ティファニーによる日本で約17年ぶりとなるエキシビション「ティファニー ワンダー」が、2024年6月23日(日)まで東京・虎ノ門ヒルズ ステーションタワー TOKYO NODEにて開催中。世界初公開が180点、日本初公開は約380点、合計約500点もの作品が揃う貴重な展覧会。息をのむ美しいジュエリーの数々は必見です。まだ見ていない人は、早速予約を!
“ありすぎるほど”の最高のダイヤモンドたち
ティファニーの代名詞といえば「ダイヤモンド」。会場では、伝説的な128.54カラットのイエローダイヤモンド「ザ ティファニー ダイヤモンド」など、眩いばかりのジュエリーを間近で見ることができます。その数は、キュレーターの説明によると“ありすぎるほど”。
石そのものが最高品質であるのは間違いないのですが、すべてが手作業による研磨やエングレービングという精巧な彫刻、石留めの技術も素晴らしいものばかり。ダイヤモンドの輝きは研磨の技術が左右するということですが、会場では、第一線で活躍するクラフトマンの実演も見ることができ、ティファニーのダイヤモンドにかける情熱を窺い知ることができます。
日本から受けたインスピレーションがジュエリーに
エキシビジョンは、10のルームで構成されています。キュレーター曰く「ティファニーは日本に恋をした最初のブランドです」というだけあり、「日本への愛」と題された展示室もあり、ティファニーが日本に進出して52年という長きにわたる深い繋がりの軌跡を知ることができます。
日本から得たインスピレーションの紹介はその一室に留まらず、会場全体を通して、数々のジュエリーに見て取ることができます。たとえば、日本の着物生地の模様を取り入れていたり、素材として漆や組紐を使っていたり、藤やトンボなど日本の自然から着想したデザインなども。私たち日本人にとっては親しみと愛着が感じられるジュエリーが多数並んでいます。
展示室最後の方では、日本のために作られた、浮世絵師・歌川広重にインスピレーションを受けたというウィンドウディスプレイも初公開で展示されているので要チェックです!
日本の「TOKYO NODE」ならではの演出も必見
会場は建築設計事務所「OMA」の設計による虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの「TOKYO NODE」。OMAは、ニューヨーク5番街のティファニー本店「ザ ランドマーク」のリノベーションやいくつかの店舗のインテリアも担当していて、今回のエキシビジョンの会場デザインも手掛けています。
回転する映画館シートや、高さ15mのドーム型天井を使った全面スクリーンなど没入感のある会場は、ティファニーの世界観を体現していて、日本開催のエキシビジョンのプレミアム感をアップしています。桜の季節は終わってしまったけれど、夜桜の映像の中をジュエリーを観ながら歩くことができる展示スペースの美しさも感動もの。これは、日本に来てから急遽用意をしたのだとか。
日本でしか見られないさまざまな演出に驚き、魅了されるエキシビジョンとなっています。
展示室に入る手前にもかわいい演出が。
TOKYO NODE アライバルホールに設置されている「バード オン ア ロック」のオブジェでは、掲示されているQRコードをスマートフォンなどで読み取ってカメラを向けると、エキシビション限定ARも楽しめます。
会場限定のグッズ販売もあり、見どころ満載なので、ぜひ時間にたっぷりと余裕を持って足を運んでみて。