おかげさまで、「連載、読んでますよ!」と、ちらほら声をかけていただけるようになりました。ありがたい限りです。そして、その声かけしてくれた方のうちの多くが、こう続けます。「で、何でアートの話をするのが、水曜夜なの?」と。 現状、多くの美術館が夜間開館を実施しているのは、金曜日(土曜日も実施している館はありますが)。ただ、金曜の夜は飲み会にデートに合コン(←?)に、と予定がいっぱい。美術館を訪れている余裕なんてないって人が大半ではないでしょうか。だったら金曜よりも、一般的にノー残業デーである会社が多い水曜日に夜間開館をしてくれればいいのに。そんな淡い願いが美術界に届くように、あえて水曜夜にアートの話を発信しているのです。というわけで、今回はそんな夜間開館に関するmyukoさんからの質問を。
「会社帰りにふらっと立ち寄れる美術館があればいいなあとずっと思っています。都内で深夜までやっているおススメの美術館はありますか?」(myuko/33歳・営業)
20時まで開いていても・・・
都内の主要な美術館の大半が、夜間開館を実施しています。ただ、先ほどお伝えしたように、毎晩開館しているというわけではありません。しかも、夜間開館とはいっても、ほとんどの美術館が20時まで。最終入館は19時半までとなっています。とある調査によると、オフィスで働く女性のうち約3割の退社時間は18時。18時半~19時退社の人も約3割。仕事が終わって、ご飯も食べず美術館に直行して・・・なんて人が、果たして、どれほどいるのでしょう?? う~ん。20時までなら、夜間開館はしないほうがマシなのでは。
21時まで開いててよかった美術館
とはいえ、21時まで開館している美術館もあります。例えば、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアム。外苑前のワタリウム美術館(しかも、夜間開館は金曜でなく水曜!)。昨年からは東京国立博物館も、金曜と土曜は21時まで開館するようになりました。
それから、丸の内にある三菱一号館美術館。こちらも祝日を除く金曜は21時まで。さらに、展覧会の会期最終週の平日は、毎日21時まで開館! さらにさらに、毎月第2水曜も21時まで開館しています。ちなみに第2水曜日は、『アフター5(ファイブ)女子割』の日。17時以降、女性のお客様の当日入館料は、なんと一律1000円となっています(通常価格は展覧会によって異なりますが、1500円以上のことがほとんどです)。「あ~、女に生まれてよかったぁ!!」と叫びたくなること間違いなしです(←?)。
ちなみに、三菱一号館美術館に併設されたCafé 1894は、23時まで営業しています。
明治期に銀行営業室として使われていた空間を復元したクラシックなカフェ・バー。日中は常に人気でウェイティング必至ですが、23時まで開いていることはあまり知られておらず、夜は意外と穴場のスポットとなっています。美術展を鑑賞した後に、バーを利用してみてはいかがでしょう?
都内でもっとも遅くまで開いている美術館は?
Myukoさんからのご質問は、「深夜まで開いている美術館は?」ということでしたが、深夜営業している美術館は残念ながらありません(世界的に見ても、23時まで開館している美術館がニューヨークに1館あるくらいです)。都内でもっとも遅くまで開いているのは、六本木ヒルズ森タワー53階にある森美術館。火曜のみ17時までですが、それ以外は22時まで開館しています。しかも展覧会会期中は無休。さらに、同じチケットで入館できる(※展覧会により異なる可能性があります)六本木ヒルズ展望台 東京シティビューの屋内展望台(52階)は、通常23時まで、金・土・休前日はなんと25時まで開館しています。
美術展をたっぷり楽しんだ後に、展望台からの抜群の夜景を堪能。これぞ夜間開館の醍醐味です。
皆さまからの質問大募集!
「デートにピッタリの美術館は?」「カフェがオススメの美術館って?」という具体的な質問から、「現代アートって、何が面白いの?」「何であんなに美術品って高いの?」「ピカソってすごいの?」という誰にも聞けなかった質問まで。
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