メモリアルイヤーがいよいよ開幕。誰にとってもスペシャルな年となりそうな2020年、 新しい自分になるために、新しい世界に飛び出すために、何かせずにはいられなくなるはず! そんな新年の幕開けに、気になるあの人は何を目指している?
そこで今回は、話題の若手実力派俳優、岡田健史さんにフィーチャー。
ドラマ「中学聖日記」でデビューし、即ブレイクと目まぐるしく過ぎていった日々。岡田健史さんにどんな変化があったのか? 彼がこの一年で掴んだものとは? 2020年どんな進化を遂げるのか、ますます目が離せない!
"自分を超えた”と感じた、その瞬間とは—?
「2019年の夏は、自分にとって忘れられない時間になったと思います」 。
「中学聖日記」でブレイクし迎えた2019年。写真集、CM、ドラマ、 映画と活躍の場が広がるなかで、岡田健史さんには大きな変化もあった。
「6〜8月の3ヵ月に参加した映画の撮影で、自分のなかでは大きな変化がありました。自分の感性と体の距離が近くなったというか。自分のやりたいことが素直に演技として表現できる瞬間を感じることができたんです。それ以前も自なりに全力で、そのときできることをやっていたんだけれど、 夏以降は、以前の自分の演技は恥ずか しくて、見られなくなりました」。
こんな風に言われると、いったい何があったのか期待やら不安やらが募ってしまうが、その変化は見た目にわかりやすいものではないという。
「見ている方にはわからないかもしれない。でも自分としては、表現するときの〝意識〞が変わったといったほうが正確かな。例えば、以前はペットボトルをどうやって開けているかなんて意識していなかった。でも、デビュー当時から演技を指導していただいている師匠とのレッスンのなかで、日々自分が無意識に行っている動作に意識を向けることの大切さを考えるようになったんです。
夏の映画の撮影は、そんな無意識で行っていたことに意識を向けるという癖がついてからチャレンジしたので、人は気付かないかもしれませんが、自分のなかでは〝自分を超えた〞と思えた瞬間がありましたね」
イメージはいい意味でどんどん裏切っていきたい
しかしそういった気付きを感じる生活は、ストレスも多い。今まで何気なく行っていた動作にも思いを巡らせることが増えたからだ。
「確かにストレスは増えました。でもそれ以上に演じることが大事だし、楽しい。すでに亡くなっているステラ・アドラーというアメリカの女優がいるのですが、彼女の言葉に『俳優の快感を感じてしまったら、もう俳優以外の喜びを感じることはできないのよ』というのがあるんです。その気持ちのすべてがわかったわけではないけど、入り口はわかった気がします」
常にまっすぐで演じることに真摯に向き合う岡田さんだが、優等生的な印象だけが定着することには少し抵抗感があるという。
「岡田健史はこういう人間、というイメージが付いてしまうことは正直イヤだなって思います。しかも実はそんな優等生でもないですし(笑)。嫌いなものは嫌いとはっきり言ってしまうこともあるし、苦手なことは顔に出てしまったりする自分本位な面もあります。
好青年という印象を持ってくれるのはとてもうれしいのですが、自分のなかには、まだまだ表に見せていない自分がいることも事実です。だからこそイメージは固定せずに、いい意味で自分を変えていきたいし、周囲を裏切るような自分も表現してみたいと思います。マンネリにはなりたくないなって思いますね。そういった意味でもこれからもいろんな役を演じてみたいです。
2020年は映画やドラマなどで表に出る機会も増えると思うので、新しい岡田健史を見てほしいですね」
岡田健史(おかだけんし)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。 2018年「中学聖日記」(TBS 系)でデビュー。初写真集『鼓動』(講談社)発刊。AbemaTVドラマ「フォローされたら終わり」で主演。’20年3月20日公開予定の映画『弥生、三月-君を愛した30年-』に出演。 初のカレンダー発売も決定!『岡田健史カレンダー2020.04―2021.03』(2020年2月14日発売)