ちかごろ流行りの「高級食パン」。テレビを観ていても、たびたびにいろいろなお店が取り上げられています。海外ではどちらかというと噛みごたえのあるパンやペストリー、お惣菜パンが多く、ふわっふわな食パンはほとんど見かけませんでした。かくいう私、皮がパリパリのバゲットにバターをたっぷり塗ってかじりつきたい派。そして人気がある食パンの味を確かめたくなるのが食いしん坊の性です。さあ、いざ実食!
1.『考えた人すごいわ』
まずネーミングがインパクト大のベーカリー『考えた人すごいわ』。パンは「魂仕込(こんじこみ)」と「宝石箱」の2種(レーズンの入った「宝石箱」は1日48本の限定販売)。
お店は清瀬と菊名にあり、菊名の方がそんなに混雑していないようです。平日の11時過ぎに到着し、「魂仕込」を12~13時に受け取れる整理券をゲット。時間までずっと並ぶようなことなく、指定された時間にお店に戻れば買えるのは嬉しいシステム。
パンは耳の部分が薄めで、見た目はデニッシュのような風合い。袋から出すとバターの香りがかすかにします。トーストせずにそのまま食べるのがお店のおすすめなので、何もつけずにまずはひと口。「甘~い!柔らか~い!」。
口の中でほろりとほどけるような食感で、甘さは他のパンと比較しても一番強く感じました。翌日以降トーストして食べても柔らかさは十分感じられ、甘めのふんわり食パンが好きな人にはイチオシの食パンです。
2.『セントル ザ・ベーカリー』
パンは北海道産小麦のゆめちからを使用した「角食パン」、アメリカ・カナダ産小麦の「プルマン」、北米産小麦を使用した山型の「イギリスパン」の3種類。
「イギリスパン」は朝10時から1回のみ販売のレアパン。東京の高級食パンの代表格ともいえる「セントル ザ・ベーカリー」。銀座店はいつも行列が絶えませんが、青山店では平日並ばず買えることも。
今回は「角食パン」を購入。パンは焼き立ての芳しい香りを放ち、家にたどり着く前に手が出そうになる気持ちを抑えるのに必死です。こんがりほどよい色合いに焼けていて、食べる前からその美味しさを確信。
こちらも焼かずにそのまま食べることをおすすすめされているので、何もつけずに食べてみます。小麦粉本来の味わいが楽しめて、甘さもそんなに強くなくしっとりとした王道の食パン。トーストしてバターを塗って食べると少し違う食感が楽しめてこれまた美味しい。個人的には一番好きな食パンです。
3.『乃が美』
大阪発の「乃が美」は全国展開を目指していて店舗数も多く、比較的買い求めやすいかもしれません。買いに行った麻布十番店でも列は出来ていたものの20分程度の待ち時間で購入できました。種類は「生」食パンの一種類のみ。こだわりは小麦粉が100%最高級カナダ産でたまご不使用。
大きさは心持ち小さめ。ほんのりと茶色い耳。程良い柔らかさで、優しい甘さが口の中に広がります。なめらかな口当たりでエンドレスに食べられるのではないかという感覚にさせられる不思議な美味しさ。2日後にトーストしてバターを塗って食べても、美味しさは変わらず軽い味わいで、楽しめました。
たかが食パン。されど食パン
今回購入したパンはどれも1本2斤で、税込¥864(セントル ザ・ベーカリーは4月から¥972に値上げ)。まずは焼かずにそのまま味わうのが流儀!?です。
この高級食パンブームはまだまだ続く気配。2時間近い待ち時間、といわれ今回は買うのをあきらめたお店もそのうち再挑戦しなくては! 美味しいパンを求める日々は続きます。