世界のトレンドをリードしてきたラグジュアリーブランドは日々進化しています。変わらず素敵なブランドの、変化する舞台裏を取材。今回は、透明性が高くストイックな取り組みを続けているバーバリーをフィーチャー。
明確なプランに基づくものづくり
バーバリーのサステナブルな取り組みはさまざまある。まずは2040年までにクライメート・ポジティブなブランドになると宣言したこと。これは温室効果ガスの排出量よりも削減量を多くすることで、ラグジュアリーブランドとしてこうしたプランを明確に表明するのはバーバリーが初めてのことだ。
そのための取り組みの一つとして、サステナブルな素材と製法で作られたコレクション、リ・バーバリー エディットを知っておきたい。このコレクションはペットボトルをリサイクルしたポリエステルや、バイオ由来のナイロン、そのほか再生素材を使うだけでなく、働く人の環境までをも徹底管理するという、驚くほど厳しい基準が定められている。
廃棄ゼロを目指して
もう一つフォーカスされている取り組みは、廃棄をゼロにすること。バーバリーは’18年に衣類の廃棄を中止。使用していない衣類は寄付し、再利用やリサイクルも積極的に行うことを発表した。
また、バッグはレザーの復元・補修サービスを提供。トレンチコートにいたってはパーツの交換やリプルーフィング(撥水加工の再処理)も可能で、プロによる細やかなケアが受けられるのだ。
方法は数あれど、ブランドを愛する人にとって一番身近なサステナブルは、好きなものを長く愛用すること。バーバリーはそれを多角的にサポートしている。