「ファッションはもっと自由に!」
そんなポリシーを抱くスタイリスト長澤さんがモード・コンサバなおしゃれをナビゲート。
今月は、ミウッチャ・プラダが表現した2020-21年秋冬のパワードレッシングをご紹介。「シュール グラマー」をテーマに、女性の持つ強さを打ち出します。
切り裂かれたようなプリーツで魅せる躍動感
刺しゅうを施したプリーツには大胆なスリットを入れ、強さと躍動感あふれるルックに完成。さらにインにはシアーなシャツを仕込み、肌見せだけじゃないセンシュアルなアプローチを。
マスキュリンコートにロマンティックを融合
クラシックなメンズウェアカットのウールコートは、揺れ動く背面と袖のフリンジディテールが斬新。中に着たのはフロントにフリルが付いた、ストレートシルエットのオーガンジードレス。媚びない女性らしさが伝わるスタイルに。
漆黒の世界に咲いたミステリアスな花モチーフ
光沢感のある黒のテキスタイルに浮かび上がった、どこかエキゾティックなフラワーモチーフ。女性の象徴でもあるフラワーモチーフにも、独特の力強さが際立っています。
“スタイルのある人”に似合うのが、プラダ
「ミウッチャは私が敬愛するデザイナーのひとり。常に女性らしさを軸に持ち、時にユーモラスに、タフに、フェミニンに、独特の表現でファッション界を牽引してきました。今回は高梨臨さんをモデルに、クラシックをオリエンタルに落とし込んだ撮影に挑戦。プラダはスタイルのある人にこそ似合う、ファッションの楽しさを思い出させてくれる存在です」(長澤さん)
高梨臨(たかなしりん)
1988年12月17日生まれ、千葉県出身。女優、モデルとして活躍。2012年カンヌ国際映画祭コンペティション部門のノミネート作品、映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』に主演し、注目を集める。代表作はNHK連続テレビ小説「花子とアン」、主演ドラマ「恋がヘタでも生きてます」など。’21年2月に映画『夏への扉ーキミのいる未来へー』の公開が控える。
長澤実香(ながさわみか)
1974年生まれ、北海道出身。雑誌・広告のスタイリングのほか、ベビー服ブランド「Hijiki.」も手がける。モノの背景に宿るストーリーや、まとう女性像からスタイルを提案。モデルや女優からの支持も厚い。