THE RAMPAGEのRIKUさんが『RIKU365』を12月7日に発売! その前日となる6日に刊行記念イベントが行われ、メディアの前に登壇しました。RIKUさんのアツくまっすぐな言葉に心打たれること間違いナシな一冊は必読です!
RIKUからの応援歌(エール)に耳を傾けて
――自己啓発本なるものを作りたいとスタートした企画。いわゆる自己啓発本というと長い文章で綴られたものが多いですが、本書は短いワードで魅せるものになりました。
自分自身、長い文章を読んだり台本を覚えることが苦手なタイプ。だから分かりやすく、端的に、誰でも3回くらい読めば覚えられるくらいの文章の長さを意識しました。そうすることで飽きずに最後まで読んでいただけるんじゃないかなと思いました。
――ワードが短いことでより印象に残りますよね。
(印象に残るようにという)狙いもあって自分の考えや自分を形成するものを綴っていったので、パンチ力というか、威力高めなワードもあったかなというふうに思います。ちょっと強いフレーズも、ありのままの自分の心から出てきた言葉で、今の自分を形成するピースなので、受け止めていただければうれしいなと思います。今回は、取り繕うのはナシです!
――そんな言葉はどのようなタイミングでご自身に投げかけるのですか?
THE RAMPAGEとして忙しい日々を過ごさせていただいておりますので、RIKUモードでいる時間が、24時間のうち20時間くらいあって、そうするとどうしても考えすぎてしまうんですね。マイナスなことがあったときに、良い方向に持っていくために、自分のなかで発想の転換が算数みたいに行われているので、普段からポンポンポンって言葉で出てきますよ。
――本書では肉体美も披露されています。ボディを作り上げるまでのお話を聞かせてください。
いちばん最初にスタッフチームと打ち合わせをさせていただいたときに、自分に肉体派のイメージがあったのか、「脱いでいただけますよね?」と言われて、自分は負けず嫌いな部分があるので、「脱げと言うなら、その想像を超えてやろう。スタッフさんが引くくらいのレベルまで仕上げてやろう」ってスイッチが入っちゃって(笑)。その日から大減量。撮影まで2ヵ月間、トレーニングメニューや食事メニューを細かく組んで取り組みました。並行してTHE RAMPAGEの仕事もあったので、本当にしんどい部分もあったんですが、なんとか仲間のサポートを受けて、自分自身、人生最高のフィジカルを作れたという自信を持って撮影に臨みました。今思うと結果オーライではあるんですが、キツすぎて撮影前日は寝れなかったですね(笑)。
――前日は水抜きもされたとか。
水だけで4キロちょっと体重を落としたので、限界の状態でしたね。そこから水を飲むと、ドクドクして、全身に水が行きわたるのを感じられるんですよ。表紙の写真は水を飲んだ後なので、顔が明るいし正気に満ち溢れていますよね(笑)。
――中面ではTHE RAMPAGE愛もたっぷり語っていただいています。
僕からTHE RAMPAGEを取ってしまったら、本当に何も残りませんというのが正直なところ。THE RAMPAGEが僕のすべてですし、THE RAMPAGEがあるから今がある。奪わないでいただきたい場所です。結成してから11年目に入りまして、もう数年活動すると僕の人生の半分以上を共にしていることになるんです。10代の頃に実家を出て、生活を共にしているので、本当に家族のような存在だし、16人兄弟みたいな感じ。お互い「こうしたらもっと良くなるんじゃないか」と思うこともありますが、それ以上に好きなところやリスペクトできるところが多いので、迷わず語ることができますね。
――メンバーの皆さんにはこの本を渡しましたか?
まだ渡せていないんです。本のなかでひとりずつのことを綴っていますし、写真にも写ってくれているので、ひとりひとりにサインとメッセージを添えてプレゼントしたいなと思っています。
――地元である埼玉県朝霞市での撮影はいかがでしたか?
地元に帰れるのはお正月の数日だけっていうのがずっと続いていまして。自分のルーツである場所に撮影で足を踏み入れるのは10年以上ぶりだったのですごく感慨深いものがありました。当時の通学路を歩くと記憶がフラッシュバックして。出身校にもお邪魔したんですが、後輩にあたる子たちに会って、先生から見たら自分もこういうふうに見えていたのかな、と思ったりしました。生まれ育った場所でありながら、懐かしさと新鮮さが入り混じったような気持ちになりました。
――お気に入りの一枚は?
自分で選ぶとなると、体が出てる写真を選ぶんじゃないかって絶対皆さん思ってますよねぇ? それではなく、僕の青春の味、つけ麺を食べている写真です! 減量中でこういう食事はずっと我慢していたので、「仕事だもん」って言い訳しながら食べました(笑)。自分って好きなものを食べているとき、こんな顔するんだって知れた一枚になりました。
――本書のメッセージは「生きていこう」。ここに込められた想いを教えてください。
自分自身、(この本の)冒頭に綴らせていただいたように、苦しい時期があったんですが、それを経て行き着いたことをメッセージにさせていただきました。今の時代に生まれてきたことには必ず意味があって、その意味を理解するための旅が人生なのかなと、だからその意味を知る前に途絶えさせてしまうのはもったいないんじゃないかと今は思うんです。辛い方の背中をドンッと押すよりかは、一緒に肩を組んで、時には背中に手を添えているよということを伝えたくて、それがカタチとして残ればいいなと思い、このメッセージにしました。
――そんなRIKUさん自身が、誰からかけてもらった言葉のなかで力になった言葉はありますか?
THE RAMPAGEは普段から特に声に出さないタイプのメンバーが多いんですが、不意に「あなたの歌が圧倒的な武器だから」って言われたことがあったんです。それはRIKUを元気づけようとして言ったわけではなく、一緒に過ごしている時間のなかで何気なく言われた言葉で。彼らは覚えていないと思うんですが、それが自分のなかですごく大きくて、自信や誇りになって体のなかで生き続けています。
――もうすぐ今年が終わりますが、どんな1年でしたか?
人生でいちばん辛かった1年でした(笑)。「よう働いた!」って感じ。でもどんどん老いていくし、無理できるうちに無理しておいたほうがいいのかなって思いました。男性って20〜23歳が肉体的にピークなんですよ。今年30歳になって、老化していく自分を受け入れながらどうしていくべきなのか、老化という錘と反対に上がっていけるものは何かを考えて過ごした1年でしたね。ハードだったんですが、結果こうして乗り切れてますし、これくらいだったらまだできるんだなって知れたので、来年はネクストステップを目指しちゃおうかなって思っています。
――30歳になって変わったことはありますか?
よっこいせ、が増えました(笑)。トレーニングした後やライヴを終えた後の筋肉痛が来るまでの時間が長くなったり体へのダメージの残り方が違ったり、どうしようもないことを実感することが増えましたね。あとは、昔は焼肉でカルビだけを頼んでモリモリ食べ続けていたので、今は最初のほうに一枚食べるだけで「もう大丈夫です」ってなったりして、両親の気持ちが分かってきました(笑)。何気ない瞬間に年を重ねていることを感じることが増えてきましたね。
――どんな男性になっていきたいですか?
「あんな親父になりたい」って思われる男になっていきたいなと思います。それを目指して、絶賛髪の毛を伸ばしています(笑)。
フォト&ワード集『RIKU365』
著者/RIKU(THE RAMPAGE)
仕様/A5判並/224頁/すべて書き下ろし、撮り下ろし
価格/¥2,860
RIKU(りく)
1994年生まれ、埼玉県出身。THE RAMPAGEのボーカル。2014年4月「VOCAL BATTLE AUDITION4」に合格。同年9月、THE RAMPAGEの正式メンバーとなり、2017年1月にメジャーデビュー。2021年9月には舞台『ETERNAL』で初主演を務め、2024年『前田慶次 かぶき旅 STAGE & LIVE~肥後の虎・加藤清正 編~』などミュージカルや舞台役者としても活躍。またラジオや音楽番組のMCとしても活動中。
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