【Fromエディターズ】新年度がスタートし、歓送迎会続きという人も多いはず。お酒が好き!飲み会が好き!という人はいいですが、飲めない人にとってはやっかいなシーズンかもしれません。
私も最近だんだんお酒に弱くなっている気がして、できれば控えめに、気持ちいい範囲で飲みたいなーと思っているので、「どんどん飲めよ」「次、何にする?」と勧められて、ちょっぴり困ってしまうこともあります。
もちろん無理して飲む必要はまったくない。だけどやっぱり「私はウーロン茶で」なんて言うと、場が白けてしまいそう。とくにこの時季、自分が主役の歓送迎会であればなおのこと「酒を酌み交わして打ち解けよう!」と思ってくれている人たちに失礼な気がして、気を揉んでしまうこともあると思います。
そこで開いてみたのがこちらの本。
『美しい女性(ひと)をつくる言葉のお作法』(吉田裕子 著/かんき出版)
言葉遣いは、装いや容姿に関係なく、その人の印象を左右するもの。この本では、どんな場面でも臨機応変に、思いやりと品格のある言い回しができる人を「オトナ美人」とし、使うだけで上品な女性に見せてくれるさまざまなパターンの言い回しが紹介されています。
たくさんの例のひとつに、勧められたお酒を断るときの言い回しも載っていました。
学生「私、飲めません」
一般人「遠慮させていただきます」
オトナ美人「あいにく不調法なもので・・・」
「不調法 (ぶちょうほう)」は、「行き届かず、手際が悪い」という意味。今ではもっぱら、お酒や遊びのたしなみがないことを謙遜する言葉として使われます。お酒が飲めないことを自分の不手際であるかのように言うことで、相手を立てることができるのです。( P105より)
いかがですか? 苦手なお酒を勧められたら、恥ずかしそうにほほえみながら「あいにく不調法なもので」。そんな姿を見て、無理に勧めてくるような人はなかなかいないでしょう。
さすがに友人同士の席では丁寧すぎるように感じるかもしれません。でも職場の歓送迎会など、目上の人もいるような会ではかなり使えるワードなので、覚えておいて損はないはず。お酒を断るのが苦痛で、この時季が億劫という人は、ぜひ使ってみてくださいね。(GINGER編集部 KONDO)
『美しい女性(ひと)をつくる言葉のお作法』
吉田裕子 著/かんき出版