フリーアナウンサーの青木源太さんによる美容×コミュニケーションにまつわる連載。25回目の今回は、美容と投資についてのお話。
vol.25 美容と投資の共通点
僕はアナウンサーですので、仕事の専門性で言えば「司会」や「アナウンス」ということになります。イベントの司会をしたり、番組や配信の進行役を務めることを生業としています。でも、趣味として好きな「投資」や「男性美容」に関することでお仕事をいただくこともあります。取材を受けて自由に語ったり、ある意味専門家としての立ち位置でお話をさせていただくこともあります。この記事もそのうちの一つです。
男性美容において僕が提唱している「サラリーマン美容」は、何も高価な化粧品やスキルが必要なわけではなく、毎日の保湿とUVケアを丁寧に続けることを謳っています。それによって、若返ることはできなくても老化のスピードを本来よりも遅くすることはできると思っています。
そして、これはすぐに結果が出るわけではないけれど、長期間続けていれば、やっている人とやっていない人の間に差が出てくると思っています。特に、シミやシワに関して は如実に差が生まれるはずです。
実はそれは投資も似ています。投資と聞くとやっていない人にとっては「なんか怖い」「ギャンブルなんじゃないの?」という不安を覚えるかもしれませんが、投資には「長期・分散・積立」という三原則があり、これを守ることでリスクを減らすことができます。この中でも特に長期という観点で言うと、複利効果というものがあり、単純な毎月の積立投資でも、20年30年経つと絶大な効果を発揮します。逆に言えば、「その恩恵にあずかるには20年以上かかる」ということでもあります。これも美容と同じで、やっている人とやっていない人の間には確実に差は生まれます。僕は米国株のインデックス投資を長年やっていますが、今後も続けていくつもりです。美容も投資も75歳くらいの自分に褒めてもらうことを目標にコツコツと続けています。
豊かになりたい、美しくなりたいと思う人は多いと思います。もちろん本来であればそういった欲求から解放されれば楽なのかもしれませんが、資本主義社会においてはなかなか難しいものもあります。日々目にするSNSの煌びやかな投稿を見て、他人の人生を羨ましく思うこともあるでしょう。
また仕事においては、目に見える成果をすぐに出すことが難しい職種もたくさんあります。急に理想を追いかけたり、何かに迫られるように成果を求めたりすることは、心に大きな負荷がかかってしまいます。
そんな中、長期投資や美容は、毎日毎日コツコツと続けていけば必ず成果が出るものです。だからなるべく若いうちに始めることが大切です。毎晩、鏡の前に立ち、保湿をしながら自分の顔と向き合ってみてください。そして1日頑張った自分を、自分で褒めてあげてください。自分の一番の味方は自分です。人生100年時代。そう、いつだって「今」が一番若いのですから。