日々、数多くの製品が発売されているビューティ業界。そのなかからアラサー世代に本当に必要な化粧品、そして信頼のおけるブランドを美容ジャーナリスト永富千晴さんが紹介。あなたのキレイをひと押しするメッセージとともにお届けします。
思い込みをなくしてみる
「血色を上げる透け感リップ」の魅力に目覚めてしまいました。というのも、ビューティクリエイター吉川康雄氏にインタビューする機会を頂戴し「生まれ持った姿形を、どんな風に魅力的に変えていくかは個々に与えられたお題。みんな違う姿形をしているのに、一つのキレイに当てはめる美容は違うと思うんだよね」という言葉に心打たれたため。染みわたりませんか? この考え方。
そんなビューティ哲学をお持ちの吉川氏が、まず最初に作りたかったという口紅が、この誰でも魅力的になれる〈UNMIX モイスチャーリップスティック〉。吉川氏があなた自身の魅力に気づかせてくれるのに、何にこだわり、何を提案してくださったのか。それが「唇の血色」だったのだ。
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ビューティクリエイター吉川康雄氏が「本当に作りたかった」という1色の口紅から物語が始まる〈UNMIX〉。技ありのフォルムと使用方法、そして、独特の硬さのあるテクスチャーも特徴。〈左〉モイスチャーリップスティック グロウ 01 ¥3,960、〈中央〉モイスチャーリップスティック ステイン 01 ¥3,960、〈右〉あとにつけるリップスティックの発色をキープし、乾燥から唇を守るリップベース。モイスチャーリップベース SPF24・PA+ ¥3,630/すべてアンミックス
「血色」というとチークやフェイスカラーを思い浮かべるが唇に?という謎をひもとくため、スッピンに〈グロウ 01 レッドローズ〉をつけてみた。“静脈の暗血色”をインスピレーションにしたというレッドカラー。塗って驚いたのはスッピンの肌と実に相性が良いのだ。実はそれと同時に、あらゆる口紅をスッピンで使ってみたのだけど、ナチュラルカラーの口紅→見事に具合が悪そうである。次にマットカラー→肌の粗が際立ってしまうためカバーファンデを塗りたい、など口紅を使いこなすのに、結構な作り込みが必要だったのだ。でも、吉川氏の作った口紅だと、それがない。それだけでなく繊細なラメが潤い不足の唇にみずみずしさを演出してくれ、縦ジワはあるけれど、そこに意識が向かない仕上がり。だから肌を作り込むことより、まつ毛を上げたり、髪型やピアスで顔周辺に個性を持たせたりしたくなる。いつまでも拡大鏡を覗き込み老化の気になる肌を見つめているよりずっとクリエイティブだし、楽しい。
しかも“透け感”があるだけに、色で余すところなく唇を覆うより“こっちの方が色っぽいかも?”と思っちゃっている自分にも驚いた。例えるなら肌が少し透ける素材の洋服を着た時のような……あの感じ。
どうせならば、あなたの魅力はここ!とプロの視点で教えていただきたいくらいですが、この口紅との出合いで十分、目が覚める思いなのでした。全色揃えます。
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5月〜7月の毎月1日に新色が発売に。〈左〉陰りピンク。モイスチャーリップスティック グロウ 02 ¥3,960、〈中央〉紅潮オレンジ。モイスチャーリップスティック グロウ 03 ¥3,960(6月1日発売)、〈右)影色ブラウンボルドー。モイスチャーリップスティック グロウ 04 ¥3,960(7月1日発売)/すべてアンミックス
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