料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、美味しく食べながら体調を整える、薬膳レシピを紹介。身近な食材の薬膳的効能を知って、毎日の暮らしに役立てて。
お肉をシンプルに焼くチキンソテー。お店のように皮がパリパリ、お肉をジューシーに仕上げるやり方を今日はご紹介したいと思います。冷たいフライパンから焼く、焼くときに重しをして…などいろいろな手法がありますが、今回のやり方はとてもシンプル。工程や道具を増やすことなくできますので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
薬膳的セルフケア食材「大根」
・大根の効能…体の熱を冷ます、消化を助ける
大根は体をクールダウンさせる食材です。暑い季節、体に熱がこもってしまうと、ほてりで寝つきが悪くなったり、腫れを伴う赤いできものができてしまうことも。また大根はその種が生薬として使われているほど、消化を助けてくれる食材でもあります。食欲が湧かないからとあまり食べずにいると夏バテの原因ともなりますので、消化を助ける食材をうまく取り入れながら食事をしっかりと摂ってくださいね。
コツを知ると美味しくなる「パリパリチキンソテーおろしポン酢ソース」
●材料(2人分)
鶏もも肉(大) 1枚(約380g)
大根 2cm(100g)
大葉 4〜5枚
塩、粗びき黒こしょう 各適量
サラダ油 大さじ1/2
A
ポン酢しょうゆ 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1
《付け合わせ》
トマト(くし切り) 1/2個
ブロッコリー(小さめの小房に分ける) 80g
●作り方
1. 鶏肉は余分な脂身を切り落とし、厚い部分に切り込みを入れ、大きさを2等分にする。大根はすりおろして水気を軽く切る。大葉は千切りにする。
2. 鶏肉の皮面に塩粗びき黒こしょうを振る。フライパンにサラダ油を熱し、皮面から入れる。強めの中火で6〜7分、皮面がこんがりと色づくまで焼く。空いているところにブロッコリーを入れて一緒に焼き、焼けたら取り出す。身の面にも塩、粗びき黒こしょうを振って裏返し、弱火で3分焼く。
3. 鶏肉を取り出し、残った肉汁にAを加えて煮立てる。器に鶏肉、付け合わせの野菜を盛りつける。大根おろしをのせてポン酢ソースをかけ、大葉をのせる。
●ポイント
・鶏肉は皮面を強めの火でしっかりと焼くこと。皮面は火も通りにくく、またパリッと食感よく仕上げるために長めに焼きます。反対に身の方を焼くときは、すでに大方火が通っているので、ジューシーさを失わないよう弱火で短時間焼きます。
・塩を振ると水分がでてきてしまうので、最初は皮面のみに振り、返す直前に身の面にも振りましょう。
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