ものごとの本質を知り、素敵な大人になるための連載「オンナの生き方・磨き方」。vol.20。今回は、主張は強くなくてもすごく素敵に見える、イケてる大人のオンナに必要な投資についてです。
素敵なオンナって?
あなたの周りには、ファッションもメイクもシンプルなのに、何だか素敵な人っていませんか? 真似したくてもどうも捉えようがない、一見普通、けれどセンスが光るオンナは何をしている——?
(c)LOGVINYUK YULIIA/Shutterstock.com
1. 肌や髪に“ツヤ”を蓄える時間
いいオンナは、必ず“ツヤ”を秘めています。たとえばそれは肌のツヤ。潤ってピカピカ光る自前の肌は、オールブラックのシンプルな着こなしですら華やかに見せてくれます。またあるいは髪のツヤ。きちんとお手入れされている髪にだけ現れるツヤは、まるで普段は知ることのないその人の丁寧な生活ぶりを雄弁に語っているようなもの。唇や手肌のツヤにせよ同じことがいえます。
GINGER読者に多いアラサー世代からは、この“ツヤ”に大きく差が出始める頃。とくに乾燥が気になるこれからの季節、人工的ではない持ち前のツヤのキープに時間を投資しましょう。ときに色気のことを艶(ツヤ)と表現することがあるように、それはほんのりとした色気にもつながるのです。
2. 座り姿に差が出る“本命ジュエリー”
おしゃれといえばニットやスカート、コートやブーツなど・・・まずは大物に心惹かれてしまうものですが、いいオンナに欠かせないのはジュエリー。服はシンプルでも、身につけるジュエリーにこだわることで「普通なのにすごく素敵」が叶うのです。
あなたの周りの美しい大人を思い浮かべてみても、奇抜ではないのに個性があって、普通なのに素敵なオンナは、ジュエリー使いが上手な人ではありませんか?
大人になったらジュエリーに投資してみて。一度にたくさんではなくとも、少しずつ増やす感覚で大丈夫。あなたのおしゃれ偏差値が一気に引きあがるはずです。
3. “上質な素材”のシンプル服
普通だからこそ大切なのは、身につけるものの上質感。プレーンな白いニット、なんでもない黒パンツこそ、素材の上質感や仕立てのよさがものをいうのです。
どこにでも売っていそうなものを「何だっていいや」と適当に買うのではなく、普段3枚買っている適当服をやめ、いつもより少々高額だとしても、絶対的に質の高い一枚を厳選しましょう。断言します、安く買ってワンシーズンで捨ててしまう適当服では、素敵な大人にはなれません。
目の前の投資額の違いより、長い目で見たらずっとお得な上質服は、その時々にあなたを素敵に見せてくれるだけでなく、おしゃれのレベルがぐっと上がるワードローブの手助けになるのです。
4. 余裕を醸す“遊びゴコロ”
アクセントになる派手色スカート、心が和むバッグの中のキャラもの——。普通だけれど素敵なオンナは、いつだって遊びゴコロを忘れません。
遊びゴコロ、それはすなわち人生の余裕の表れ。あってもなくてもいい、けれどあったら楽しいものというのは、豊かさに直結しています。
ファッションも人生も、遊びゴコロがあるのとないのとでは、ふり幅がまるで違います。常に何かを楽しもうとする姿勢は、いいときも悪いときも必ず役に立つ。
また、人間らしさやその人らしさを表すものでもある遊びゴコロは、自分自身の癒しにもつながるのです。
5. “2つ以上の顔”を持つこと
一見普通でも魅力的な大人のオンナは、必ず2つ以上の顔を持っています。
たとえばそれは仕事の顔と趣味の顔。仕事一本、あるいは仕事は適当で趣味だけに懸命でも、魅力は半減。どちらも本当の自分だけれど、複数の顔を持つオンナには、自分だけの世界を持っている“奥行き感”が漂い、それが魅力につながります。
また、メイクで2つの顔を作ることだってできます。その日の着こなしによって眉を変えたり、定番色の口紅のほかに、トレンド色のグロスを持つことだって◎。違った角度で自分を楽しむことができる大人は「普通だけれど素敵」です。
6. “1つのことを極める”覚悟
今ついている仕事でもよし、それにまつわる資格でもよし、仕事とはまったく関係ない習い事でももちろんよし。人生の中で何かを極めようとまい進する姿は、何よりも美しい。好きなことや得意なことを突き詰め、それを工夫して世の中にリリースすれば、いつか必ず誰かのためにもなります。
「これ!」ということを極めるには、きっと時間とお金がかかるけれど、それでもこの道で行こうと腹をくくり、覚悟を決める姿は、生まれ持った容姿には関係なく絶対的な魅力を放つもの。何かを極めようとすることに遅いも早いもありません。その覚悟の投資こそがものをいうのです。
7. 新しいことにチャレンジする気持ち
1つのことを極める一方で、チャレンジし続けるのも大切。そのチャレンジは小さくてもかまいません。グレーの服ばかり着ていたところからブラウンにチャレンジしてみる、いつものカフェラテを紅茶にしてみる、なんとなく使っていたマスカラを初めてのブランドに変えてみる、家から駅までのルートを変えてみる・・・。これらはすべて新しいチャレンジです。
時代が大きく変わるこのタイミングでは、結果が成功か失敗かより「やってみよう」という軽やかさが必要。それで失敗したとしても、経験することに意義があるということを覚えておきましょう。新しいことにチャレンジするということはイコール、経験値への大切な投資なのです。
本当の意味で素敵な人は、特別目立つ人でも奇抜な人でもなく、一見普通な人。それでも絶対的に美しいのは、密かな投資がものをいうのです。あなたは自分の未来のために、今日から何に投資しますか?