女性が働くうえで、生理期間をどう乗り切るかということは重要な課題です。そこでGINGER読者の皆さんがどのように過ごしているか、アンケート調査を実施しました。快適に過ごすための工夫もご紹介します!
Q. 生理中は普段と比べて仕事のパフォーマンスが変わりますか?
パフォーマンスが下がると感じている人が8割以上を占めました。上がると答えた人は0人。人によって症状の種類や程度はさまざまですが、やはり生理が仕事に与える影響は大きいことがわかります。
「腹痛やだるさ、眠気で仕事が手につかなくなり、作業スピードが落ちます。本格的な痛みになる前に薬を飲んで対策しています」(31歳/医療)
「立ち仕事ということもあり、下腹部の痛みを感じて仕事のモチベーションは下がります」(32歳/サービス)
「横にならないといけないほど生理痛がひどく、仕事が手につきません。気持ちの落ち込みもひどく、モチベーションも上がりません」(36歳/自営業)
「トイレへ行くタイミングを考えたり、漏れないか気になったりして、集中力が削がれます」(34歳/教育)
「生理中は普段なら気にならないこともイラっとすることがあります」(34歳/保険)
Q. 生理のために仕事中に体調が悪いとき、上司や同僚に伝えていますか?
明らかに仕事への影響が大きいものの、なかなかオープンにしづらいのが生理の話。伝えるという人のなかにも「仕事上必要なときは」「親しい人にだけ」と条件付きの場合が多い結果となりました。さらに、女性が多い職場なら安心かと思いきや、女性同士でも理解が得られないため伝えづらい、という声も。
●「伝える」という人の声
「体調が優れないときは声に出すように、という会社の方針なので、伝えやすい環境です」(32歳/サービス)
「職場が女性だけなので気軽に言い合えて、フォローしあっています」(29歳/サービス)
「上司や同僚は全員男性ですが、思い切って打ち明けています。理由が分からず体調不良を繰り返していると余計に誤解されかねないので。最初は話すことに抵抗があり、わかってもらうにも時間がかかりましたが、今では理解を得て働くことができているため、勇気を出してよかったと思っています」(31歳/メーカー)
「何かあったときにフォローしてもらえるよう、女性にだけ話します」(34歳/美容)
●「伝えない」という人の声
「生理は病気ではないから言いづらい」(35歳/IT)
「相手からすれば『そんなこと言われても』と感じる気がするので」(29歳/金融)
「男性の上司や同僚にはまず言えないですし、女性同士でも言うタイミングが難しい。個人差もあるので、お互いに同じ感覚と理解がないと、伝え合うのは難しいと思います」(36歳/自営業)
「在宅ワークが増えたから。つらくて横になっても誰からも何も言われなくて安心」(28歳/メーカー)
Q. 生理のために仕事中に体調が悪いとき、適度な休憩をとったり、休暇を取得したりしていますか?
パフォーマンスが下がる人が8割以上いるにもかかわらず、適度な休憩や休暇が取れている人は半数以下。会社に生理休暇の制度があるが、誰も使っていない、という声も多数寄せられました。
●休憩や休暇を取っている人の声
「起き上がれないほどつらいときだけ休みます。そして、もともと生理予定日付近は重要な仕事を入れないようにしています」(34歳/教育)
「以前は無理やり出勤したり、無理にデスクにかじりついて仕事をしていましたが、周囲に心配をかけずに仕事をする事は困難で、何より能率がまったく上がらないので、思い切って早退したり、休暇を取るようになりました」(31歳/メーカー)
「仕事中にトイレに行ったときに、ちょっとだけ余裕をもって、洗面所で時間をかけてメイク直しなどをしたりして、仕事から離れたりしています」(37歳/メーカー)
●休憩や休暇を取っていない人の声
「接客業なので、休みたい時に休憩がなかなか取れない」(32歳/サービス)
「会社自体は生理休暇も認めてくれる制度はあるが、実際は男性ばかりの職場で、理解がないため。生理休暇をとった女性は陰で小言を言われている」(29歳/メーカー)
「生理中はみんなしんどいんだと気合を入れて頑張ってます」(28歳/医療)
「薬を飲めば仕事はできるので、休むほどではないから」(28歳/メーカー)
Q. 生理中の仕事を快適にするために工夫していることは?
理想は、必要であれば誰もが休憩や休暇を取ることができ、自分の体と相談しながら健康的に働けること。そして確実に、社会はその方向に進みつつありますが・・・毎月訪れる生理は、待ってはくれません。できる限り快適に過ごすために、今すぐ自分にできることは? 皆さんが工夫していることとして、大きく次の3つがあるようです。
●ゆったり過ごす
「生理日カレンダーを付けて、生理前は早めに寝るなどして心に余裕を持ち、好きなものを食べるなどして自分を甘やかすようにしています」(26歳/金融)
「深呼吸をして、少しでも新しい空気を取り込んで、リフレッシュ」(34歳/保険)
「におい対策も兼ねて、すきなアロマをまとってリラックスしています」(35歳/IT)
●冷え対策をする
「お腹を冷やさないように、夏でも職場に着いたら腹巻を巻く!」(28歳/医療)
「冷えないように白湯を飲んだり手足を温めたりしています」(30歳/飲食)
●薬に正しく頼る
「本格的な痛みが出る前に薬に頼るのが一番だと思います。そしてつらいときは我慢せず、婦人科を受診すること!」(29歳/公務員)
「低用量ピルを服用するようになって、かなり楽になりました。適宜休憩を取るなど、気分転換もしています」(31歳/メーカー)
生理休暇があっても使いづらいという現状が問題となるなど、社会全体で女性の職場環境を見直す動きもある昨今。無理なく健康に、気持ちよく働けるよう、できることから始めていきたいですね。
※この記事はGINGERサポーター(約3,000人)へのアンケートを基に構成しました。
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