アニメは性別、年齢を問わずさまざまな世界を疑似体験できる、最高のエンタテインメント。以前からアニメ好きとして知られ、そしてついに声優に初挑戦することになった板垣李光人さんは、その仕事に熱狂中!
声優に初挑戦。思っていた以上に難しくて楽しい
今回、映画『かがみの孤城』で初めて声優をやらせてもらいました。セリフの速度も感情の乗せ方も、普段自分が戦っている土俵とは別で、本当にわからないことだらけ。例えば走っているシーン、実写の場合は本当に体を動かしますが、アフレコではもちろん走れない。なのにまるで走ったように息を切らす。これってすごく技術のいることなんだと改めて実感しました。
アニメ好きとして感慨深いものがありました
今回声優をやって、なんと共演には「名探偵コナン」コナン役の高山みなみさん、「進撃の巨人」エレン役の梶裕貴さんという、憧れの声優さんがいらっしゃるんです! いつも観ている作品の声と、僕の声が、一緒にアニメ作品を作っている! すごい! と完成作を観て、大興奮してしまいました。
「そのままでいい」って言われたけれど!?
原監督には「普段の板垣くんそのままでやってみてください」と言われたんです。だから初めての声優という仕事でしたが、緊張せずやらせてもらいました。けれど今回の役は「浮世離れした男の子」というもの。「つまり僕って浮世離れしているってこと!?」と思いましたが、確かに役には共感するところがいっぱいあったので、そのままでできたような気がします(笑)。
つらいとき逃げ込める場所
それが僕にとってアニメ、服、音楽。ひとりで明日着るものを考えたり、買い物をしたりする時間が一番ストレス解消になります。情報交換はするけれど、どれも基本的にひとりでじっくり楽しむタイプ。好きなもの、作品に没頭する時間はやっぱり大事なんです。
中学生時代の想いを大人になって噛み締める
『かがみの孤城』は、7人の中学生が鏡の中のお城で出会うというファンタジー。けれど、多感な時期の彼らのリアルを描いてもいるので大人になった僕たちが観ても、こんなことあったな、こんなふうに感じていたなって思い出すことができます。アニメっていつでも時空を超えて、大事なことを教えてくれるもの。
人見知りだから自分から声をかけられない
もし、鏡の中に入って初対面の同年代6人と仲よくできるか!? 無理無理無理! 僕は人見知りだし、知らない人にグイグイ行けないので、だいぶ様子を見てしまうと思います。けれどファーストインプレッションで、実は仲よくなれるかどうか、わかったりもするんですよね。僕が演じたスバルみたいな、落ち着いた人なら、声をかけられる...かな?
板垣李光人が声優に初挑戦!映画『かがみの孤城』
学校での居場所をなくした中学生こころ。ある日部屋の鏡が光り、その中に吸い込まれてしまう。鏡の中には、6人の中学生たちが待っていた。原作は、本屋大賞受賞作のなかで歴代最多得票数を獲得した辻村深月の同名小説。メガホンを取るのは『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一監督。2022年12月23日(金)公開。
原作/辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ社)
監督/原恵一
脚本/丸尾みほ
板垣李光人(いたがきりひと)
2002年1月28日生まれ。2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」に井伊直政役で出演。フォトブック『Interlude』(SDP)を発売したばかり。
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