ものごとの本質を知り、センスのいい大人になるための連載「オンナの生き方・磨き方」vol.11。今回は、落ち込んだときに再浮上する方法についてです。
仕事で失敗したとき・・・
仕事でミス、だれかに迷惑をかけてしまったとき。はたまたうっかり発言で相手を傷つけてしまったとき。同僚から慰めててもらっても、友人にとことん愚痴っても・・・なかなか立ち直ることができないのって、結構ツライ。けれど、そんなときこそが“いいオンナになるチャンス”だって知っていましたか?
落ち込むのはあなたに希望があるから
たとえば仕事の失敗が尾を引いて、帰宅してからも“そのこと”が頭からこびりついて離れない。お風呂に入ってリフレッシュを試みても、ますます悩みは深くなって、眠りにつく直前までモヤモヤ。なんとなく寝てはみたものの、朝起きたらまた自己嫌悪に陥ってみたり・・・。そんな経験、きっとだれにでもあるのではないでしょうか?
なにかショックなことが起きたとき、落ち込むこと自体は決して悪いことではありません。現実から目をそらして、ただただ忘れようとしても、どうせまた同じような失敗を繰り返してしまうからです。
けれど、落ち込みがどんどん広がっていって、いつまでも引っ張る、というのは精神的にもあまりよろしくないですよね。そんなときこそ、いいオンナ(もしくは予備軍)の腕の見せどころ。あれやこれやと手を尽くして「あのときの失敗が成功の元だった」と、数年後の自分に言わせてみせるゲームにトライするつもりで、まずは自分に向き合ってみましょう。
まず確実に言えるのは、落ち込んだとき=自分の本心を知るチャンスだということ。落ち込みの裏には「もっと仕事を頑張りたかった」「完璧に仕上げたかった」「大切な人を喜ばせたかった」など、どこかに必ず向上心が隠れています。落ち込んでしまうのは、あなたがとても大事にしている領域だという証拠。今すぐに消したい過去の過ちも、これをひとつのチャンスとして、自分の本心に耳を傾け、次につなげることだって十分可能なのです。
失敗は失敗。あなたの存在価値に傷はつかない!
人は何か失敗をおかすと「自分ってなんてダメな人間なんだろう」とか「こんなことになるなんて・・・私のバカ!」と自分を存在ごと責めたい気持ちになります。真面目な人ほどその傾向は強く、自分のすべてが嫌いになってしまう、自暴自棄型の人も。
けれど、失敗はただの失敗。もちろん反省も後悔も自由にしてもいいけれど、あなたの存在そのものを傷つけるものではありませんし、あなたの素晴らしさにマイナスを与えるものでもありません。もし誰かが失敗したときだってそれは同じこと。なにごともその人の存在価値の素晴らしさを否定することなどできないのです。
そこで具体的にオススメしたいのは、まずは失敗(と思える)現実を認めること。そして現実的な対処に集中して、一方で決して自分自身を責めないこと。他人がどう思っているか、みんなきっと陰で自分のことを愚痴っている・・・なんていう妄想を万が一でもしていると、立ち直れないどころかどうでもいい失敗を重ねてさらに事態を悪化させることになりかねません。もしも他人の反応が気になるなら、直接迷惑のかかった誰かに心をこめて謝る方がずっとずっと誠実で建設的です。
そもそも過去って変えられますけど?
事実をしっかり受け止めたら、次は落ち込んだ自分をとことん慰めること。奮発して素敵なランチをするもよし、花を一輪買って帰るもよし、大好きなアーティストのコンサートDVDを観ながら踊り狂うもよし! とにかく、なんだっていいから自分の好きなことをして、徹底的に自分を元気付けましょう。すぐに再浮上できなくたってかまいません。
自分の機嫌が直るまで、どこまでも付き合うというのが、今後失敗を引っ張らず、かつ、自分を過剰に卑下しないためのちょっとしたコツ。そんなときのために普段から「大好きリスト」を作っておくのもいいでしょう。自分を元気付けたり、機嫌を取ったりする方法をたくさんもっているのもまた、いいオンナの証です。
第一、どんな失敗でも二度と消せないものなどありません。はっきりと言いましょう、過去は変えられます。いつかの失敗を踏まえて今、どんな生き方をしているかで“あのときの失敗”は、ただの失敗に終わるか、それとも成功の元に変えられるかは、今のあなた次第でどちらにもなりえるのです。
失敗はチャンス。そして先人が言っていた通り、成功の元。過去の失敗の行方は、これを読んでいる今のあなたが主導権を握っています。