パートナーシップカウンセラー、小松恭子さんの連載。よくある恋愛の悩みをピックアップし、パートナーとよい関係を築くためのアドバイスをお届けします。
出逢いの季節がやってきましたね。新しい出逢いに期待されている方も多いのではないでしょうか? 今回は知らず知らずのうちに繰り返してしまう、バッドエンドに陥りがちな恋愛パターンをお伝えします。今まで散々な恋をしてきた方にはちょっぴり心に痛みが走るような内容かもしれません。最初にお伝えしたいことは、誰もあなたを責めてはいませんし、あなただけのせいだとは言っていないということです。どうかそのことを念頭に読み進めてくださいね。
いつからでもあなた次第で、ラブストーリーは描き直せるもの。次の恋こそハッピーエンドを!
悲劇のヒロイン
恋愛ベタさんに多い悲劇のヒロインタイプ。このタイプの人は「かわいそうな私は彼に幸せにしてもらえるにちがいない」という思い込みから、自らをかわいそうな状況に追い込んでしまいがち。そのため、いつだって「幸せになりたいけれど、なれなくて悲しい」という展開に。当人はどっぷりこのストーリーに浸かっているので気づきません。まさか自分がかわいそうな自分を選んでいるなんて! そして期待し続けるのです「彼さえ優しかったら」と…。
この展開を終わらせるためには、まずどんな現状であっても「私はこのストーリーから抜ける!」と決めること。彼が優しくしてくれたら抜けるではなくて、決めるが先です! そして自分に約束してくださいね。もう悲劇のヒロインには絶対にならないと。ここまでくれば今までの自分と言動が変わってきます。結果描かれるストーリーも変わってくるでしょう。
悲劇のヒロインを利用する男性はいても幸せにしたいと思う男性はいません。そのことを深く心に刻んでください。そして、今日からハッピーなヒロインとして恋をはじめましょう。
プライド高き女王様
今の時代とっても多くみられるのがプライド高き女王様タイプ。本音ではない発言や態度をとってしまうことで相手に誤解をあたえ、残念な恋の結末を迎えてしまうのがこのタイプの特徴。そしてこのパターンを繰り返すことで更にプライドを高めハッピーストーリーを遠ざけてしまうのです。
このストーリーを展開し続けてしまう理由は自分の本音を知らないから。本当に自分が求めていることがわからないのです。要するに、素直ではなく、こじれた状況。
この展開をストップさせるためには、一度立ち止まって自分を見つめ直す時間をとること。そうしていくことで気持ちに余裕ができ、本来の自分の姿が見えてきます。その結果、イライラモードの女王様から素直で穏やかな人に変身! 恋のストーリーに変化が訪れるのです。プライドには誇り高く美しいものと、本音を隠して自分を守る2種類があることを知っておいてくださいね。後者が描くストーリーはあなたを幸せにはしてくれません。そんなプライドを持ち続けていませんか?
恋愛脱走者
「自信がなくて恋愛ができません」この言葉を何度聞いてきたことでしょうか。この恋愛脱走者タイプが繰り返すのは報われない恋のストーリー。というのもこの気持ちが強いほど、どんなに幸せな恋が始まりそうでも無意識で自分から遠ざけてしまうからです。原因は「どうせ私なんて」という自信のなさ。
例えば、無理そうな相手に片思いを長年も続けたり、辛い恋になると想定できる相手と付き合ったり。叶わぬ恋の相手を選ぶことで幸せから自分を引き離す状況を作ってしまいます。
もし本気でこの状況を終わりにしたいと考えるなら、「恋から逃げたい自分」と「恋をしたい自分」の両方の声をしっかりと聞いてあげること。彼とのストーリーを描く前に、まずは自分のストーリーを思い描きましょう。その後でどんな恋愛をしたいのか考えることで幸せな関係が築かれます。
最後に、自信とは自分を信じることです。今のこの瞬間の自分を信じてあげてくださいね。自信のあるなしに状況は関係ありません。ハッピーエンドのストーリーはあなたの決断次第で今すぐはじめることができるのです。
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