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MYSELF女性の悩み

2020.12.04

コロナ禍の今だから、味方にしたい漢方。女性の不調や未病をケアする漢方薬を一挙紹介!

女性医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載。人生の基礎になる“健やかな体”を手に入れるための最新知識をお届けします。

コロナ禍で、心と体の不調に敏感になっていませんか? そんな今だからこそ、漢方を味方にしましょう。
いろいろと検査して“異常なし”でも、漢方では、未病(健康と病気との間のグレーゾーン)と捉えて、治療対象になります。
「体調が不安で、何か支えが欲しい」と思ったら、それはすでに心と体がバランスを崩しているのかも。女性は、生理周期による体調のゆらぎもあります。漢方はそんな生理周期の不調も得意分野。今こそ、いざというときに助けてくれる、漢方について知っておきましょう。

漢方は、細菌やウイルスに対抗できる体をつくる!

風邪を引いた女性

(c)fizkes/Shutterstock.com

漢方(東洋医学)は、西洋医学のように細菌やウイルスを直接たたくことを目的として処方されるわけではありませんが、自然治癒力、免疫力を引き出して、細菌やウイルスに対抗できる体をつくることを目的のひとつにしています。

例えば、インフルエンザが流行しているときに、漢方薬「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を処方されることがあります。

「補中益気湯」には、免疫力を高める朝鮮人参や黄耆(おうぎ)という生薬が含まれています。

これらは、特定のウイルスを消滅させるわけではありませんが、体内の免疫力を高めることで、ウイルスを跳ね除け、感染リスクを下げるという特徴があるのです。

複数の生薬の組み合わせのハーモニーで

漢方

(c)Tim Chow/Shutterstock.com

漢方薬は、複数の生薬の組み合わせです。生薬ひとつだけでは、漢方薬とはいいません。ですから、アガリクス、ドクダミ、ショウガなどの1種類だけの生薬は、漢方薬とはいわないのです。

また、漢方薬に使われている生薬は、自然界にある植物や鉱石といった素材です。生薬には、それぞれの特性と作用、副作用があります。

例えば、風邪に効くことで有名な「葛根湯(かっこんとう)」ですが、「葛根、麻黄、大棗、甘草、桂皮、生姜、芍薬」の7つの生薬で構成されています。

桂皮は、シナモンのことですが、それ単体では、薬ではありません。生姜も同様です。

それぞれの配合量(g)は医療用(医師処方)か、一般用(市販薬)か、また製薬会社によって多少の違いがありますが、生薬の組み合わせは同じです。

音楽に例えれば、生薬は音符。音符を組み合わせたメロディーが漢方薬です。まさに、生薬の微妙な組み合わせで、漢方薬のハーモニーが出来上がっているのです。

漢方薬は、作用を強める生薬、毒性や副作用を弱める生薬など、複数が配合されることで、薬効が高まるようにできています。

日本の医師が処方する漢方薬の配合の法則は、2,000年以上の経験医学を通じて培われてきたもので、日本人の体質、気候、風土に合った日本独自に作られたもの。中国や韓国のものとは異なります。日本独自の医療なのです。

一包飲むだけで効く漢方薬もあります!

漢方

(c)HUANG SHENGYUN/Shutterstock.com

漢方は、女性の不調改善が得意です。女性ホルモンのバランスの揺らぎによって左右され、体調コントロールが難しい生理前や生理にまつわる不調や産後、更年期の女性の体と心も下支えすることができます。

「漢方は、長く飲まないと効かない」そんなイメージがあるかもしれません。でも、そうではない薬もあります。

というのも、漢方薬には、「上薬」「中薬」「下薬」と3段階あります。

例えば、長く飲んで、穏やかに体質改善をするのは、「上薬」に分類される漢方薬。これは、病気になる前の未病の段階で比較的長く飲むお薬です。冷え症、PMS、疲れやすいなどにも「上薬」は使われます。

一方、「下薬」は即効性があり、作用が強く、頓服薬としても使われる漢方薬。ウイルス性の風邪の治療にも、昔から使われています。一包飲むだけで、症状が改善される薬もあります。

風邪に処方される漢方薬には、有名な「葛根湯(かっこんとう)」のほか、「小柴胡湯(しょうさいことう)」「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」「麻黄湯(まおうとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などがあります。

その人の証(体質、タイプ)や症状によって、処方される漢方薬は変わります。

気分の落ち込み、イライラ、不眠などメンタル症状への漢方薬は

漢方

(c)KUNG MIN JU/Shutterstock.com

メンタル症状にも、漢方薬はよく使われています。「上薬」「中薬」「下薬」とも、メンタル症状に処方されています。ですから、長く飲んでゆっくり体質改善する場合もあれば、短期に飲んで症状を改善できる場合もあるのです。

精神科や心療内科にかかるほどでもない、うつ病まではいかない、気分の落ち込みやイライラ、不安、不眠、のどの詰まりなど、女性が感じやすいメンタルのケアには、漢方薬が良い助けになります。漢方では、軽いうつ症状は、「気」の異常と考えます。

漠然とした不安やのどの違和感は、気が滞っている「気滞(きたい)」で、代表的な漢方薬は、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」「香蘇散(こうそさん)」です。

気力低下、全身の倦怠感、不眠は、気のエネルギー不足で「気虚(ききょ)」ととらえ、「加味帰脾湯(かみきひとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などが代表的です。

ほかにも、イライラや気分が変調しやすいタイプには、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」。

神経の高ぶり、精神不安などには「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」なども、女性によく処方されます。

いかがでしたか? コロナ禍で、体や心に不調を感じる人もいると思います。そんなときは、漢方専門医に相談してみてはいかがでしょうか?

【漢方専門医の探し方】
「一般社団法人日本東洋医学会」漢方専門医検索で全国の各診療科の専門医が検索できます。
https://www.jsom.or.jp/jsom_splist/listTop.do

増田美加の記事をもっと読む。

TEXT=増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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