「気づけばまた1年、お金のことをちゃんと見ていない」そんな感覚を抱いたまま年度末を迎えていませんか。仕事も私生活も忙しい30代にとって、お金の管理はどうしても後回しになりがち。けれど、年度末は“家計の決算月”。ここで一度立ち止まり、収入・支出・保障・資産形成を総点検しておくことで、新年度の安心度は大きく変わります。難しい金融知識は不要。まずは「現状を知ること」から始めましょう。
ふるさと納税・NISA・iDeCoの最終確認|税制メリットを取りこぼさない

節税や資産形成に関わる制度は、「やっているつもり」で終わっているケースも少なくありません。年度末は最終チェックのタイミングです。
ふるさと納税
-寄付上限額まで活用できているか
-ワンストップ特例 or 確定申告の手続き確認
-駆け込み寄付のやり残しはないか
控除枠を余らせるのは、“使える節税を見逃している”ような状態です。シミュレーションだけでも再確認をしましょう。
NISA(新NISA含む)
-年間投資枠の消化状況
-積立額の妥当性
-商品配分の偏り
相場を見るより、まずは継続投資できているかが重要です。多くの金融機関が、新NISAの活用法についてレクチャーする機会を設けているので、今ここであらためて基本を知ることもおすすめ。
iDeCo
-掛金設定は現状収入に見合っているか
-商品配分の見直し
-手数料や運用状況の確認
老後資産は“時間”が最大の武器。放置したままの人は、年1回の調整を。そしてまだ「イデコ、やっていません」という人は、しっかり検討を。
医療保険・生命保険の過不足チェック|“安心コスト”は最適か

保険は「入りっぱなし」が最も無駄を生みやすい分野です。ライフステージが変わるつつあるGINGER世代こそ見直し必須。
医療保険
-入院日額は高すぎないか
-通院保障は必要か
-高額療養費制度を理解しているか
実際には、過剰保障になっているケースも多数。
生命保険
-独身/既婚/子ありで必要額は変わる
-住宅ローンとの重複保障は?
-受取人設定は最新か
重要なのは、「不安だから入る」ではなく、必要保障額から逆算すること。
1年間の支出棚卸し|お金の流れを“見える化”する

貯まらない理由の多くは、収入ではなく支出の構造にあるといわれています。年度末は、年間支出の棚卸しを可視化しましょう。自分の“お金使いグセ”を知っておくことも大事。
主な見直し費目
-家賃・住宅費
-通信費(格安SIM含む)
-サブスク総額
-美容・被服費
-外食・交際費
おすすめは、クレジットカードや家計簿アプリの年間履歴を一覧化すること。
可視化することで
-惰性契約
-重複課金
-使っていないサービス
が明確になります。
固定費を月1万円削減できれば、年間12万円。これは投資元本としても大きな差になります。
「なんとなく貯金」からの卒業|目的別口座で管理する
30代の貯蓄は、「余ったら貯める」では不十分。目的別に分ける設計が重要です。おすすめはこの3つの目的別貯金です。
1:生活防衛資金
生活費6ヵ月分を目安に。急に失職したりなど、何かあったときの緊急用。
2:近未来資金
旅行・引越し・出産・家電買替など。
3:長期資産形成
老後・教育・住宅頭金。投資領域。
口座や運用方法を分けることで、「使っていいお金」と「触ってはいけないお金」の境界が明確になります。
来年度の貯蓄目標設定法|数字で未来を設計する

棚卸しの最後は、「来年度はどうするか」について考えてみましょう。
目標設定のステップは
1:年間手取り収入を把握
2:年間支出を算出
3:余剰資金を算出
4:貯蓄率目標を設定(目安20%)
例えば
「手取り400万円」ならば、「貯蓄率20%」を目指して「年80万円貯蓄」を目安に。そこから「投資:月3万円」「現金貯蓄:月3万円」など配分まで決めると、実行率が上がります。
目標は「願望」ではなく自動化できる数字に落とし込むこと。月単位でいくら貯蓄にまわせばいいのか、まわすことができるのかを把握して、守っていくフローをつくりましょう。
お金の不安は「情報量」で解消できる

将来のお金が不安なのは、お金が足りないからではなく、状況が見えていないからという側面も大きいのです。年度末に一度でいいので、税制メリット、保険保障、支出構造、貯蓄設計を棚卸しすれば、不安は“漠然”から“管理可能”に変わります。4月からの自分を安心させるために、今年の3月は、仕事の締めだけでなく、自身のマネー決算月にもしてみてください。

