肌老化の約7割は環境要因によるもの・・・。特に自ら引き起こしている“酸化”トラブルに要注意を! エイジングのスピードを加速させないためには、サビない肌・体を意識するINとOUTのケアがポイントです。
サビない肌・体=抗酸化力を高めること!
酸化とは?
酸化のよくあるたとえが、断面が変色したリンゴ。酸素を吸っている私たちも、リンゴ同様に酸化します。また一部が活性酸素となり、殺菌力などを発揮する一方で、肌や体のトラブルを誘発!
●活性酸素が増える主な原因
□紫外線
□ストレス
□喫煙
□過度な運動
□大気汚染
など
GINGER読者にアンケートを実施!サビつかせてしまう原因とは?
私たちには活性酸素から身を守る“抗酸化力”が備わっています。でもアンケート回答を見るとほぼ全員が、何らかのストレスを感じている状態。それを放っておくと活性酸素の産生を促す→老化を加速・・・。急いで対策を練る必要あり!
Q.あなたはストレスを感じていますか?
Q.外的・物理的ストレスは?(複数回答可)
1位:睡眠不足・・・56%
2位:冷房などの寒暖差・・・42%
3位:紫外線・・・32%
3位:不規則な食生活・・・32%
5位:空気の汚れ・・・26%
対策 1:IN/睡眠をとる!規則的なリズムが大切
睡眠中はエネルギーをあまり使わないので、体内に取り入れる酸素量も減り、活性酸素の発生が低下。つまり睡眠で体を休めることがエイジングケアのコツ。また、睡眠の質を高めるには、規則的な生活のリズムを作ること!
Column01:日本人女性の睡眠時間は少なすぎ?
女性の平均睡眠時間のアンケート(OECD Gender Data Portal 2019)によると、多い国の1位が南アフリカ(9時間16分)、2位中国(9時間4分)、3位アメリカ(8時間54分)と続き、平均は8時間29分。そのなかで、日本人女性の平均は7時間15分ととりわけ低いとか。読者アンケートでは睡眠不足を訴える人が半数以上いますが、世界レベルで見ると足りているという人も睡眠時間や質を見直す必要がありそう。
Q.睡眠は足りていますか?
対策 2:OUT/空気の汚れをオフ
空気中の汚れが体内に入ると、ダメージを防ごうとして活性酸素が発生。すると抗酸化力がダウン。また、肌表面にも酸化物質が付着しています。その日の汚れと古い角質をオフし、抗酸化も叶えるクレンジングが決め手に。
対策 3:OUT/紫外線から肌をプロテクト
紫外線ケアが一年中必要といわれるのは、浴びるだけで体内に活性酸素を生み出すやっかいなものだから。活性酸素はコラーゲンなどを破壊。また加齢とともにダメージの修復力は下がってしまうので、それを見据えたプロテクトを。
対策 4:IN/内側の働きかけをサポート
体内で発生した活性酸素をリセットするには、抗酸化成分を積極的に摂取することが重要。野菜やフルーツなど身近な食品にも含まれていますし、紫外線量が一気に増える季節は、その効果に特化したサプリメントを。飲料系も試してみて。
Column02:抗酸化ケアをしている?
肌のエイジングに大きく影響を与える活性酸素。GINGER読者にアンケートをとったところ、約6割が抗酸化ケアをしていると回答。普段しているUV対策も抗酸化ケアのひとつですが、酸化ストレスの知識をより深めることが急務です。
Q.どんなケアをしていますか?(複数回答可)
1位:UVカットをしている・・・47%
2位:食事面で気を遣っている・・・39%
3位:ストレスをためないようにしている・・・20%
4位:抗酸化にいいサプリを飲む・・・16%
●代表的な抗酸化成分
カラフルな食品に抗酸化成分が含まれているというのはよく知られていますが、ビタミンCは酸化物質を除去する働きがあるなど、成分によって効能は異なります。種類もたくさん!
・ファーンブロック
シダ植物から抽出された天然成分。メラニン生成を抑制したり、低下しがちな抗酸化力のスイッチをオンする働きがある。日焼け止めと併用するとメラニン量が減り、肌が明るくなったという研究結果もあり。含有食品は、なんと世界66ヵ国で発売。
・ビタミン類
優れた抗酸化作用があるのがビタミンCやE。ビタミンEを多く含むため、ナッツは腐敗(酸化)しにくいとか。
・アスタキサンチン
サーモンなどに含まれる赤い色素成分、高い抗酸化力で知られる。体内の活性酸素を抑えるという働きを持つ。
・ミネラル類
抗酸化酵素の生成や活性に関わる亜鉛や銅、セレン、マンガンなどのミネラル類。 海藻類、魚介類、納豆などにも多く含まれる。
・ポリフェノール類
プルーン、りんご、赤ワイン、緑茶、紅茶など。フルーツの場合、皮にもポリフェノールが豊富に含まれているため、皮ごと食べるのがおすすめ。
●「飲む日焼け止め」と抗酸化
近年注目の「飲む日焼け止め」。実は日焼けを直接的に防止する効果ではなく、抗酸化力をアップして焼けにくくしたり、メラニンを薄くする効果などが期待できるものなのだそう。
対策 5:OUT/外側から潤いアプローチ
物理的・心理的とストレス多発な日々を過ごしている女性たち。活性酸素も大量発生しているに違いないありません。肌が老け込んでしまわないように、普段使う化粧品も意識して選択を。朝と夜、肌環境に合ったものを上手に取り入れましょう。
Column03:ストレスはなくならない?
経済、教育など14項目で、男女格差を示す世界経済フォーラムによるジェンダー・ギャップ指数で日本は153ヵ国中121位。日本女性は男女差があるから働きにくく、ストレスをためやすい? この差も不安もなかなか埋まらなさそう・・・。
Q.どんな心理的ストレスを抱えていますか?(複数回答可)
1位:将来への不安・・・56%
2位:職場の人間関係・・・42%
3位:仕事量に対して・・・31%
4位:仕事の質に対して・・・25%
いかがでしたか? エイジングは避けられないけど、少しでも抗いたいところ。そのためにもINとOUTのWケアで、サビない肌&体を意識しましょう。