バラエティに留まらず、俳優として活躍中の田中みな実さん。ドラマ撮影では、そのイレギュラーなスケジュールに慣れないようで…。【連載「田中みな実のここだけ話」】
今回のテーマ:フラストレーション
ドラマのスケジュール感にどうも慣れることが出来ずヤキモキしています。これまで、バラエティー番組であれば2週に1度決まった曜日に収録があって時間も大きく変わることはなかったし、雑誌の仕事は事前打ち合わせやアンケートをもとに準備をしてくれて、スタジオを押さえる必要があるので1週間、遅くとも3~4日前にはあらかたのスケジュールが出ることになっている。ところがドラマというのは「明日ワンシーンお願いします」「明日やっぱりナシで」「あさって、ロケ場所が見つかったらやります」など、撮影に入っている期間中(連ドラなら凡そ3か月間)ずっと待機のような状態が続くわけで…。これ、合理主義な私にとって非常にストレスフル(笑)!
雑誌や番組へのオファーが舞い込んでも、いつドラマからお呼びがかかるか分からないから連載やレギュラー番組以外基本的に受けることを許されない(ドラマの宣伝活動は例外)。つまり、休みが続くことがあっても予定は入れられないということになる。いつ招集がかかるか分からないから。一概にそうではないのかもしれないけど、役者がそういうスタンスでいなければならないのは必然のよう。プライベートの予定――ジム、整体、歯医者、家族の集い、そんなものは真っ先に切り捨てるべきものらしい。でも、心と体の健康維持のためにはある程度必要じゃない? それすら許されないのに画面に出る仕事を続けるのは酷な話よ。
なるほど、だから女優さんは本質的に美しく、たくましい人が多いのだと合点がいく。どんな過酷な撮影スケジュールをも乗り切れるメンタルと、メンテせずとも美しい肌、髪、体型を維持できる生まれ持ったポテンシャル。でなきゃストレスフリーでやっていけない。こんなことを書いていたら「覚悟がハンパ」だと怒られるかもしれないけど、俳優歴の浅い凡人の人間の戯言ですので悪しからず。
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