結成2年目を迎えたACEesが「ACEes Arena Tour 2026 “V”」を開催中。サックス、太鼓、ブレイクダンス、エアリアルなど、それぞれが約半年かけて新たなスキルを習得。演出や衣装にも自らアイデアを反映させた5人が、ツアーへの覚悟、メンバーとの絆、そしてその先に見据えるデビューへの思いを明かしました。
半年間の挑戦が形に!それぞれが磨いた新たな武器

——結成2年目となるアリーナツアーへの思いを教えてください。
浮所飛貴さん(以下、敬称略) 前回の初アリーナツアー『PROLOGUE』からさらに進化した姿を見せたいという思いがありました。今回はメンバーそれぞれが新しいスキルの習得に挑戦していて、約半年かけて準備してきました。
(佐藤)龍我はサックス、深田(竜生)が太鼓、那須(雄登)はブレイクダンス、そして僕と作間(龍斗)はエアリアル(シルクフライング)に挑戦しています。どれも少し練習しただけで身につくものではなく、しっかり時間をかけてクオリティを高めてきました。このコンサートにかける思いを、お客さんに届けたいと思っています。
作間龍斗さん(以下、敬称略) 何に挑戦するかを決めるときには、事務所の先輩方が取り組んできたフライングや演奏、ダンスなども参考にしました。それぞれの個性や適性、そして半年間でどこまで到達できるかを考えながら振り分けています。
浮所 サックスは特に大変だったんじゃない?
佐藤龍我さん(以下、敬称略) 管楽器ヤバいっすよ! 最初は本当に音が出なくて。レッスンに行くのも嫌になるくらいでしたし、途中で辞めようかなと思ったこともありました。家ではなかなか練習できないので、一人でカラオケに行って吹いたりしていました。
浮所 昨日、昔サックスをやっていたマネージャーさんが「半年であそこまで吹けるようになるのは本当にすごいことだよ」って言ってくれてたんです。しかも龍我は激しいダンスを踊ったあとにサックスを吹くので。
佐藤 本当にそう!! 踊ったあとに吹くという練習はしてなかったので、本番になって「あ、これ全然違うな」って思いました(笑)。
深田竜生さん(以下、敬称略) 太鼓自体は舞台などで経験があったんですけど、僕が今回挑戦しているのは大きな太鼓と、3連の太鼓を組み合わせて演奏するスタイル。複数の太鼓を叩くのは初めてでした。堂本光一くんが『SHOCK』でたくさんの太鼓を叩いている姿を見て、「カッコいいな、やってみたいな」という軽い気持ちもあったんですけど(笑)、実際にやってみると本当に難しくて。「やっぱり光一くんスゴいな」と改めて実感しました。それに、とにかく体力勝負なんですよね。
作間 ほぼ筋トレなんでしょ(笑)?
深田 そう。最初はまず筋トレから始めました。体づくりをしてからじゃないと練習にならないくらいで。ライヴでは後半に披露するので、ダンスを踊ったあとの状態で太鼓を叩くんです。体力的にはかなりハードでしたね。腕太くなったかな?
浮所 なったと思うよ!
深田 頼もしくなったかな。衣装は…まだキツくなってません!
浮所 でも太鼓用に合わせて作ってもらってるんじゃない?
深田 そうかも! 太鼓で体が大きくなる前提で、少し余裕を持たせて作っていただいたので、今のところは全然大丈夫です。(佐藤さんの腕を触りながら)そのうち龍我くんを超えられるくらいに頑張ろうかな(笑)。
佐藤 一緒にジム行こう!
那須雄登さん(以下、敬称略) 僕は、もともとヒップホップが好きでレッスンにも通っているんですけど、ブレイクダンスはやったことがなかったんです。今回初めて挑戦してみたら、本当に怪我する、怪我するで(笑)。体を痛めながら練習していました。でも、その技ができるようになった瞬間の喜びはすごく大きかったですね。先生に「練習し続けたら楽になるんですよね?」って聞いたんですけど、「慣れるだけで、楽にはならないよ」って言われて(笑)。だから本番も毎回キツいんですよ。でも、そのキツさを超えた瞬間に「今、生きてるな」って感じるというか。
浮所 ブレイキンで生を感じてる?!
作間 めちゃくちゃストイックなんですよ。リハーサルが終わったあとも、自分が納得するまでずっと一人で練習していて。
浮所 仕事の都合で那須が東京を離れる期間が続いたこともあったよね。そのときは滞在先からブレイクダンスの先生とリモートでつないでレッスンを受けていたって。
那須 現地の体育館を借りて練習していました。やっぱりリモートだから電波の関係で、映像が止まるんですよね。技の途中で映像が止まると、先生がめっちゃ喜んでくれて(笑)。練習中はアザもたくさんできましたけど、だんだんできなくなってきて。今はもう気合いで乗り越えています。
作間 フライングは僕と浮所の2人でやっているんですけど、いわゆるハーネスをつけて吊られるタイプのフライングなら、事務所のタレントであれば経験している人も多いと思うんです。でも今回はそうではなくて、自分の力だけで登っていって、布を体に巻き付けながら回転したり、落下したりするエアリアルに挑戦しています。正直、めちゃくちゃ怖いですね。
浮所 怖いですよ! 高さも8〜9メートルくらいまで上がるんです。そこまで腕の力だけで登っていくので。
那須 めちゃくちゃ回転するけど、目回らないの?
作間&浮所 回ってる!
作間 不思議な感覚なんです。会場全体が逆さまになった状態で高速回転しているので、今まで見たことのない景色を体験している感じ。毎回ちょっと気持ち悪くなりながらやっています。
浮所 高いところでやっているので、かなりゾクッとします。でも、やっぱりファンの皆さんを驚かせたいという気持ちがあるので。龍我のサックスと同じで、汗をかいた状態になると練習とは感覚が全然違うんです。本番は手も震えるけれど、「やるしかない」と思って挑んでいます。
作間 この事務所が受け継いできた伝統的な演出のひとつを、自分たちがこうして大きなステージで披露できている。そのことを毎回噛み締めながらやっています。

——ツアーを続けてきて、「ACEesらしさ」を感じた瞬間はありますか?
浮所 メンバー同士で目が合う回数がすごく多いんですよね。それぞれが頑張っている姿を見て、「お前が頑張ってるから俺も頑張ろう」って自然と思える。メンバーに奮い立たされることが本当に多くて、そういう関係性は僕たちらしいなと思います。
那須 さっきもリハーサルがあったんですけど、それぞれが今回挑戦している特技の練習をしていて。誰かが成功すると、「ウェーイ」って歓声が上がるんですよ。
——メンバー同士の関係性というお話を聞くと、嵐さんを思い出します。
浮所 確かに、嵐さんの存在は大きいですね。僕たちは「We are ARASHI」でバックにつかせていただいて、メンバーさん同士が自然に目を合わせたり、端の方で笑い合っている姿をたくさん見てきました。そういう部分から「メンバー同士で高め合うこと」を学んだのかもしれません。
——嵐さんのツアーから学んだことは?
那須 どれだけファンの皆さんを大切に思えるかということ。会場の端から端まで、一人ひとりを楽しませようという気持ちが伝わってきました。それにメンバー同士がお互いをすごくリスペクトしていて、お互いを大切にしている。その姿も本当に素敵だなと思いました。
深田 あとはライヴ中のお客さんとのコミュニケーションですね。嵐さんは煽って、上の席の方までしっかり声を届けたり、お客さんとのやり取りがすごく多かった印象があります。今回はそういう部分も意識しながら、お客さんを巻き込んで盛り上げることに挑戦しています。
——それによって新たな夢はできましたか?
作間 もともと「ドームに行きたい」とか、大きな会場でライヴをしたいという気持ちはずっと言葉にしてきたんですけど、今回それがより具体的になった気がします。ドームという場所で、あれだけたくさんのお客さんが盛り上がっている光景を目の当たりにして、「こういう世界が本当にあるんだ」と実感しました。先輩方の背中を見て、より近い存在になりたいという気持ちは強くなりましたね。
深田 僕たちもよく話すんですけど、嵐さんとファンの皆さんの関係性って、すぐに真似できるものではないと思うんです。長い年月をかけて築かれてきた信頼関係があるからこその空気感なので。だからこそ、僕たちも応援してくださる皆さんを本当に大切にしようと話しています。ファンの皆さんのために、僕たちも全力でパフォーマンスを届けたい。その思いは5人で共有しています。

——今回のコンサートでは、どんなことを伝えたいですか?
那須 まずは感謝です。本当にそれが一番大きいです。結成してまだ2年目ですし、『PROLOGUE』に来てくださった方への感謝もありますし、今年初めて来てくださる方への感謝もあります。僕たち5人自身がライヴを心から楽しんでいること、その瞬間を全力で生きていることをお客さんと共有したいです。この事務所が受け継いできた伝統だったり、僕たちらしさだったりを感じてもらって、もっと好きになってもらいたいです。
浮所 僕たちって、ぱっと見はキラキラした衣装を着ていて、“いい子たち”というイメージを持っていただくことが多いと思うんです。実際にいい子たちなんですが(笑)! でも、その内側にはすごく熱いものがあるんです。やる気だったり、情熱だったり、ガツガツと前に進んでいこうという気持ちだったり。その熱量みたいなものを、ステージを通して感じ取ってもらえたらいいなと思っています。
——衣装にもこだわりが詰まっているそうですね。
佐藤 はい! イメージ通りに仕上げてくれた衣装さんのおかげです。
作間 今回は龍我が資料を作ってくれたんです。紙にまとめて、「これはこういう意味があるから、こうしたい」というのをスタッフの皆さんも含めて説明していました。
佐藤 注目ポイントはオーガンジーのチュールです。中性的な雰囲気は、僕たちだからこそ似合うんじゃないかなと。あとは黒をベースにゴールドの装飾をつけて、大人っぽさもあるけどどこか儚さもある。すごく僕たちらしい衣装になったと思います。無地の黒に見える部分…実は裏地を使っているんです。近くで見ると分かるような細かなこだわりもあります。
——若干、佐藤さんのチュールが他の人より多い…?
佐藤 そんなことしてないですよ!!
メンバー (爆笑)
那須 セルフで衣装格差してる?
佐藤 してないから! 性格悪すぎるって!(笑)
深田 でも、その人に似合うシルエットとか、「ここを見せた方がいいんじゃないか」とか、細かいところまで考えてくれました。
——演出についても教えてください。
浮所 今回のコンサートは、さくちゃんが中心になって考えてくれました。
作間 セットリストそのものはメンバーみんなで考えています。そのうえで、照明や映像、ステージの使い方など、細かい部分については僕からもたくさん提案させてもらいました。去年の『PROLOGUE』と比べても、今回はそういう演出面に僕たち自身のアイデアや思いがより詰まっていると思います。
那須 この大階段のアイデアは作間だよね。
作間 今の形になるまでには、実はかなり紆余曲折がありました。最初に深田と話していたときに思いついたアイデアがあって、そこからいろいろな過程を経て今の形になっています。
浮所 元々のコンセプトをあえて挙げるなら、帝国劇場で舞台をやらせていただいていた頃の大階段のイメージです。
作間 この階段をどこで使うかは、すごく大事に考えました。僕たちとファンの皆さんには、一緒に積み重ねてきた歴史や思い出があります。その記憶と結びつく瞬間を作りたかったんです。「この曲で、この演出をしたら絶対にいい場面になる」ということをスタッフの皆さんにも必死に説明して、実現させてもらいました。
浮所 本当に一番いい曲に、一番いい演出を合わせられたと思っています。
作間 『LET'S GO TO EARTH』でね。僕たちが入所してから毎年のように立ってきた帝国劇場の景色や思い出と重ねながら、この演出を使っています。
浮所 正直、初日にこの演出でファンの皆さんの前に立ったときは、いろんなことを思い出してしまって泣きました。僕たちにとって本当に大切な場所でしたし、たくさんの経験をさせてもらった場所でもあるので。昔から応援してくださっている皆さんには特に、その思いを感じてもらえたら嬉しいです。
——デビューに向かって階段を上っている今、改めてファンのみなさんへメッセージをお願いします。
浮所 デビューはもちろん、ずっと目標にしていますし、その思いは今も変わっていません。たぶん僕たち5人が誰よりも強く、その目標に対して熱い気持ちを持っていると思います。メンバー同士でもよく話すんです。デビューした先にどんな景色があるんだろうとか、毎日メンバーの誰かがテレビに出ていて、音楽番組ではACEesが歌っているとか。そんな未来を想像するのがすごく楽しいんです。だからこそ、ぜひ今のうちから僕たちを応援していただきたいです。そしていつかデビューした時に、一緒に芸能界を荒らすくらいの勢いで進んでいけたらと思っています。みなさんの力を貸していただけたら嬉しいです。
作間 本当に今、浮所が話した通りです。入所してから気づけばもう10年近くになります。もちろんデビューはゴールではなく、その先にあるもっと大きな景色へ向かうための通過点だと思っています。それでもジュニアとして活動している以上、やっぱりデビューしないと始まらない部分もあります。だからこそ、その目標に対する熱を絶やさずに走り続けたい。僕たち自身がまず熱量を持ち続けて、その思いをステージや活動を通して届けていきたいと思っています。
互いの努力に刺激を受けながら成長し、ファンへの感謝を胸にステージに立つACEes。その姿からは、キラキラしたアイドル像の奥にあるメラメラとした情熱が伝わってくる。最後に力強く掲げた「僕たちACEes5人で次の時代を創るぞ!」という言葉には、未来への確かな覚悟が込められていた。残す8月29〜30日の大阪公演まで走り抜けていく。
ACEes(エイシーズ)
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