女優としても活躍中の田中みな実さん。髪をバッサリ切ったその理由とは?【連載コラム「田中みな実のここだけ話」】
今回のテーマ:バイバイ〇〇ちゃん、こんにちは〇〇さん。
“女優”っぽい話をして…みようかしら。前置きをしないとどうにも照れくさくて書き出せない。だって、世の中の大半が私を“元局アナ”や“フリーアナウンサー”として認識していて、それはその通りで異論はなく、でもそこを主戦場にしていないから少しばかり違和感があって、そうかといって“女優”と名乗るのもどうなの??という気がして…って、気にしているのは自分だけか。じょゆーなエピソードを一つ。
先日、およそ1ヵ月撮影していた作品を終え、その足で閉店間際の美容室へ滑り込む。次の作品は1週間後。でも、どうしてもその日のうちに、これまで演じていた人物とお別れをしたかった。決して嫌な役ではなかったし(むしろ等身大)、次の役柄のために容姿をどうこうしてくれと頼まれた訳でもない。直感的に切り替えの必要があると感じて、衝動を抑えられなくなった。
ここ数年ずっと鎖骨下15cmほどのセミロングをキープしていて、その長さをとても気に入っていたし、自分にとって一つのアイデンティティーであると捉えていた。女性誌も、ビューティ誌も、写真集も、この容姿で認知してもらえていたから、しばらくは短くするつもりなんてなかったのだけど。目に見える変化に頼りたかったのね、きっと。本来、もっと、こう内面的な変化を自身にもたらすことができたらよかったのだろうけど、今回は手っ取り早く(?)見た目の変化に甘えることにした。肩くらいまで髪をバサッと切り落としたら次の役へのイメージがうっすら湧いて、爽快感があった。
「切るときは役でと思っていました」という女優さんの強い意志や覚悟を感じられるそれの二歩手前くらいの心持ち。分かります(笑)? 今後、役で金髪や刈り上げを求められたらどうだろう。「ウィッグで対応できます?」って尻込みするだろうなぁ。だって、頭皮も毛髪ももう若くない。まだまだ女優にはなりきれないひよっこです。
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