毎晩眠りにつく前に、機嫌良く「おやすみなさい」と言いたい。森カンナさんと一緒に自分を“ご機嫌”にする方法を探しましょう。今回は、曲がり角について考える…。【連載「ごきげんなさい」】
Vol.4 曲がり角を曲がったら…
もう今年を折り返してしまった。早すぎるぞ…。ここからも、夏が始まって暑い暑いと言っているかと思えば、気が付いたらコートを着て寒い寒いと言っているであろう。
なので最近は一日一日無駄にしてはならないモードで朝から動き回っている。もちろん、このまま溶けるのかな？ と思うくらいにダラダラとしてしまう日もあるが…。
そんな近ごろ、あることに気が付いた。薄々は感じていたが、知らないふりをしていた。が、もはや知らないふりはできないところまでやってきた。
そうです。私、代謝が落ちてきています。確実に。少し前までは撮影の前の日だけ、節制をして、サウナやマッサージに行くと、撮影当日にはキリッと自分のなかのいい感じにはなっていた。が、最近は違う。明らかに違うのだ。来るぞ来るぞとは聞いていたが遂に私にもやってきた曲がり角。好きなだけ食べて飲んでもいい時代は気が付くと終わりを迎えていた。じわ～っと来ないでいただきたかったなぁ。
平成から令和になったときのように大々的に明日からです！と、教えて欲しかったぞ。曲がり角さん。
それも、私、とにかく食べる。食べても太らないが売りだったのだが、食べたら食べた分だけきちんと増える（当たり前だ）。ただ、食べることを我慢してストレスをかけたくない。ならば動くぞ！ということで、一年半ほど、奇跡的に続いている週一のピラティスに加え、朝ボクシング、トレーニング、サウナとせっせと身体を動かし回っている。
そしてもうひとつ、最近欠かせないのはサウナスーツを着て、お掃除おばさんごっこ。お掃除屋さんの設定をつくりわざわざ一度外に出て、玄関から入場し、ごちゃごちゃと喋りながら家中を掃除する。なぜか、スイッチが入って、普段やりたくないような窓拭き、床の雑巾がけも仕事だと思ってできる。終わるころには家はピカピカ、汗は滝のようにびっしゃりかいて、一石二鳥。そんな謎の遊びをしながら、燃えにくくなり始めた身体と向き合っている。何事も楽しまなくてはならない！
今月の一枚
それはもう全てが美しく、美味しくて、半泣きになりながら食べた。熊本にある「花小町」さんでの料理。食べることが大好きだ。
森カンナ（もりかんな）
俳優。富山県出身。映画『湯道』、ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法」（テレビ東京系）、「風間公親ー教場0-」（フジテレビ系）ほか話題の作品に数多く出演。2023年7月期ドラマ「なれの果ての僕ら」(テレビ東京系)に星野薫子役でレギュラー出演中。
