トップモデルとして国内外の第一線で活躍しながら、サステナビリティを体現するライフスタイルでも注目を集める森星さん。「本当の豊かさ」を指針に、自分も社会も愛する彼女の在り方が、“HAPPY”は自分のなかから生み出して育むものだと教えてくれます。
星さんのライフスタイルから、幸せのヒントを見つけてみましょう!
1. ストーリーを感じながらおしゃれを楽しむ
「新型コロナの影響でさまざまなイベントが中止になって、プライベートでも着飾る機会が減り、少しファッションから離れたところに身を置いて考えたとき、新しくて華やかなことは素敵だけれど、私自身消費にばかり傾いてしまっているのではないか、という疑問が生まれました。
そんななか、心を動かされたのはサステナビリティとクリエイションが融合したファッションブランドたち。例えば、オーストラリアのSUKU HOME(スクホーム)は、素材や製法も環境に配慮したブランド。何より郵送時のパッケージも自然に還る素材で作られているので、心地よく買い物ができます。
何か新しいものを手にするとき、ただ可愛いからだけじゃなくて、その商品の背景にあるストーリーにも価値を見出していきたい。それが今の私にフィットするおしゃれの楽しみ方なんです」
2. 生命に触れる毎日を送る
「実家では母が育てた烏骨鶏の卵や家庭菜園の野菜やハーブが食卓にあって、小さいころから身近に生命を感じられる日常でした。
一人暮らしをする今も、愛犬のTINOやトカゲたち、熱帯魚と植物を一緒に育てられる“アクアポニックス”も取り入れて、自分の手で生命を育てる経験を重ねています。『新しい芽が出た!』と、私の毎日には小さな喜びが絶え間なく訪れる。昔よりずっと、幸せに気付いてキャッチする力は進化しているはず」
3. 日本の伝統工芸から繊細なものづくりを学ぶ
「自分の国から出られない状況になって、より日本で生まれる素材や伝統的な工芸に興味をひかれています。自宅ではリビングの半分に畳を敷いたり、風鈴の音色を楽しんだり。藍染めにもチャレンジして、ベッドカバーや服をリメイクしたりしました。
サステナビリティの視点からも、外から新しく取り入れるばかりではなく、日本で生まれた素晴らしい工芸品に立ち返ることが時代にもフィットしていると感じています」
表舞台の輝きは、愛にあふれた生活と直結している!
自分に向き合い、不要なものを削ぎ落とす。本当に大切なもの、好きなものだけにエネルギーを注ぎ込めるようになれば、それこそが豊かな生活といえるのかもしれません。
理想のかたちは人それぞれ。毎日の小さな幸せを積み重ねて、自分にフィットしたライフスタイルを見つけるのが一番だと、星さんが教えてくれました!
森星(もりひかり)
1992年4月22日生まれ、東京都出身。モデルとして国内外のファッション誌、広告、CMで活躍。ブルガリのオフィシャルアンバサダー、資生堂の「アネッサ」「マキアージュ」のミューズを務めるほか、2015年から公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンの「Because I am a Girl」エンジェルに就任。