クリスマスも間近に迫り、チキンが恋しくなる季節。鶏肉は温熱性の食べ物で体を温めてくれるので、寒い冬に食べたくなるのは当然なことなのかもしれません。鶏肉を食べると新陳代謝を促進するのでダイエットに効果的なことは言うまでもなく、タンパク質やコラーゲン豊富で肌荒れ予防にも有効です。
さらに、鶏肉には疲れを癒すイミダゾールペプチドという成分が多いとか! 休まず何万キロも移動する渡り鳥や回遊魚に多く存在すると言われ、心身両面の疲れをケアしてくれます。ストレスで疲労が溜まっている女子こそ、取ってほしい成分。注目の疲れ回復成分イミダゾールペプチドについて、貞光食糧工業主催の熟成阿波尾鶏発表会にて講演された稲毛病院・健康支援科部長の佐藤務先生からアドバイスをいただきました。
脳疲労は早めのケアが肝心
この時期、疲れがたまって体がだるいというだけでなく、気分が沈んだり、眠れなかったり、やる気が起きなかったりという心の不調を抱えている女子も多いのでは? 自律神経系をはじめとした脳疲労は気づきにくいものです。「コロナ禍はリモートワークなどIT疲労が重なり、脳の疲労は例年より増しています。作業に飽きたと感じたら、脳も身体も疲れている証拠。早めのケアが大切です」と語るのは、佐藤先生。
心身両方から疲労をケアするイミダゾールペプチド
疲労は過度な仕事などによって発生した活性酸素による酸化ストレスで、細胞が傷つけられることが原因。デスクワークによる精神的な疲労や、ストレスによる脳疲労も同様です。体と脳の両方の疲労を回復させるには、抗酸化物質が含まれた食品を積極的に取ることとはいえ、抗酸化物質といってもさまざま。
「心身両方の疲労ケアに優れている代表的なものが、イミダゾールペプチドです。食品では鶏の胸肉に豊富に含まれています」と佐藤先生。
疲れをケアしながらアンチエイジング
ストレスや紫外線などから生じる活性酸素は、シミやシワ、くすみなど、肌老化の原因にも。イミダゾールペプチドに含まれる優れた抗酸化作用は肌ダメージを予防して、ターンオーバーを促進。素肌にハリやツヤをもたらすばかりでなく、体の抗酸化力を高めれば、免疫力アップにもつながるそう。
鶏の中でも阿波尾鶏(地鶏)は含有量No.1
鶏の胸肉に豊富に含まれるイミダゾールペプチド。そのなかでも、徳島県が開発したブランド地鶏「阿波尾鶏(あわおどり)」には、スーパーに並ぶ一般的なブロイラーの鶏と比べてモモ肉で1.3倍、胸肉では2倍も多く含まれています(貞光食糧工業調べ)。
阿波尾鶏はあまり聞きなれないかもしれませんが、数ある地鶏の中で生産量は日本一。比内鶏や名古屋コーチン、薩摩地鶏といった日本三大地鶏に比べてもイミダゾールペプチドの量は圧倒的に多く、旨味も十分とか。見つけたら、即買いです!
脳疲労を癒すには継続して食べることが大切
「イミダゾールペプチドは、2~4週間以上200~400mgを毎日継続して摂取することで効果が期待できます。阿波尾鶏の胸肉であれば、100g中になんと1742mgのイミダゾールペプチドが含まれています」と佐藤先生。
イミダゾールペプチドは鶏の胸肉だけでなくモモ肉にも含まれているので、さまざまな調理法でいただきたいですね。
疲労は自然に消えてしまうものと安易に思いがちですが、早めにケアしないと蓄積されてしまうもの。体や心に不調を感じたら、早めに鶏肉からイミダゾールペプチドを摂取してくださいね。