“推しゴト”=好きなもの、夢中になれるもの、一番幸せな時間、そして人生そのもの! 人によって熱量はさまざまだけど、誰でも何かしらひとつは“推し”を持っているはず。
かつては、そんな強い“推し”を持つ人は“オタク”と呼ばれていましたが、今はそれが個性として輝き、強みにもなる時代。何より、熱中できるものがあるってすごく楽しい!
そんな“〇〇〇オタク”を自負する著名人の方々に、自分の“推し”について熱く語ってもらいました。
今回は、「アニメを観ている時間が一番至福のときです!」と大きな瞳を輝かせる、女優の森川葵さん。アニメへの並々ならぬリスペクトと偏愛歴を前のめりで語ってくれました!
役作りからファッションまで、アニメが“私の人生”をカタチ作ってくれました
「今でこそ、こうして表に出させていただくお仕事をしていますが、根っこの性格はそんなに明るくはなくて。ヒソヒソ生きてきて、どちらかというと教室の隅にいるタイプ。中学を卒業したあと、そんな自分をイチからやり直したくて、高校は地元から遠い所に進学しました。憧れられるような存在になりたくて、いわゆる高校デビューをいたしまして(笑)。
その時期は、アニメはひとりでこっそり楽しむもの。『けいおん!』が劇場版になったときは一緒に観に行く友達がいなかったので、この作品が記念すべき“ひとり映画デビュー”に。
今のように包み隠さずアニメ愛を口にするようになれたのは、時代の変化も大きいですね。オタク文化が普通に受け入れられてきて、『好きなものを好きって言ってもいいんだ』と解放されたような感覚。仕事柄、映画やドラマなどをもっと観なきゃと思っていた時期もあったけれど、私はやっぱりアニメが好き。もう、堂々としよう!って」
アニメは人生の一部だからこそ“声優の仕事”は覚悟が必要でした
子供のころからいつでもアニメがそばにあった。そんな森川葵さんが“アニメオタク”を自覚したのは、彼女が中学2年生のとき。
「普通にアニメが好きで、当時はニコニコ動画で観ていたりもしました。ところが、その話を持ち出すと周りの友達がうっすら引いた顔をするな、ということに気付いてしまったのがきっかけでしたね(笑)。その一方で、同じ話で盛り上がれるアニメ友達もいたので、そのコとばっかり話すように。当時で言うと、『けいおん!』やアニメではないけど初音ミクにもハマっていました」
ところが、高校生になるとアニヲタを一時封印。
アニメ愛を解禁。そんな彼女に飛び込んできたのは、「おジャ魔女どれみ」の20周年記念作品映画 『魔女見習いをさがして』のお話。愛してやまなかった作品の一部となる。
「もう、ありえないですよね。もちろん嬉しいけれど、私にとっては神の領域を侵すような恐れ多いことでもあって。決断できたのは、自分がやらないでほかの方がやることになったらと想像したときに、絶対に後悔するとわかったから。そのくらい覚悟が必要でした。
共演の松井玲奈さんも百田夏菜子さんも同世代で、“おジャ魔女”がバイブル。共演は初めてですが、好きなものが同じというだけで会話がめちゃくちゃ弾むんですよね。一気にお互いのテンションが上がって、アニメって人間同士が深く関われるきっかけにもなるんだなと実感しました。
お昼ゴハンを一緒に食べながら、最近どんなアニメを観てるの?なんて普通の会話として話せる日がやってきました」
最後に、アニメがもたらしてくれたものとは?
「人生の幸せです! 役者をしているので、実写の映像を観るとカット割りだとか裏側の部分を考えちゃったりするんですが、アニメは純粋に作品の世界観に没頭できます。一番幸せな時間だし、私はアニメを観ないと何も頑張れないんです(笑)」
葵さんのマル秘エピソード>>>中学時代からペンタブでアニメ描いてます!
森川 葵(もりかわあおい)
1995年6月17日生まれ、愛知県出身。2012年に女優デビュー。待機作に、劇場アニメ『魔女見習いをさがして』、ドラマ 『大江戸もののけ物語』など。リアルドキュメントバラエティ「それって!?実際どうなの課」(日本テレビ系)にレギュラー出演中。