キレイになるためには外側からのケアだけではなく、気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。
美容業界でも絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届けします。
この際「心優しい穏やかな女」になりたいと思うなら、とっさの“呼吸法”が効く!
マスク以外はかつての日常に戻りつつある今、逆にこのまま元に戻ってしまうのでは少々“もったいない”気もしてくる。自分を見直す時間はたっぷりあったのに、自分自身が特に何も変わっていないことに、“時間の無駄遣い感”を覚える人は少なくないのだ。
こういう禍いがあると、少しでも成長している自分を感じたいと思ったりするもの。この際だから、もう一つ大人に、例えば「もっと心の安定した穏やかな女になりたい」と思っている人がいたら、聞いてほしい。逆に言えば、人との距離が保てる今、そういう女になるとても良いチャンス。マスクでもソーシャルディスタンスでもリモートワークでも、ほど良い距離感を感じるからこそ人は穏やかになれるという、このチャンスを逃さないでほしいのだ。
もしも腹の立つこと、納得できないこと、許せないことがあったら、ともかく深ーく一回深呼吸する。3秒間で鼻からゆっくり息を吸ったら1、2秒止めて、また3秒間で鼻からゆっくり息を吐き出していく。最も簡単な“瞑想の呼吸法”だが、実はこれが一回分でちょうど7秒間、実はこの7秒間こそ、怒りが静まるまでにかかる時間として、科学的にも証明された時間なのだ。これまでだったらできなかった深呼吸も、マスクの中ならできるかもしれない。リモート会議ならできるかもしれない。そういう習慣を心がけたとき、きっと家庭でもどこでも、怒りを沈めることができるようになる。
それが習慣になったとき、あなたは紛れもなく「心の整った大人の女」に成長しているはずなのだ。