昨年、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、ヒロインの型破りな兄を演じ話題になった竜星涼さん。現在は、主演を務めるドラマ「スタンドUPスタート」が放送中。その魅力を深堀りするべく、自らの素顔を語ってもらった。
竜星涼はファッショニスタである
もともと母親が洋服に関する仕事をしていたので、その影響もなくはないと思うけれど、この仕事を始めて、自分のお金で服を買うようになって初めて、「僕が好きな洋服ってどういうものなんだろう?」って考えるようになった。そこから服を着るのが面白くなって、好きになった感じかな。
僕にとって洋服は、自己表現であり、そして自分のテンションを上げるスイッチのようなもの。買い物をするとき、これを着たら人にどう見られるかとか、まったく考えないんですよ。その服を着た俺が俺を最高だと思えるかどうかが大事。というか、それしかない。だからたまに外に出てから、「あ、今日のこの上下の合わせ方、カッコ悪い…」と思っちゃったら、家に帰りたくて仕方なくなっちゃうんだよね。
好きな洋服に出合ったときの喜びを言葉にすると? 「ワォ! 最高ッ!」って感じ(笑)。最近のお気に入りの服といえば、プラダのジャケット…なんだけど、でも買った服は正直全部お気に入りなんだよなぁ。選べない〜。
竜星涼は花を愛でている
最近、お花を買うようになったんですよ。仕事柄、クランクアップのときとかにお花をいただくことはけっこうあったんですけど、自分で生けたり飾ったりというより、欲しい方に差し上げることのほうが多かったんです。
でもあるときふと「花、キレイだから部屋に生けてみようかな」と思って飾ってみたら、一気に家が華やいで、なんかいいなって。それがきっかけで、花屋さんとかにも行くようになって、長持ちさせるコツとか教えてもらって、いろいろ学んでいます。
朝起きて花瓶の水を換えて、水を流しながら茎を切ったり…。なんかね、その時間がけっこういいんですよ。自分にちょっと余裕ができた感じがして、悪くないです(笑)。
竜星涼は最高にポジティブである
仕事を始めた高校生のとき、同年代の役者たちのなかで抜きん出たい気持ちは強かったし、だからこそほかの人がいい作品に出てるのを見たときには妬むような気持ちもあった。
でもそこで後ろ向きになるよりも、無理にでも前を向くようにしてたんです。正直「何だよ、俺のほうが絶対いいじゃん。実力あるじゃん」って悔しい気持ちに何度もなったけど、長い間続けてみると、俺の頑張りを見てくれている人はいるし、引っ張り上げてくれる人もいる。それがわかってからは、もっと楽に、ポジティブになれたと思います。
僕が昔、ご縁のなかった人たちが、今「一緒にやりましょう」って声をかけてくれたら、「やっと縁が巡ってきてくれたか」と喜べるかも。むしろ、縁がなかったからこそ今の自分があるんだと、うれしく思えるような気がする。
でも実はけっこうビビリだし、幽霊が嫌い、ジェットコースターとかもダメ。根はめっちゃ臆病なんですよ(笑)。
竜星涼(りゅうせいりょう)
1993年3月24日生まれ。これまでにドラマ「アンナチュラル」や「テセウスの船」、「ちむどんどん」などに出演。現在フジテレビ系ドラマ「スタンドUPスタート」で主演を務める。