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2021.01.13

惜しまれつつ中止になったあの展覧会が復活!2021年注目のアート情報

美術を面白おかしく、わかりやすく解説する“アートテラー”として活躍するとに~さんによる連載「水曜夜はアートの話を」。読者の皆さまからの質問も随時受け付けています!

モネ《睡蓮の池、緑のハーモニー》

アーティゾン美術館『クロード・モネ ―風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画』よりクロード・モネ《睡蓮の池、緑のハーモニー》(1899年、油彩、カンヴァス、オルセー美術館) Photo (C) RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Stéphane Maréchalle / distributed by AMF

2021年一発目、そして、GINGERのWEBサイトリニューアル後一発目の「水曜夜はアートの話を」です。皆さま、あけましておめでとうございます。アートテラーのとに~です。

・・・って、全然おめでたくないですよね。こんな不安な気持ちで、新年を迎えることになろうとは! ある程度覚悟はしていましたが、現実を突きつけられると・・・。お互い気を引き締めて、元気に春を迎えましょう!

今はなかなか美術館に行きづらい状況ですが、きっと春には好転しているはず。いや、好転してください! そんな願いも込めて、本日は今年注目の展覧会の数々をご紹介いたします。これらの展覧会が開催されている頃には、何の気兼ねもなく美術館に足を運べていますように!

日本経済新聞社主催の展覧会は見逃せないものばかり!

現在、発表されている今年の日本経済新聞社主催の展覧会のなかで、個人的に注目しているのは、「あやしい」という切り口で幕末から昭和初期にかけての日本の絵画や版画を紹介する東京国立近代美術館の『あやしい絵展』(3月23日~5月16日)と、秋に大阪市立美術館で開催される『メトロポリタン美術館展(仮称)』(11月13日~2022年1月16日)です。

さらに注目したいのは、昨年夏にアーティゾン美術館で開催予定だったものの、残念ながら新型コロナの影響で中止となってしまった『クロード・モネ ―風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画』の奇跡的な復活! 5月29日から9月10日まで開催されます。

モネ《トゥルーヴィルのロシュ・ノワール・ホテル》

クロード・モネ《トゥルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル》(1870年、油彩、カンヴァス、オルセー美術館) Photo (C) RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

日本を愛し、日本に愛されたモネの代表作の数々が来日する展覧会。海外には気軽に行けない今だからこそ、ぜひモネによって描かれたフランスの景色を楽しみましょう。

また『生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて』(3月23日~6月6日)も押さえておきたいところです。

モンドリアン《色面の楕円コンポジション 2》

ピート・モンドリアン《色面の楕円コンポジション 2》(1914年、油彩、カンヴァス、デン・ハーグ美術館)Photo (c) Kunstmuseum Den Haag

オランダを代表する芸術家の一人、ピート・モンドリアンをフィーチャーする展覧会は日本では23年ぶりの開催。もし、その名前にピンと来なくても、水平・垂直線と赤、青、黄の3色で構成された彼独自のスタイルは、アートに限らずデザインやファッションの分野で一度は目にしたことがあるはず。

モンドリアン《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》

ピート・モンドリアン《大きな赤、黄、黒、灰、青色のコンポジション》(1921年、油彩、カンヴァス、デン・ハーグ美術館)Photo (c) Kunstmuseum Den Haag

会場は、ゴッホの《ひまわり》を日本で唯一常設していることでも知られるSOMPO美術館。オランダの2大巨匠の競演は必見です!
さらに、夏には中部地区の美術館に巡回予定という情報も。美術館名の公表は2月12日予定。中部地区在住の皆さんはお楽しみにお待ちください。

ミュージアム界の人気キャラがイチ押し展覧会を紹介!

続いて、朝日新聞社主催の展覧会で気になるものは・・・おや、こちらに関してはあのミュージアム界の人気キャラがオススメしてくれるそうです。
タラ夫着ぐるみ
その名は、タラ夫。2017年に東京都美術館で開催された『バベルの塔展』の公式マスコットで、ブリューゲルの版画《大きな魚は小さな魚を食う》から爆誕したキャラクターです。スネ毛が生えたキモカワなルックスは、当時ネット上で大きな話題となりました。Twitterのフォロワーが1万人を突破した際には、記念として、その自慢のスネ毛を剃り(←なぜ?)、それも話題に。

《バベルの塔》は展覧会終了とともに本国オランダに帰国しましたが、タラ夫は日本に残り、今もなお、TwitterやYouTubeでオススメ展覧会場情報を気ままに紹介しています。
ちなみに、そんなタラ夫のLINEスタンプも販売されていますよ。
タラ夫スタンプ
では、タラ夫君、ズバリ2021年オススメの展覧会は?

「4月13日から5月30日まで上野の東京国立博物館で開催予定の特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』だよ。4巻からなる《鳥獣戯画》を初めて全巻紹介する展覧会。特に、ウサギやカエル、サルたちが愉快な遊戯を繰り広げる“甲巻”は、世界でもっとも有名な日本美術のひとつだよね。みんなも、川に飛び込むウサギや、相撲をとるカエルとウサギの姿には見覚えがあるんじゃないかな? 動物を擬人化するなんて、スゴい発想だよね!」

国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分)

国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分)

国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分)

国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分)

・・・いや、君も擬人化されていると思うけど。

「確かに、16世紀に、魚に脚が生えた生き物を生みだしたブリューゲルI世もすごいけれど、それよりもっと昔の平安時代にこんな想像力を持った人がいたなんて! 現代の僕らから見ても今なお新しさを感じる表現に脱帽しちゃうよね。
平安~鎌倉時代にかけて異なる人物によって描かれたとされるこれらの巻物。“甲巻”だけでなく、実在する動物に加えて獅子や麒麟(きりん)といった想像上の動物も描かれた“乙巻”や、ヘタウマでゆるふわな人物たちが描かれた“丙巻”“丁巻”など見どころはたくさんあるよ」

国宝 鳥獣戯画 乙巻(部分)

国宝 鳥獣戯画 乙巻(部分)

国宝 鳥獣戯画 丁巻(部分)

国宝 鳥獣戯画 丁巻(部分)

「巻物の性質上、普段だと展示替えが必要らしいけど、この展覧会は特別に全4巻、しかも、全場面が紹介される史上初の展覧会なんだって!」

それは貴重な機会だね。ぜひ行かなくちゃ!

「甲乙丙丁すべてを一度に見られるこの貴重な機会に、みんなも博物館に足を運んでみタラ?」
タラ夫マスクver.

皆さまからの質問大募集!

「デートにピッタリの美術館は?」「カフェがオススメの美術館って?」という具体的な質問から、「現代アートって、何が面白いの?」「何であんなに美術品って高いの?」「ピカソってすごいの?」という誰にも聞けなかった質問まで。
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