川の流れる音色を耳に、名湯に浸かる快感。最新の「界秋保」でしたいこと

2024年4⽉25⽇にオープンを迎えた「界秋保（あきう）」は、星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の23施設⽬。その何処も、それぞれの土地の魅力を最大限に活かした施設づくりでサプライズにあふれている「界」。さて、この最新温泉旅館の魅力は？

仙台の奥座敷と称される温泉地へ

秋保（あきう）は宮城県の杜の都、仙台の中心地から車で40～50分ほど、緑深き美しい自然に囲まれた温泉地。秋保温泉のなかでも奥まったエリア、名取川沿いに佇む界秋保は、四季の移ろいを愛でながらのんびりと過ごせる隠れ家のような施設だ。

川のせせらぎに癒やされながら過ごす、大人の休日。ここでのお楽しみをリストアップしてみると——。

ご当地部屋「紺碧の間」で美しい青に包まれる

「界」といえば、その地域の⽂化に触れるご当地部屋が用意されていて、その部屋に滞在することでより深く、広がりをもって“過ごした土地”について想いを深めることができると人気。

界秋保のご当地部屋「紺碧の間」は、紺碧色を基調にしたインテリアが、なんとも落ち着く空間。秋保温泉の景勝地として知られる、名取川の磊々峡（らいらいきょう）なる“紺碧の深淵”と称される渓谷から着想を得ているそう。

宮城のご当地の要素を取り⼊れたディテールにもご注目。部屋番号の札には江⼾時代から続く伝統⼯芸品の⽩⽯和紙が用いられ、寝室の障⼦をよく見ると可愛いこけし柄だったり。客室のデスクには仙台ガラスのアートも！

美肌の湯で身も心もリラックス

一番のおすすめはこちら、⼤浴場にある岩組みの露天⾵呂。すぐ近くの名取川から聴こえてくる渓流の⾳をBGMに、気持ちのいい湯に浸かる私服の時間。木立の合間をぬって届く風も頬に心地よく、「ふぁ～」と思わず声を上げてしまう。

秋保温泉の歴史はとても古く、なんと今から1400年以上昔の古墳時代後期から存在したといわれているそう。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で、体がよく温まり湯冷めしにくいのが特徴。さらに抗菌作⽤のあるメタほう酸と肌のバリア機能を向上させる作⽤のあるメタけい酸を豊富に含み、カルシウムとの相乗効果で肌荒れを抑える“美肌の湯”としても知られているそう。

内⾵呂は、敷地内の2本の源泉を引いた⾃家源泉かけ流しの「あつ湯」と、⼼⾝ともにリラックスできる「ぬる湯」の2つの浴槽も用意されているので、たっぷりと時間をかけて湯あみを楽しみたい。

ご当地の⾷⽂化を⽣かした会席料理を堪能

お楽しみの夕食は、目にも舌にも美味しい会席料理。思わず写真を撮りたくなってしまう洒落感！

⼤名の⾷事をイメージした脚つきのお膳にのせて提供されるのは、先付けや、酢の物・⼋⼨・お造りを⼀緒に盛り合わせた「宝楽盛り」。彩り、盛り付けの美しさに、気分が上がること確実。

特別会席の⼩鍋「⽜の⼭海俵鍋（さんかいたわらなべ）」は、⽜⾁をトリュフを浮かべた出汁にくぐらせ、雲丹を添えて楽しむ贅沢な⼀品。⽜タン、せりなど、宮城らしい⾷材とともにいただく。海の幸にも山の幸にも恵まれた“宮城県の味”をたっぷりと堪能できる。

随所に感じられる“伊達”な世界観を味わう

“伊達男”といえば、人目を引く、洒落た身なりの男性のこと。この“伊達（だて）”という言葉の背景には、東北の繫栄を築いた戦国武将伊達政宗公が粋なものごとを好み、この地に斬新な文化をもたらしたという歴史あり。

そんな“伊達“=“粋”な文化を楽しんでほしいという想いを込めて、「彩りの渓流で伊達なひととき」をコンセプトに掲げている界秋保。パブリックスペースの「せせらきラウンジ」は、まさに“伊達なひととき”を体感できる場所。滞在中に何度も訪れたくなる、憩いのスペースだ。

渓流に⾯した空間であることを活かして⾜湯付きのテラスを併設。お茶をいただきながら、読書しながら…思い思いの時間を過ごせる。

⽇常的に草花を愛でていたという伊達政宗公は、客⼈へのもてなしとして、飲⾷や能、時には⾃⾝で⼩⿎をたたいたといわれている趣味人。このラウンジにも伊達政宗公にゆかりのあるものも交えた花のしつらえ、楽器の⽣演奏、地元のワイナリーのワインや季節のドリンク、仙台藩の時代から続く仙台駄菓⼦など、数々の“伊達”なおもてなしが用意されていて、旅する者の気分を華やかにしてくれる。

旅の醍醐味は、旅先の食を楽しみ、文化に触れること。界秋保で過ごす時間は、そんな旅するよろこびを存分に味あわせてくれる。温泉で癒やされ、素敵な文化に触れて心が豊かになる旅へ。次の旅先候補に、ぜひ。

界秋保
宮城県仙台市太⽩区秋保町湯元平倉1番地
050-3134-8092（界予約センター)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiakiu/