カレーと音楽が好きなイラストレーターかざまりささんが、美味しいカレーやスパイスにまつわる情報をお届け。今回は番外編として、カレーを盛り付けという観点から語っていただきました!
独自性が光る盛り付け
カレーはあらゆる料理のなかでも、特に盛り付けに独自性が出る料理です。日本のカレーはインドやタイ、ネパールなどさまざまな国の料理に日本食の要素が合わさり独自の進化を遂げています。
盛り付けも同様に、昔から洋食店などで見られるいわゆる「欧風カレー」的なごはんとルーが別盛りのものから、今や見た目を華やかにするために食花をあしらった装飾的なものや、あいがけのカレーをきれいに2分割するための機能的なものなどさまざまに。
今まで食べてきたカレーのなかから、今回は大きく8つのタイプに盛り付けを分類してみました。お家でカレーを食べる際にも、盛り付けを変えてみることで少しお店のような気分で味わえるかもしれません。
1. スタンダード型
1番スタンダードな、ご飯とルーを5:5で盛るこのタイプ。先にご飯をきっちりと半円に盛ると、ルーを注いだときにきれいな円に。ご飯をルー側に押し寄せるように掬っていくと、比較的お皿を汚さずに食べられる。
2. ルー2分割型
カレールーを2種あいがけするときに多いタイプ。2種のルーが混ざり合うことなく食べられる、美しさと機能性を兼ね備えた盛り付け。どのタイミングで土手を完全に崩し2種のルーを合流させるかはあなた次第。
3. 三日月型
ご飯を半球状もしくは台形に小さく盛り、周りにルーを注ぐタイプ。
ルーの面積が広いため、後がけスパイスや食花などを散らしてより華やかにするパターンが多い。
4. 島型
3. 三日月型のご飯をお皿中央に盛り付けるタイプ。こちらもルーの面積を広くとれるため、2種をあいがけするパターンがよくみられる。
5. 全がけ島型
4.島型に、ご飯の上からもルーをかけてしまうタイプ。
ご飯の上のみ別のルーをかけるパターンもある。スパイスカレー店に多くみられる盛り付けで、上から後がけスパイスや香菜などが散らされ華やかに。
6. ルーのっけ型
平たい円柱状に盛り付けたご飯をフィールドに、乗せるようにルーを盛り付けるタイプ。キーマカレーなど固体状のカレーの盛り付けによくみられる。端から順に食べ進めるもよし、円柱を徐々に小さくしながら食べ進めるもよし。
7. ルー別添え型
お皿に平たくご飯を盛り、ルーをカレーポットもしくは深皿に別添えにするタイプ。欧風カレー店、洋食店のカレーによくみられる。丸く深いスプーンで少しずつルーをかけながら食べる人、カレーポットごと持って豪快に全部かけてしまう人、お皿を汚さないためにご飯を掬ってルーに浸す人…皆さんはどの食べ方でしょうか。
8. 多種盛り型
お皿中央にご飯の島を作り、周りを囲うように多種のルーを盛るタイプ。ルー同士が混ざらないので、ルー単体、ルー掛け合わせを両方楽しめる。おうちで多種盛りをすることはなかなか無いと思いますが、贅沢にさまざまなカレーを味わいたいときにぜひ!
分類したもの以外にも盛り付けはさまざま。お店の盛り付けをまねておうちで盛り付けしてみると、いつものカレーも少し違った気持ちで味わえて楽しいものです。ぜひご家庭でも試してみてください!
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