毎晩眠りにつく前に、機嫌良く「おやすみなさい」と言いたい。森カンナさんと一緒に自分を“ご機嫌”にする方法を探しましょう。今回は、趣味についての考察。【連載「ごきげんなさい」】
Vol.6 趣味の裏側
「趣味か〜。ん〜。そうですね〜趣味はですね〜…」
とある日のインタビューでまた趣味を聞かれて困ってしまった。
正直私には、これが趣味です！と言えるものがない。以前は料理です！と言っていたが、最近、旦那に朝昼晩の食事を作っていて、果たしてこれは趣味か？と思い始め、いや、これは生活だ！と思い、趣味ランキングから消えた。身体を動かすことも好きだが、ちょっと違う。これも生活だ。
最新の一番ハマっていることといえば映画鑑賞だ（よくある趣味だなぁ）。もちろん仕事柄、映画はよく観るのだが以前にも増してなんだかハマっている。一日に一本は必ず観ていて、多いときは二、三本寝るギリギリまで観ていることもある。最近、映画を観過ぎているので、今かなりのすごいことが起きてもあまりビックリしないかもってくらい、ファンタジー免疫がついている。
私の映画生活が始まってから、気付いたことがある。私は完全に影響されるタイプの人間である。エキセントリックな登場人物の映画を観た日はエキセントリックな人になって、黒いドレスを着たまま、お風呂に入って赤ワインを飲みたいとか謎の願望が生まれる。勝ち気な登場人物が出てくる映画を観た日には、それはもうとっても勝ち気な様子で旦那に振る舞ったりもする（可哀想な旦那）。他にも推理サスペンス系の映画を観た日には、何かの手がかりを探して、車のナンバーを覚えたり、怪しそうな人を探したりそれはもうとても忙しい。他にも料理系映画、アクション映画などいろんなパターンがあるが、それだけでここのページが埋め尽くされるので自粛することにする。
そんな、なりきり趣味は秘密にして、とりあえず今は趣味を聞かれたら、サラッと映画鑑賞です、と答えておくことにしよう。
皆さんも是非、映画の登場人物の様な〇〇風な一日過ごしてみてください。いつもとは違う行動パターンになって新しい扉が開けるかも！ あ、でも、ただの変な人みたいになる可能性もあるので、注意して行って！
今月の一枚
Photo by オノ ツトム
結婚をして二年経つが、最近やっと神前式を挙げた。挙げなくていいかなと思っていたがやはり挙げてよかった。
森カンナ（もりかんな）
俳優。富山県出身。映画『湯道』、ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法」（テレビ東京系）、「風間公親ー教場0-」（フジテレビ系）ほか話題の作品に数多く出演。先日最終回を迎えた7月期ドラマ「なれの果ての僕ら」（テレビ東京系）では星野薫子役でレギュラー出演した。
