美味しいものに貪欲なGINGER読者におすすめのグルメ情報。今回は、6月30日に開業した屋形船「鮨 おりがみ」をご紹介!
わずか8席の特等席で味わう、贅沢時間

とにもかくにも、まずはこの空間を見てほしい。美しいヒノキのカウンター、その向こうに広がる絶景。外の景色は時間とともに移り変わっていく。東京タワー、レインボーブリッジ、スカイツリー…都⼼のランドマークが薄墨の闇を背景に光り輝く夜景。東京湾の船上にいてこそ叶う、ドラマティックな体験だ。

江⼾時代から続く東京の屋形船⽂化と江⼾前鮨を融合させた屋形船「鮨 おりがみ」は、6月30日から本格的に始動する。わずか8席限定という特別感は、ゲストの心を高揚させる。ここでふるまわれるのは、ミシュラン1つ星の銀座「鮨 むらやま」が監修する極上のコース料理だ。
営業は昼と夜の部があり、夜の部は17時半に出航。今の時季の乗船時間は、まだ空が明るい。ここから刻一刻と色合いを変えていく空と、東京の街が徐々に明かりを灯していく様子を眺めながらのクルーズを楽しめる。

職人さんと挨拶を交わし、コースがスタート。そして閉じられていた障子がオープン! 期待に胸が高鳴る。目の前で披露される見事な包丁さばき、丁寧かつ無駄のない仕事運び、指先まで神経が行き届いた所作の美しさにも感動する。


鰹やタコ、あわび…厳選された食材が、独自の味付けと今まで食べたことのない極上の食感で提供される。お酢や醤油に至るまで、すべて自家製にこだわっているのだそう。「やわらかい!」「とろける!」「幸せ!」—―舌に神経を集中させて、じっくりと味わう。
コースの後半は、お待ちかねの握りが登場。手際よく握られていく一品一品に見惚れてしまう。旬の食材の旨味と、江戸前の技が凝縮した料理は、ひと口いただくごとに感動が押し寄せてくる。

食事の、会話の合間に、窓の外に視線を移すと…まばゆいイルミネーションが織りなす絵のような世界。絶景スポットで停泊し、デッキに出て写真を撮影できるタイミングも用意されている。最高の料理と、最高のシチュエーション。忘れられない思い出になることは確実。
夜の部だけでなく、明るくきらめく水面が気持ちのいい昼の部もおすすめ。しばし日常を忘れて繰り出す、グルメな船旅。記念日などのお祝いごと、自分へのご褒美、とにかく何か理由をつくって出かけたい。ぜひ、特別なイベントの候補地としてチェックを!
※掲載した写真は、コース料理の一部です。季節により食材、コース内容は変わります。