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TRENDLIFESTYLE

2023.04.20

新旧楽曲が勢揃い!中山優馬、約8年ぶりのライヴツアーをレポート

昨年ソロデビュー10周年を迎えた中山優馬さんが約8年ぶりとなるツアー「YUMA NAKAYAMA 10th ANNIVERSARY TOUR~THE BEST and BEYOND~」を完走! これまでの音楽活動をぎゅっと凝縮した内容で、“今の中山優馬”を最大限に表現した。2月から3月にかけて東名阪を巡った本ツアー。ここではEX THEATER ROPPONGI公演最終日・昼公演の様子をお届け。

中山優馬ライブレポ

ソロデビュー10周年を記念して、久しぶりのライヴを開催!

2012年10月31日にシングル「Missing Piece」でソロデビューし、昨年ソロデビュー10周年を迎えた中山さん。ここ最近はドラマや舞台を中心に俳優としての活躍が目立っていたが、ソロデビューから丸10年となった2022年10月31日に配信シングル「Squall」をリリースし、2016年以来の音楽活動を再開。その後も配信シングルを2作発表するなど精力的に音楽活動に取り組み、今年2月にはベストアルバム「THE BEST and BEYOND」を発売。中山さんの過去から現在までを集約したコンプリート盤を引っ提げ、アニバーサリーツアーが展開された。前回のライヴは2015年5月に行われた東名阪ツアー「中山優馬 Chapter1 歌おうぜ! 踊ろうぜ! YOLOぜ! TOUR」。この約8年という期間でさまざまな経験を積み、さらに磨きがかかった中山さんが魅せるステージに注目が集まった。

前回のライヴからバトンを受け取ったようなオープニングで幕開け

ライヴの開演時刻を迎え、中山さんの登場を今か今かと待ちわびる会場に流れたのは、繊細なピアノの音色。暗いステージの中央で白い衣装を着た中山さんがピアノを演奏し、公演の幕を開けた。1曲目に選曲したのは、2014年発売のファーストアルバムに収録された「In The Name of LOVE」。中山さんが作詞を担当した思い入れのある楽曲かつ、前回のライヴの本編ラストを飾った楽曲ということで、つながりを感じる構成も一つの注目ポイントとなった。壮大な雰囲気から一転、「イェーイ!」という声かけで始まったのは、明るくキャッチーな「Step!!」。「今日は最高の思い出にしようぜ。よろしく!」と挨拶した中山さん。ツアーに同行したジャニーズJr.6名(千井野空翔、小鯛詩恩、竹村実悟、関翔馬、尾崎龍星、小山龍之介)がツアーロゴをプリントしたフラッグを後ろで振り、賑やかなステージを届けた。

中山優馬ライブレポ

歌唱力・ダンス力・表現力を余すことなく見せたステージ

なじみのある人気曲が続くなか、ピンクのライティングとジャジーな音楽で妖艶なムードに包まれると、新曲の「Fruit」を披露。セクシーで幻想的、中山さんの新たな一面を垣間見せる楽曲ともあって、女性ダンサー2名と作り上げる色気たっぷりのステージは、一瞬たりとも目が離せない。会場には中山さんの伸びやかな歌声が響き渡り、儚いミディアムバラードの世界を描き出した。続く「水の帰る場所」では、ジャニーズJr.の小鯛さんと魅せる脅威のシンクロダンスが見どころの一つに。前回のツアー同様、ダイナミックなコンテンポラリーダンスで会場を一気に引き込み、一本のMVを見ているかのような圧倒的な演技力、表現力を見せつけた。男性ダンサー2名とのロックダンスが印象的だった、新曲の「Salty Dog」。すべての音をとったような難易度の高い振り付けは、世界大会で優勝経験もあり、各国でパフォーマンスに高い評価を得ているHilty & BoschのZIN氏が担当。中山さんの持ち前のダンススキルを堪能できるナンバーは、見ている人をワクワクさせるような高揚感がたっぷり感じられた。

ステージにキラキラとしたタッセルカーテンがかけられると、中山さんとジャニーズJr.6名がタキシードなどを着て再登場。シルクハットを被ったり、手に持ったりしながらアップチューンの「とことん Got It!」をパフォーマンス。歌詞の“きらめきを集めたらFullハウス”というように、遊びゴコロたっぷりのステージで、見る人の目を輝かせた。その後の「おやすみ」では、ファニーで可愛らしい小道具がたくさん登場。大きなユニコーンのぬいぐるみを抱き抱える中山さんの姿など、ファンタジーな演出が散りばめられた。

中盤のMCでは、中山さんの軽快なトークが炸裂!

観客の皆さんとコミュニケーションをとりながら進んだMC。皆さんがどこから来たかという話題では、関東、関西、九州、さらにはペルーから見に来たという方も発見。昨日のライヴ終わりは眠れなくて睡眠導入の音楽を聴いていたという話や、ベストアルバムのリード曲「WEEKEND」がラーメン屋で流れていたけど、その日は木曜日だったという日常での出来事などを共有すると、会場は和やかな笑いに包まれた。ツアーに同行したジャニーズJr.6名の自己紹介タイムも設けつつ、「アルバムをリリースさせてもらって、ライヴツアーを回らせていただいて、WBCは世界一になるし、本当にいい時代に生まれたなと思っております」とコメントした。

中山優馬ライブレポ

10年来の盟友・屋良朝幸さんが本ツアーを全面プロデュース

前回のツアーと同様、本ツアーの振り付け・演出を監修したのは、屋良朝幸さん。中山さんを知り尽くした屋良さんだからこそのステージ演出がふんだんに盛り込まれ、年明けから始まったリハーサルなどの準備期間についても「幸せな時間だった」と中山さんが語った。またこの日の会場がEX THEATER ROPPONGIということで、2016年から2017年にかけてお二人がダブル主演を務めたミュージカル『クロスハート』の話題に触れる一幕も。

クライマックスには、ファンとともに楽しめる「Mashup Medley」も

ライヴ後半は、珠玉のバラード「深呼吸」をしっとり聴かせるところからスタート。「YOLO moment」から始まるMashup Medleyコーナーでは、関西ジャニーズJr.時代の未音源楽曲や、山田涼介さん&知念侑李さん(Hey! Sɑy! JUMP)とのユニット・NYCの楽曲を織り混ぜてパフォーマンス。ブロックチェックのカジュアルなセットアップに身を包み、「懐かしいな」と笑顔を見せながら歌う中山さんの姿が見えた。「Squall」「so Crazy」と新旧の楽曲が続いたあと、中山さんが新たに作詞に参加した新曲「息を呑むほど」を披露。天井からはハート型の紙飛行機がひらりと舞い、心温まる光景が会場に広がっていく。そしてラストには、大切なソロデビュー曲「Missing Piece」を熱唱。これまでの音楽活動をたどるようなセットリストで、メモリアルライヴを彩った。

本編を締めくくる挨拶では、「本日は皆さん本当にどうもありがとうございました。10周年のツアーがもうすぐラストというところまで来ました。終わってしまうのが寂しいですが、一つの大切な出来事がしっかりと終わるというのも、また次に進むきっかけなのかなと思います。本当に素敵な時間でしたし、僕にとってとても大切な時間を過ごさせていただきました。皆さんのそのマスクの中の笑顔もちゃんと受け取りましたので、また皆さんとこういう時間を作っていけるように、このライヴという形でまたお会いできますことを願いまして、自分も頑張っていきたいと思います」とコメント。表現者・中山優馬の高いポテンシャルが垣間見えた今回のライヴ。次のライヴでも卓越した表現力でいろいろな顔を見せてくれるだろう。

セットリスト

−Overture−
M 01. In The Name of LOVE
M 02. Step!!
M 03. Get Up!
M 04. 交差点
−INTER−
M 05. Fruit
M 06. 水の帰る場所
M 07. Salty Dog
−INTER−
M 08. うたかたに踊る
M 09. Feeling Me Softly
M 10. Friday Night~こんなミライ~[ジャニーズJr.歌唱曲]
M 11. とことん Got It!
M12. High Five
M13. おやすみ
<MC>
M14. 深呼吸
M15. 貯金箱
−Mashup Medley−
M16. a)YOLO moment
   b)Darkness
   c)よく遊びよく学べ(NYC)
   d)NYC(NYC boys)
   e)蒼い季節(NYC boys)
   f)ビリビリDANCE
   g)YOLO moment
M 17. Squall
M 18. so Crazy
M 19. Butterfly
M 20. 息を呑むほど
−INTER−
M 21. Missing Piece
<Encore>
−E1− 悪魔な恋(Album Ver.)
−E2− WEEKEND

中山優馬(なかやまゆうま)
1994年1月13日生まれ、大阪府出身。音楽活動のほか、役者として多数の映画、ドラマ、舞台に出演。舞台『星降る夜に出掛けよう』は、6/12(月)〜6/21(水)まで京都・南座にて。LINE公式アカウントも開設し、3/30(木)よりLINE公式スタンプ「中山優馬 ボイススタンプ」が登場。

PHOTO=高嶋佳代

TEXT=所 優里

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