マスク生活が日常化するなか、私たちの美容も大きく変化。ヘア&メイク、スキンケアの新しい悩み、そのまま放置していませんか? 今こそ、キレイになるための新しい美容のスタンダードを美のプロから学び、キレイを更新しましょう!
急増する“マスク肌荒れ”悩みにアンサー!
“マスク荒れ”と呼ばれる肌トラブルを抱える人が急増するなか、特に多く聞かれたのが「ニキビや毛穴が目立つようになった」「肌荒れが治らない」といった内容。そんなとき、知っておきたい原因や対策法を銀座ケイスキンクリニック院長の慶田先生と、ロート製薬 学術情報グループの八巻さんにアドバイスをいただきました。
今回は、毛穴の悩みについてご紹介します。
Q. マスクをしていると毛穴が目立つのはどうして?
A. マスク着用で皮脂量が増加。摩擦でキメが乱れるのも原因
「マスクと肌が擦れて角層が厚くなり、毛穴の入り口をふさいでしまうことで詰まりやすくなります。皮膚温の上昇により皮脂量も増えるため、開いた毛穴の存在がより目立つようになります」(慶田先生)
「ノーズワイヤーが密着するなどし、物理的にも毛穴の汚れが詰まりやすい状態に」(八巻さん)
Q. 前よりも小鼻の毛穴がブツブツと目立つような…
A. ビタミンC、レチノール配合の化粧品で毛穴対策を
「毛穴に詰まった皮脂が酸化すると黒ずみに。毛穴の詰まりを溶かす酵素洗顔やピーリングクリームでのお手入れのほか、レチノール配合の化粧品は毛穴悩み全般に有効。マスクでの擦れを軽減させるため、素材をシルクやガーゼにする策も」(慶田先生)
「開き毛穴やザラつき、キメの乱れにはビタミンCのケアが効果的。肌トラブルのレベルによって美容液の濃度を選んでみて」(八巻さん)
Q. 頬がカサカサしてたるみ毛穴が気になるように!
A. セラミドやヒアルロン酸など水分保持機能が高い保湿を十分に
「マスクに保湿剤が吸い取られて乾燥が悪化したり、擦れや汗の刺激で角層のキメが乱れるため、乾燥による毛穴は目立ちやすく。たるみ毛穴は加齢による真皮コラーゲンの劣化によるものなので、まずは保湿を徹底。セラミド、ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、グリセリンなどが最適。日中もできれば塗り足しを」(慶田先生)
Q. 毛穴悩みがあるときのベースメイクは?
A. 軽く薄づきに仕上げて毛穴への負担を最小限に
「毛穴トラブルが出やすいときのベースメイクは、肌に合っているものを選ぶことが最優先。合わないものは、軽微な炎症を繰り返させることで毛穴を目立たせてしまいます。ファンデが“毛穴落ち”しやすいのは、マスクで肌表面が擦れるため。ベースメイクをできるだけ軽く仕上げる工夫を」(慶田先生)
慶田朋子(けいだともこ)
銀座ケイスキンクリニック 院長。メスを使わずに肌質を高める、最新の美容医療を提供。丁寧なカウンセリングとひとりひとりに合わせたオーダーメイドの治療プラグラムに、多くの女性たちから支持を集める。
八巻佳奈(やまきかな)
ロート製薬 学術情報グループ。スキンケアやサプリメント、医薬品まで数多くのヒット商品を生み出してきたロート製薬の学術を担当。