私たちをいつでも温かく迎えてくれる“サウナ”。ストレスフルな毎日を乗り切るため「ととのい」体験を味わってみない? 日本サウナ学会代表理事の加藤容崇先生がサウナの基礎知識をレクチャー。今回はサウナの入り方について。
サウナの入り方は3ステップ
その日の体調によって調整するのが重要だけれど、ビギナー向けに参考にしたい基本の入り方は、3ステップ。
STEP1. サウナに入る
1セット目の最初にシャワーで髪と体を洗い、水分を拭き取ってからサウナへ。冷え性の人はシャワーではなく、お風呂に1〜2分入るのも◎。サウナ室では頭と足先に温まり方のムラが出ないよう、横になるか、体育座りかあぐらを。ちなみに「10分」などと時間を決めず、平常時の脈拍数が2倍になったり(50回/1分→100回/1分)、背中の中央が温まったら出て。
STEP2. 水風呂に入る
ぬるめの温度のシャワーで汗を流して水風呂へ。心臓に負担をかけないよう、大きく息を吸い、吐きながら入って。均一に体を冷やすには仰向け&浮遊が理想だけれど、無理なら顔を出した状態で浸かって。脈が平常時に戻ったらor気道がスースーしたら上がって。
STEP3. 外気浴をする
水風呂から出たら、体の水分を手早く拭き、外気浴へ。立った状態は避け、専用マットの上などに横になるか、椅子に座って。5〜10分を目安にするか、足先が少し冷えてきたら終えどき。繰り返す場合はSTEP1へ。
このセットを3回以内行い、最終セットは「サウナ→水風呂→水シャワー」にチェンジする。最終セットはととのうことを目指すよりも、通常の状態に緩やかに戻していくイメージ。水風呂も10秒程度に留め、外気浴はせずに水シャワーで皮膚表面だけを引き締めて。
“ととのう”ためのポイント
●サウナ→水風呂→外気浴の順番を守る
●セットの途中で行動を追加しない
●水風呂→外気浴への移動はスピーディに
●最終セットは水シャワーで皮膚表面を引き締める
●次のセットに入る前の外気浴後に水分補給を
加藤容崇(かとうやすたか)
日本サウナ学会代表理事、医師・医学博士。北海道大学医学部医学科卒業後、同大学院で医学博士号取得。ハーバード大学医学部附属病院癌センターでの膵臓癌研究や慶應義塾大学医学部腫瘍センターでの勤務などを経て、今にいたる。著書のほか、監修本やメディア出演も多数。
Twitter @taka_katoo
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