「ファッションはもっと自由に!」そんなポリシーを抱くスタイリスト長澤さんがモード・コンサバなおしゃれをナビゲート。日常生活におけるエッセンシャルなワードローブを揃えた2021プレスプリングコレクション、ボッテガ・ヴェネタならではの“力強さ”にご注目。
心躍る鮮やかな色彩とグラフィカルプリント
1987年のグラフィックから着想を得たというファンタジアプリントのセットアップ。カットアウトされたスリーブデザインがほどよい抜け感を作る。さらにレモンイエローとグリーンの鮮やかな原色が退屈させない演出に。
定番ブラックスタイルをバランスで遊ぶ
コンパクトフィットなショートスカートは裾のフラップディテールが特徴。女性らしいニットアップに、あえてメンズライクなドロップショルダーのジャケットを羽織ると、極端かつ今っぽいシルエットバランスが完成する。
誇張されたボリュームを華奢な女らしさで強調
ボリュームのあるラウンドスリーブが目を引くニットワンピース。フォルムのインパクトと、リブ編みでキュッと引き締められたウエストとのギャップが美しい。
組み合わせで広がるおしゃれの可能性
大きなループのフリンジを全体に施したクロップドニットには、タフなワークパンツを合わせて。アイテムそのものはカジュアルでありながら、スタイリングによってセンシュアルなムードを醸し出すことができる。
「“モダン”なブランドの代表格であるボッテガ・ヴェネタ。デザイン、ディテール、フォルムなど素材とのアンバランスさが、かえって着る人の個性を際立たせてくれるような存在です。自分自身の“多面性”を表現できるコレクションだと思うので、固定観念にとらわれず、いろいろとチャレンジしてみてください」(長澤さん)
桜井ユキ(さくらいゆき)
1987年2月10日生まれ、福岡県出身。NHK主演ドラマ「だから私は推しました」にて【第46回放送文化基金賞】演技賞を受賞。主な出演ドラマに「G 線上のあなたと私」「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」など。現在はWOWOW 開局30周年記念連続ドラマW「トッカイ~不良債権特別回収部~」に出演中。映画『NO CALLNO LIFE』が3月5日(金)公開予定。
長澤実香(ながさわみか)
1974年生まれ、北海道出身。雑誌・広告のスタイリングのほか、ベビー服ブランド「Hijiki.」も手がける。モノの背景に宿るストーリーや、まとう女性像からスタイルを提案。モデルや女優からの支持も厚い。