3月1日(金)よりドラマ「白暮のクロニクル」がWOWOWにてスタートする。ゆうきまさみ作品、待望の初実写ドラマ化で期待が高まるなか、キャスト・製作陣は自信を持って放送日を迎えるという。神山智洋さん(WEST.)が主演を務め、その相棒役を我らが松井愛莉が務める。極上のミステリーエンターテインメント、愛莉に見どころをインタビュー!
「不老不死の種族・オキナガ×公務員」の異色コンビが誕生!
画業44年を数える漫画家・ゆうきまさみさんの作品が、ついに初の実写化――。「機動警察パトレイバー」「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」など数々の人気作品を生み出し、現在も週刊ビッグコミックススピリッツにて作品を連載中のゆうきさん。そのなかでも随一といえる人気作品「白暮のクロニクル」は、2013年から2017年まで週刊スピリッツで連載されたミステリー作品で、“不老不死の種族・オキナガ×公務員”という異色のコンビが難解な事件に挑むという斬新な設定で、数多くの愛読者を持っている。
見た目は18歳、実年齢は88歳の吸血鬼(オキナガ)である雪村魁を演じるのは神山智洋さん(WEST.)。魁の連絡係に任命された新米公務員の伏木あかりを演じるのは、GINGERでもおなじみの松井愛莉。神山さんは特徴的な魁の髪色に近づけるために「どうしても地毛でいきたくて、美容院に行きまくった(笑)」と告白し、愛莉は「身長の高さを活かすときがきた!と気合が入った」とオファーを受けたときのことを振り返る。
舞台は不老不死の“オキナガ”が存在する世界。オキナガ惨殺事件に遭遇した厚労省の新米職員・あかりは、オキナガたちを管轄する厚労省の夜間衛生管理課、通称“夜衛管(やえいかん)”への異動を通告され、魁の担当者になるよう命じられる。魁はオキナガ絡みの殺人事件の捜査に協力する傍ら、60年間にわたり「羊殺し」の犯人を追っている人物。そんな2人がバディとなり、衝突を繰り返しながらも事件解決に奔走する。やがて明らかになる、魁とあかりの数奇なる運命。迫る次の「羊殺し」の犯行を止められるのか、そして魁は犯人への復讐を果たすことができるのか――。
性格はあかりより魁の方に似ているかも!?
この日は多数のメディアが集まった取材日で、最後の取材がGINGER。顔なじみのスタッフを見つけると、肩の力が抜けたリラックスした表情に。女優・愛莉にいざインタビュー!
――役が決まったとき、台本を読んだときの感想を教えて!
素直に嬉しかったんです、それと同時に不安もあって…。私の演じたあかりは真っ直ぐでいい子、物怖じせず思ったことを言ってしまうタイプの人間。自分とは真逆な点が多いので、どうやって演じようかなってずっと考えていました。でも台本を読んでみて、原作にとても忠実に描かれていたので、読めば読むほどワクワク感が増して、どうやって撮るんだろうなって楽しみでした!
――愛莉とあかり。真逆と表現していたけど、あかりはどんなキャラクター?
あかりは素直で、一生懸命。かつ、人の気持ちや痛みに寄り添うことができる子。その反面、人の懐にズカズカ入っていけるような度胸も持っていて、すごく人間味がありますよね(笑)。魁があかりに対して結構辛辣なことを言ったりもするんですけど、それに負けじと食いついていく強さや真っ直ぐさを感じました。だからあかりと私は、ちょっと性格が違うと思う(笑)。
――あかりを演じるにあたって、どんな役作りを?
外見は結構寄せました! 髪をショートにし、前髪をオン眉くらい短く、もともと眉毛はしっかりしている方なのですが、さらにマスカラで足して濃いめにしたり。忙しくて堅いお仕事に就いているので、あかりは化粧っ気がなく、身なりに対してそこまで気を遣っていられない女性かも…と自分なりに分析して、ほぼメイクをせず、髪の毛もあまり直さず臨みました。
内面的には、撮影を追うごとに日に日にあかりが出来上がっていったと思います。共演者さんたちと共にあかりとしてカメラの前に立つことで完成していったのかな。
――魁とあかりの凸凹コンビが見どころのひとつ。どんな関係性だった?
魁は70年間生きているなかで、差別を受けたりといろいろな目に遭ってきたので、その後に出会ったあかりに対しても最初は心を閉ざしているんです。でも、あかりの持ち前の明るさだったり物怖じしない性格が、そんな彼とうまくハマって、そこから生まれた唯一無二のバディ感を出せたんじゃないかな。デコボコなんだけど、歯車が絶妙に合っていくというか。心を閉ざす魁にあかりが諦めずに食らいついていくから、魁がちょっとずつ変わっていくーーその過程もご覧いただけると思います。次第に2人が同じ方向を向いて、同じものを追い詰めていく、その戦友のような関係に注目してください!
――バディ相手でもある神山さんとは、現場で打ち解けられた?
結構言い合うシーンが多いんですが、お芝居では最初からぽんぽん掛け合いできていたと思います! 神山さんはポジティブオーラをまとった自信に満ち溢れた方です。現場では、気遣って話しかけてくださって。神山さんとちゃんと話せるようになったのは撮影の中盤くらいからでしたね。
――愛莉は自分から行くより相手に来てもらった方がいいタイプだから、どちらかというと魁の方に似ているのかも?
それはそうかも! …でも、魁ほどひねくれていないはず!(笑)。
――ハリウッド映画で使うようなカメラで撮影したと聞きました。映像はどんな感じに仕上がっている?
すごいレンズを使っているんですよね。何ていうんだろう…冷たい質感で映るんです。明暗を細かく拾えるので、すべてが繊細に映っていて、私はその映像をモニターで観るだけでテンションが上がってしまいました! カメラだけでなく、照明や小道具にもすごくこだわって作ってるんです。すべてにおいて100%のクオリティで作られていました。
――愛莉自身のクオリティは何%?
500%! 負けないように置いていかれないように、毎日必死に食らいついていました(笑)。
――特に注目してほしいシーンは?
うーん、難しいな…。現場ではもちろん、物語も目まぐるしく事が動いていくので一番っていうのは決められないですね。強いてあげるなら、やはり魁とあかりのクスッと笑える掛け合いと、皆さんが頑張っていたアクションシーン。あと、伊藤歩さんが演じる按察使薫子さんは本当に癒やしでした! 薫子さんは素晴らしく可愛かったです♡
――この作品を一言で表すなら?
私があかりを演じるうえで重要視したのは、人を思いやる心を持つこと。この作品のジャンルはミステリーなのですが、人間ドラマでもあると思っていて。人を思いやることによって、考え方や軸が違う人にもその想いが伝わって、また新たな何かが生まれる。人と人とが繋がっていく。一言では言い表せないくらい、壮大な物語です!
――放送・配信を楽しみにしている読者に一言!
このドラマは1話30分なんですが、本当にいろんなことが目まぐるしく起きていきます。登場人物ひとりひとりのキャラも濃いので注目していただきつつ、このスピード感についてきてほしいです! 「白暮」の世界観にどっぷりと浸っていただけると思います。
――最後にタイトルの「クロニクル」にかけて、愛莉の歴史に刻まれるような今年の目標を教えて!
身体を動かしつつ、体力をつけること! そのために最近朝イチで走っていて、だんだんと距離を伸ばしています。あと、身体の軸を鍛えて、身体を柔らかくしたいのでピラティスも始めたいなあと思っているところです。アクションのレッスンは引き続き通っているので、アクションで魅せる役を演じる日も近いかも(笑)?
――こちらの質問に対して、熟考しながら真剣に答えを探し、丁寧に言葉にする愛莉。作品について楽しそうに語る姿から、真っすぐに作品と向き合った時間の充実ぶりが伝わってきた。彼女が全力で挑んだ話題作を観られるのは、いよいよ3月1日から。どうぞお楽しみに!
連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」
出演/神山智洋 松井愛莉 ほか
原作/ゆうきまさみ「白暮のクロニクル」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
製作著作/WOWOW
※3月1日(金)よりWOWOWにて放送・配信スタート
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