GENGERサポーター

GINGERの世界観に共感し、誌面やWEBの企画に積極的に参加、協力してくださるGINGERサポーターを募集します。 サポーターに登録することで、取材や撮影、レポーターなどを体験していただいたり、イベント・セミナーへの参加、 サポーター限定プレゼントへの応募など、数々の特典をお楽しみいただけます。

GINGERサポーターとは

GINGERサポーターに登録する

MAGAZINE

2•3月合併号 Now on sale
This is LOVE

最新号を見る

定期購読はこちら

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • TikTok

TRENDLIFESTYLE

2020.10.07

「理解ある夫」さえ、無理解!?女性なら一度は感じたことのある男女差別の実態

出産を機に大好きだった仕事を辞め、幼い一人娘を育てる専業主婦のキム・ジヨン。夫デヒョンは、時折妙なことを口走る妻を「育児うつでは」と心配する。ジヨンはまた働き始めたいが周囲はいい顔をしない。なのに「夫の稼ぎで良いご身分」と陰口は叩かれるのだ。
女だから、女のくせに、女なのに——差別と意識することすらできぬほど深く刷り込まれた差別に、どうにか生きてきたジヨンの痛みや憂鬱に、「私も同じ経験がある」という読者からの絶大な支持を得たという、韓国で100万部を売り上げたベストセラー小説が原作。ついに映画化された作品の見どころを、映画ライター渥美志保さんにたっぷりと語っていただきました!(編集部)

キム・ジヨンは「すべての女性」を意味する名前

キム・ジヨン

『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で100万部を売り上げたベストセラー小説。1982年生まれのヒロインが、どんな幼少期、どんな学生時代、どんな社会人生活を送り、その間に周囲に何を言われ、何を経験してきたかを描き、「私も同じ経験がある」という読者からの絶大な支持を獲得。例えばアイドルグループ、Red Vervetのアイリーンや、BTSのRMが読んだとツイートし、大きな話題になりました。

これを映画化した本作は、主人公のジヨンが出産を機に大好きだった仕事を辞め、専業主婦として幼い娘を育てているところから始まります。夫デヒョンは最近、まるで別人になったように奇妙なことを口走ることがある彼女を、もしかして「育児うつ」なんじゃないかと心配しています。

そもそもジヨンは働きたいと思っている人。例えば乳母車を押す合間にコーヒーを飲んでいるだけで、見知らぬ人の「夫の稼ぎでいい身分」みたいな陰口が聞こえてくるし、家事で腱鞘炎になって医者に行けば「全部家電がやってくれるのに、家事の何が大変なんですか?」なんて言われたりする。

自分が本当に使えない人になったような気がして、とにかくなんでもいいから仕事をしたい!と思うのですが、周囲はいい顔をしません。デヒョンもジヨンの体調を気にするがゆえに、働くことにいい顔をしません。でも「誰が働いて欲しいなんていった?」とか「君のために」とか言われるたびに、ジヨンはその無理解に孤独を深めてゆきます。

映画はキム・ジヨンの今が「なぜそうなってしまったのか」を、その過去を紐解きながら描いてゆきます。

例えばジヨンの元の会社で起きた女子トイレの盗撮事件で、彼女が思い浮かべるのは、学生時代に見知らぬ男につけられた恐怖体験です。ジヨンはバスの中ですでに危険を察知し、見知らぬ年上女性から携帯電話を借りて父に連絡すらして、危険を回避しようとします。でも迎えに来た父親は、ワンワン泣くジヨンに「お前の注意が足りないから、こんな目に遭う」と、何も悪くないジヨンを責めます。

女だから、女のくせに、女なのに——そういう言われ方のすべてが「差別」でしかないのに、それがあまりに当たり前過ぎる社会では、女性たちはそれを「差別」と認識することができないほど深く刷り込まれていることがわかります。そういうなかでどうにか生きてきたジヨンの痛みや憂鬱は、自分のことのように観客の胸に迫ります。

キム・ジヨンとは1982年生まれの女性に最も多い名前で、つまりジヨンはあらゆる女性の象徴でもあります。

『82年生まれ、キム・ジヨン』
監督/キム・ドヨン
出演/チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン
http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/
(c)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
※新宿ピカデリーほか全国ロードショー

TEXT=渥美志保

PICK UP

MAGAZINE

2•3月合併号 Now on sale

This is LOVE

最新号を見る

定期購読はこちら

2•3月合併号 Now on sale

This is LOVE

12月22日(金)に発売されるGINGER2024年2・3月合併号の表紙には、Hey! Sɑy! JUMPが登場! 2023年にデビュー16周年を迎え、最新アルバム「PULL UP!」が発売されたばかりのHey! Sɑy! JUMP。GINGER連載「TAG」では、メンバー同⼠が互いをプロデュースして、普段あまり⾒ることのないコーディネートで登場し、毎号話題になっていました。どんな時もお互いに⽀え合い、切磋琢磨を繰り返し過ごしてきた彼らの“絆”を表紙、そして中⾯のビジュアルそしてインタビューで掘り下げています。さらに豪華2⼤付録つき…なので絶対に⾒逃せません。また巻頭にはGINGERから届けたいメッセージ「愛」を特集。レギュラーメンバーそして注⽬のゲストたちのインタビュー、ビジュアルが盛りだくさんです。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

MEMBER

GINGERの世界観に共感し、誌面やWEBの企画に積極的に参加、協力してくださるGINGERサポーターを募集します。 サポーターに登録することで、取材や撮影、レポーターなどを体験していただいたり、イベント・セミナーへの参加、 サポーター限定プレゼントへの応募など、数々の特典をお楽しみいただけます。

GINGERサポーターとは

GINGERサポーターに登録する

GINGERの世界観に共感し、誌面やWEBの企画に積極的に参加、協力してくださるGINGERサポーターを募集します。 サポーターに登録することで、取材や撮影、レポーターなどを体験していただいたり、イベント・セミナーへの参加、 サポーター限定プレゼントへの応募など、数々の特典をお楽しみいただけます。

GINGERサポーターとは

GINGERサポーターに登録する