ファッションウェブマガジン「LIV,」の主宰であり、フリーエディターの乙部アンさんが語る、ものごとの本質を知り、満たされる毎日を過ごすためのヒントが分かる連載「オンナの生き方・磨き方」。vol.26となる今回は、おしゃれな人が必ずやっていることについて。これを読めば、あなたがイマイチあかぬけない理由...わかってしまうかもしれません。
1. ヘアメイクもおしゃれの一部と心得る
たいていの人は服は変えてもヘアやメイクは変えません。けれど、おしゃれな人はそこにもきちんと気を配っています。もちろん私たちはプロではありませんから、毎日コロコロとアレンジするのは難しいかもしれませんが、肌の質感をツヤからセミマットに変えてみる、アイラインの色で遊んでみる、簡単なまとめ髪をする...など、少しのことで印象は大きく変わります。
また、そんななかで見つけられる自分の良さってきっとある。今日からはヘアメイクのプロでなく、“自分自身を最高に素敵に見せるプロ”を目指しましょう。
2. 全身鏡でチェックする
おしゃれな人は、俯瞰で自分を見ています。全身鏡で着こなしをチェックするのもその1つ。他人からどう見られているか、全体のバランスがどうなっているかをきちんと把握しているのです。
朝出かける前に大きな鏡でチェックするのはもちろんなのですが、お店で試着をしたときにも、試着室から出て遠目から全身を見てみること。試着したものが眼鏡であれ、ジュエリーであれ同じです。他人は数十センチの位置からあなたを見ることはありません。主観と俯瞰、ミクロとマクロの両方を常に忘れずに。
3. 後ろ姿もチェックする
2の「全身鏡で見る」という行為には、後ろや横からの見え方を確認することも含まれます。自分の後ろ姿がだれかの写真に写り込んだりしているのを見て「これが私!?」と、ハッとしたことはありませんか?
他人は近距離からあなたを見ないことと同様に、真正面から見てくれるチャンスって意外と少ないもの。360度チェックすることで、自分にとってベストなバランスを知ることができます。
4. ワンシーズンで捨てる服は買わない
ファストファッションがおしゃれの選択肢として定着し「安くてもそこそこ使えればいい」といって、服を選んでいるならあなたは古い。それをしていい時代は終わりました。さらに、GINGER世代のアラサーともなれば、そろそろ自分のスタイルを確立するために、自身のファッションに真剣に向き合っていい頃です。
ワードローブがいつまでも成長せず、コロコロ中身が入れ替わっていては、スタイルなど見つけられるはずがありません。おしゃれな人にあるのはファッションの軸。たくさん持たなくてもいいかわりに、本当のお気に入りを最高に素敵に着こなすテクニックを磨きましょう。
5. 小物に投資する
服はあるのに着る服がない人や、おしゃれがイマイチ上手くいかない人は、小物が足りていないことが多数。小物上手はおしゃれ上手です。もしかしてあなたはおしゃれが不得意なのではなく、ただ小物をおざなりにしてきただけかもしれません。
シンプル好きほど小物に注目してみましょう。定番のワードローブが揃っていれば、あとは小物を強化することが、実はおしゃれの近道です。
6.上質なものにたくさん触れる
いいものを知っていて“あえて遊びのある選択ができる人”と、“なにも知らずに遊んでしかいない人”には大きな大きな格差があります。いいものや本物を知りたいなら、まずはそういうものを見に行くこと。それがセンスを磨くことそのものです。
いいものを知らずして、人は自分にふさわしいものを選ぶことはできません。映画、美術、本、スポーツ、写真...ファッション以外のことでもいいから、今のうちにたくさんの本物に触れておきましょう。
7. きちんとお手入れをする
おしゃれな人は服や靴、バッグのお手入れに余念がありません。お手入れされたものからは“大切にされている”特別なオーラが出ます。人間とまったく一緒ですね。
おしゃれになりたいなら、躍起になって新しい服を探すより、まずは手持ちの服のお手入れを。あなたを四六時中包んでアピールしてくれる強い味方を、いたわってケアしてあげましょう。
おしゃれに自信がない人は、意外なところに原因があります。まずは今すぐ自分のパターンとクローゼットを見直して、心地の良いおしゃれへの第一歩を踏み出しましょう。
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