20代後半から30代前半に訪れる周囲の結婚ラッシュ。結婚式に出席するたびに、自分自身の結婚や将来について考えることが多くなります。ここ数年で結婚の自由度が高まっているなか、「いずれは結婚するつもり」という独身の男女が多いのも事実。まずはリアルな実態を知ることから、結婚について本気で考えてみませんか?
今回は独身&既婚のGINGER読者の皆さんにアンケートを実施。今どきの結婚事情詳しい少子化ジャーナリストの白河桃子さんが、リアルな数字とともに皆さんのお悩みを解決します!
アラサー女子がセキララ相談!
アンケートでは、結婚を目前に控えた独身女子や結婚生活に悩む既婚女子から、不安や不満の声が続々! アラサー女子たちのセキララな悩みを一挙公開。
Q1. 婚約中の彼と妊活を始めたいと思っていますが、あまり積極的ではない彼の反応が心配です。(29歳/人事)
「授かり婚は今や当たり前!」
A. 子供の有無については結婚前に意思を共有しておくべき。日本では25歳以下のカップルの50%が授かり婚です。むしろ入籍より先に妊活しなくちゃ、というスタンスに変わりつつあります。
忙しい日々のなかでセックスの時間を設けるのが難しいと判断し、初めからタイミング法は考えず、不妊治療を受けて体外授精を行うカップルもいます。相手の様子をうかがうのではなく、しっかりと「あなたの子供が欲しい」という意思を打ち明けてみましょう。
Q2.来年は郊外にマイホームの購入を考えています。 購入前に夫婦で話し合うべきことが知りたいです。(32 歳/製造業)
「郊外マイホーム幻想は捨てるべし」
A. フルタイムで働く共働き世帯であれば、会社の近くに住んでいないとすごく大変。郊外には若年層向けのマンションが少なく、一戸建ては専業主婦が子供や家族の送り迎えをする前提で建てられています。
都心を離れるほど高収入を得るのは非常に難しいのが現状。郊外の一戸建ては都心に比べて手頃ですが、仕事と生活が両立できずに収入がなくなるリスクもあります。ただしテレワークなどが発達しているので、急がずにワークライフバランスを取ってください。
Q3. 人付き合いが悪くなると、学生時代の友人から誘われなくなりそうで寂しいです。結婚・出産後の人間関係はどのように維持していけば良いのでしょうか。(30歳╱人事)
「夫を巻き込んで友人関係を築くと良し」
A.夫婦で楽しむ時間を作ることは円満の秘訣。結婚後は旦那さんも巻き込んで考えてみて。周りが独身だとそのなかに夫婦で入っていくのは難しいかもしれませんが、夫婦同士付き合えるような人付き合いができると良いですよね。子供ができると保育園仲間などが増えていくので、家族ぐるみの関係が築きやすくなります。
お話を伺ったのは・・・
少子化ジャーナリスト・作家・相模女子大学客員教授
白河桃子さん
東京都出身。慶応義塾大学文学部卒。2008年中央大学教授山田昌弘氏と『「婚活」時代』を上梓、婚活ブームの火付け役に。働き方改革、ダイバーシティ、女性活躍、ジェンダーなどがテーマ。著書に『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』(毎日新聞出版)、『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』(中公新書ラクレ)など。
『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』是枝俊悟氏と共著/毎日新聞出版