することが大事。「私の夢は叶うようにできている」ということを心の底から理解するのです。
夢を叶える方法2:夢を実現した人の例を集める
私たちがなにか夢や目標をもったとき――たとえば「好きな仕事で起業したい」とか「運命の相手と幸せな結婚がしたい」「将来は海外に住んでみたい」などという気持ちが――小さい火のように心にポッと浮かんだとします。
そんなとき私たちがなぜだかやってしまいがちなのが「でもお金ないし」「時間があったら取り掛かれるんだけど」「もっと若かったらなあ」なんていう、“できない理由探し”だったりします。
幸せな将来、つまりは夢が実現した未来を切望しているにもかかわらず、“できない理由探し”をしてしまうのはなぜでしょう? それは一言でいうと怖さゆえ。できなかったときに傷つかないように、また、取り掛かりもしなかったときに「それもしょうがないよね」とあきらめるための言い訳をすでに探しているのです。
けれど、こんな話を聞いたことがありませんか? 私たちが自らの現実をつくる最初の一歩は意識の向けどころ。できない理由を集めればできない未来が現実になる確率はかなり高くなる。本当にその夢を叶えたいと思っているのならば、“できる理由”を集めてみましょう。それはいわば、あなたの夢が叶うことへの証拠集めのようなもの。不可能を可能にした事例は世の中にたくさんあふれていますので、そちらに意識を向け、フォーカスするようにしましょう。
夢を叶える方法3:計画と拡散
自分の夢を叶えることは不可能ではないという気持ちを高めつつ、やるべきことは“人に話す”こと。「こんなことやりたいんだよね」「〇〇っていいと思わない?」というように、自分の夢や目標を人に話しましょう。本気であればあるほど誰かに話すって・・・なんだか恥ずかしく勇気が必要なことのように感じますが、それは一旦隅っこのほうに追いやって。
夢は、多くの人の夢を巻き込めば巻き込むほど大きく実現するという可能性があります。たくさんの人が幸せになるプランに、運が味方してくれるというイメージでしょうか。夢を追う過程で多くの人がやりたかったことができるのも良し、その夢が叶った結果、たくさんの人が恩恵を受けられるでも良し。とにかく巻き込むにはまず人に話してみること。
そこから意外な協力者が現れることもあるし、有益な情報を得ることだって十分ありえます。自分がいいと思ったことは他の人も密かに思っていたこと、という事例も少なくありませんので、ぜひ、恥ずかしがらずに人に話すことをオススメします。今どきはSNSでつぶやいてみるのも悪くありませんね。
夢を叶える方法4:何はなくともとにかく〇〇!
それは、行動すること。環境に恵まれ、資金が潤沢で、人脈もあり、知識と時間がたくさんあったとしても、行動しないことには何の夢も叶いません。
あなたががむしゃらに試行錯誤を繰り返しているときに“その分野に詳しい何も行動していない人”がアドバイスしているというのは夢追い人あるあるですが(笑)、そんなことより成功しても失敗しても、行動し、自ら経験を積んでいる人のほうがずっとずっと尊いのです。
夢を叶えたいなら椅子に座って考えているより、ベッドに潜って考え込むよりとにかく行動! 一歩行動したことで初めて見えてくる二歩めって必ずあるものです。しかも、いちばん怖いのは何もしないでただただモヤモヤして焦っているとき。そのいちばん怖い時期を早めに乗り越えるためにも、早めに何らかのアクションを。これを読んだら即行動、そして一生懸命やってみてもダメならそのときはやめてもいいやという、ある程度の軽やかさも必要です。
そして全体を通して大切にしたいのは、何よりもあなたらしさ。どんなにすばらしいプランでも、そこにあなたの個性がなければなんだかハリボテ感が出てしまう時代です。とことん自分らしく、そして軽やかに、たった一つの道を行きましょう。モデルケースなんてなくても、大丈夫。