東京・原宿のギャラリーにて「SUPER MARC JACOBS PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE PHOTO EXHIBITION」が5月11日(日)までの期間限定で開催中。写真のみならずムービーからキャスティングまでを総合的にプロデュースするフォトグラファー レスリー・キーさんは、笑顔を絶やさないエネルギッシュなひと。今回のコラボレーションに至る経緯や常に胸に描いている夢を語ってくれました。
毎年4月は“レスリーマンス”に!

写真家 レスリー・キーさんが手がけるファッション&アートマガジン『SUPER MAGAZINE』は今年で創刊20周年を迎える。セレブリティとブランドのコラボレーションが毎回注目を集めるハイセンスな一冊は、彼のライフワーク的な作品であり、多くのひとを魅了し続けているエンターテインメントだ。
このたび、記念すべき特別号としてマーク ジェイコブスとタッグを組んだ『SUPER MARC JACOBS』を発表。今年2月のマーク・ジェイコブス氏の来⽇時に撮影されたポートレートをはじめ、国内外のセレブリティが今春展開のマーク ジェイコブスのランウェイコレクションとメインラインを⾝にまとい、特別号のために撮り下ろされたドラマティックなヴィジュアルが展開される。


レスリーさんは、マーク ジェイコブスとのコラボレーションを「またひとつ勉強になった」と言葉にした。
「去年の夏にマーク ジェイコブス 社長のリチャードさんと知り合ってすぐにマインドが共鳴しました。彼がマークに交渉してくれたおかげで、今年の2月に日本に来たマークを撮影することが叶いました。何ヵ月もかけて丁寧にやりとりをしたから、クオリティの高いコラボレーションができたのだと思います。この場所で写真展をやるのはこれで3回目ですが、毎回学びがあります。今回はファッションとクリエイティブのビジネスについてなど、いろいろ勉強になりました。たとえば…このような取り組みは、本国のチームの意向も汲みながら、日本のマーケットとのバランスを取らないと成立しない。日本だけのマーケットに合わせるとグローバル感が足りないし、グローバルすぎても日本の空気に合わないから、そのバランスの取り方はすごく深く考えたことのひとつです」




マーク・ジェイコブスへのトリビュートとしてモデルとして参加したのは、⼩泉今⽇⼦、沢尻エリカ、⻑⾕川京⼦、⼭⽥優、マギー、アオイヤマダ、エリイ、樋⼝可弥⼦、AMIAYA、デブラ・ショー、ミス・フェイム、アツコ・オカツカ(敬称略)など多方面で活躍するセレブリティ。
レスリーさんとの撮影について小泉今日子さんは「レスリーとは20年来の付き合いだけれど、変わらない。ファッションやクリエイティブなものが好きな少年の気持ちのまま! 普段からハッピーなエネルギーに溢れていて、今回の撮影中もレスリーにつられるように私も元気になった撮影でした」と振り返る。GINGER読者におなじみの山田優さんは「レスリーの撮影はいつも斬新! 普段は経験できないようなことを撮影でできるから楽しい」、マギーさんは「レスリーとのセッションはクリエイティブな現場。その場で遊びながらコーディネートを組んでポップな写真に仕上がりました」と、笑顔に溢れる写真の裏側を語ってくれた。

そしてこの特別号の発表を祝って、5⽉11⽇(⽇)までの期間限定で開催中のフォトエキシビション「SUPER MARC JACOBS PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE PHOTO EXHIBITION」は必見。場内には『SUPER MARC JACOBS』のために制作された写真がダイナミックに展示されている。また、エド・ツワキ氏によって描かれたマークと12名のセレブリティのスペシャルイラストの展⽰や「SUPER MARC JACOBS THE MOVIE」と題したレスリーさんが監督を務めた10分間のショートムービーの上映も。会場には、DJ・⾼⽊寛さんが手がけたシンディ・ローパーの名曲「Girls just want to have fun」と⼩泉さんの名曲「魔⼥」のリミックスがBPM高めにシンクロする。

「私はエド・ツワキさんが大好きなので、コラボレーションできて本当にうれしいです。エドさんは撮影にも来てくれて、今回のイラストを描いてくれました。ポートレートの撮影は、自分でマーク ジェイコブスのお洋服に実際に触れてセレクトしました。20年以上ファッションフォトグラファーとして活動してきた僕にとってのご褒美は、ブランドのデザイナーとコラボすること。ファッションデザイナーとコラボできるなんて、滅多にないことですからね」とレスリーさんは笑顔を見せる。

フォトグラファーとしての圧倒的な実力とオープンマインドな人柄で、いつも輪の中心にいるレスリーさんだからこそ実現できたこと。彼の情熱に周りのひとは刺激され、楽しく巻き込まれていく。今後について問いかけると、「アジアから世界に誇るファッションの基盤を作りたい」と夢を教えてくれた。
「これまで日本を拠点に活動してきて、『自分を育ててくれたこの場所に何が返せるんだろう』と考えたときに、それはやっぱり“作品”だと思ったんです。今回のように場所と時間を提供して、いろんな人が集まってくれたら、化学反応が起こる気がしています。短い時間かもしれないけれど、(この場所が)ファッションやアートなどのカルチャーの聖地になればいいなと思うし、みんなの心を動かしたいです。
そしてもうひとつ、スプリングサマーやオータムウィンターのファッションランウェイみたいに、毎年4月に盛大なイベントをやりたい。ちょうど去年の4月にもLVMHの各ブランドとのコラボレーションした写真展をこの場所で開きました。自分の生まれ月でもあるし新しい季節が始まる4月が、ダイバーシティの月になればいいなと思うんです。名付けるなら…“レスリーマンス”ですね!」
ということは、きっと来年の4月もまた私たちに新しいサプライズをもたらしてくれるに違いない。今回のエキシビション後には、大阪万博のシンガポールパビリオンにて祖国のVIP30人を取り下ろしたポートレートの展示が控えているのだそう。
「ファッションが好き。ひとを楽しませるのが好き」その想いを軸に、挑戦し続けるフォトグラファー、レスリー・キー。彼のフィルターを通して表現されたマーク ジェイコブスの世界観が、ユニークなスピリットと内在する美しさで私たちを刺激する。被写体一人ひとりのオリジナリティが際立ち、ファッションの楽しさを強く感じさせてくれる作品のパワーに心が躍る。写真が語りかけてくるポップでラブリーな、SUPERポジティブなメッセージを受け止めたい!
SUPER MARC JACOBS PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE PHOTO EXHIBITION

会期/2025年4⽉25⽇(⾦)〜5⽉11⽇(⽇) ※⽕曜⽇休館⽇
会場/Creative Space Akademeia 21 Harajuku
住所/東京都渋⾕区神宮前5-27-7
開催時間/11:00〜19:00
LESLIE KEE(レスリー・キー)
写真家。1971年シンガポール生まれ。ポートレート、ファッション、アート、広告などのヴィジュアル撮影、短編映画やミュージックビデオの監督も務める。写真集はセレブリティを撮影した『Super Stars』や『LOVE&HOPE』ほか多数。市井のLGBTQ+の人々を撮影する「OUT IN JAPAN」などさまざまなプロジェクトを手掛ける。現在はニューヨークと東京の2拠点を中心に、世界中で撮影を行う。
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Instagram @lesliekeesuper
マーク ジェイコブスカスタマーセンター
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