女性ホルモン専門家の西村留美さんによる連載。PMSに悩まされた経験と、セラピストとして培った知識をいかし、悩みに寄り添う情報をお届けします。
生理前になるとイライラするだけでなく、気分が落ち込みやすくなったり得体のしれない不安に襲われたり、無性に泣きたくなったりと女性の心はとっても不安定になります。
これらの症状も女性ホルモンのバイオリズムの影響といえばそうなのですが、そうとはわかっていても自分の心がジェットコースターのように乱高下していては正直つらい時がありますよね。
そこで最初のステップとして、これは女性ホルモンの影響なんだと知ることがとっても大切! それがわかるだけで心はうんと楽になるし、そんな時は無理せずにゆっくり休もうと、ひと息つくことを自分に許可してあげることもできるようになります。
では次のステップとして、その症状とどう向き合えばいいのか? そんなちょっとした秘訣をご紹介したいと思います。
生理前に落ち込みやすい人にはこんな特徴があった!
まず、生理前に起こる症状には個人差があり、その数200種類以上と言われています。ですので気分の落ち込みや不安といった症状も、これらの症状のなかのほんの一部。とはいえ、わりと自覚症状を感じやすい代表的な症状ともいえます。そして、こういった症状を感じやすい女性にはある性格傾向があるんです! 今すぐあなたもチェックしてみてくださいね。
□ 昔から真面目だけが取り柄だ
□ 頼まれると断れない
□ 長女気質で面倒見がいい方だ
□ 完璧主義なところがある
□ 過ぎたことをくよくよ考えてしまう
□ 人と自分を比べて落ち込みやすい
□ いつもポジティブで前向きだねと言われる
いかがでしたか? ひとつでも当てはまるあなたは要注意!
自分に厳しかったり、真面目で完璧主義、人に弱音を吐けない一見ポジティブさんほど実は症状が出やすい可能性があります。
自分を適度に甘やかしたり、こんな時もあるさ〜とケセラセラ(なるようになる)なくらいが、女性ホルモンの波と上手く付き合っていけるのかもしれません。
泣くことは最大の心のデトックス!
落ち込んだ時や気分が乗らない時、ついどうしたら気持ちが上がるか?と考えがちですが、あえてとことん泣いてみるというのが私がオススメする乗り切り方です。
人ってついついネガティブな感情に蓋(ふた)をしがち。しかし、ポジティブもネガティブも自分がそう決めつけてるだけであって、実はどちらも自分の大切な感情です。ということは、心が感じた感情には蓋をせず、とことん感じきってあげることが重要なんです。
ひとしきり感じきると、『あれ、何でそんなに落ち込んでたんだっけ?』といつの間にか忘れていた・・・なんて経験があなたにもありませんか?
子どもが泣いたり笑ったり、今この瞬間を表現しているように、大人になってからだって今この瞬間の感情に素直であれば、子どものように次の瞬間にはケロっと切り替わっていたりします。
とはいえ、場所を選ばずというわけにはいかないので、映画館かお家で泣ける映画を観て、人目を気にせず目が腫れることも気にせず、思い切り声をあげて泣いてしまいましょう!
これ、本当に効果的。大人になってから涙を流す機会って減ってきますよね。
でも、涙を流すって最大のデトックスなのです。
ぜひ、生理前に気分の落ち込みや不安に襲われた時はとことん泣く! 試してみてくださいね。
※この記事は専門医チームによる監修を受けています。
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