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2022.09.12

人生を豊かに生きる秘訣とは?

スタイリスト青木貴子さんによる、素敵な人に一歩近づく生き方指南。こんな時代だからこそ、前を向いて歩いていくためのヒントをお届けします。

昨日より、1mmでも良い人生を

先日、親しい方のご主人が亡くなりました。いきなりヘビーな書き出しですが、感じ入ることがあり今回はここから。その方の場合はちょっと長いことご主人が患われていたので、心の準備もある程度は出来、相手の方に対する愛情と感謝と誠意を伝える時間もきっとあったことと思います。そういう意味では悔いは少ないのかなとか、ある程度覚悟は出来ていたので不意の衝撃は少なく済んだのかな、と想像しました。もちろんわかっていたからといって、悲しさが軽減されるということはないので悲しみは幾許か計り知れませんが。

別の方はご自宅で、いつものように楽しく普通に夕食を共にしていらしたら急にご主人の具合が悪くなり、数日後にはお亡くなりになってしまったのです。衝撃的な出来事だったと伺いました。あまりにもあっという間の出来事で、気持ちがついてゆけないと悲しんでいらっしゃいました。突然の死はやはりショックが大きいです。実は私もその経験がありますが、いろいろ考えても仕方ないことや、考えても取り戻せないことが押し寄せてきます。

親しい人がいなくなってしまった後は、新しい思い出を共に作り出すことはもう出来ません。楽しかったり、楽しくなかったりといった日常に起きていた時間の記憶だけが残ります。つまり築き上げたものだけが、その人との思い出として心に留まり続けます。慈しみ合う時間が多かった人は良い記憶と共に亡き人を思い出すでしょうし、いがみあってばかりだった人は苦い記憶と共にその人を思い出すことになるのかもしれません。それは悲しいですよね、苦い記憶は健全な精神を蝕みます。

後悔先に立たず。ですので、常日頃から優しい気持ちを持ってすべてに接すると苦い記憶が残りにくくなりそうです。ま、これがなかなか出来ないんですけどね(笑)。とはいえ、「優しい気持ち」「穏やかなマインド」を意識しているのといないのとでは行動が変わってきますので、聖人じゃないし! なんて言いながらも心がけると誰でも昨日よりは1㎜でも良い人生に近付けると思います。

幸せな人生のために、気づいてほしいこと

また別の友人はご主人の病気が発覚しました。緊急性のあるものでなかったのは幸いでした。それを機にご主人に対する意識と態度が変わったと言います。より一層大事にしたいという気持ちが強くなり、喧嘩もしなくなったそうです(「優しい気持ち」を意識しているから以前は喧嘩していた状況も回避出来るように)。そして感謝や愛情をちゃんとダイレクトに伝えるようになったのだそう。これはシャイな彼女の大変化、ご主人は相当喜んでいると思います。発覚前よりさらに仲が良くなったとか、大切に思う気持ちをきちんと意識すると目の前で起きることも変わってくるんですね。
病気が判明したのは大変な出来事でしたが、その機会が訪れたことでふたりで過ごす心地よく豊かな時間が以前よりも増えたと彼女は言っていました。

最初に書いた方のご主人のお葬式の帰り道、大先輩と話をしながら駅まで向かいがてら「とっても仲が良いご夫婦だったから、相当辛いですよね」と言ったら先輩は「ひとはひとりで生まれてきてひとりで死ぬんだから仕方ないわよ、誰だってそれは同じ。だから大丈夫よ、そう思ったら気がラクよ」と。たしかに、一緒に生まれて一緒に死ぬひとなんていない。先輩が言いたかったのは、つまりは「依存して生きるな」「自分で立つことが大事」ということなのかなと思いました。依存しない→誰かがいなくなっても悲しみが少ない、自分で立つ→何かに期待しない→裏切られることがない→強く生き抜くことが出来る。

ひとり、みんな平等に「ひとり」。意識を「個」である自分に向けると物の見え方とか、捉え方が変わってくるなぁと大先輩の言葉に感銘を受けました。誰とも「一緒」じゃなくて「ひとり」と「ひとり」、結局最後は「個」。でもそれを自覚すると考え方も感じ方も違うんだってことがわかり、どんな相手にも優しくなれそう(な気がする)。そして尊重から生まれる他者とのつながりは、きっと心地良いものになるんだろうなって思います。

五感をフルに使って1日の濃度を高めて!

ものの意味とか、目前の現実とか、何でも捉え方次第で変化します。起こっている事象を深く味わうようになると、記憶も鮮明になります。さらっと1日を過ごすより、注意深く感性を研ぎ澄ますと1日の濃度が濃くなる気がします。小さいことですが全包囲的に情報を入れるとより生き生きとした記憶になります。たとえば「夏に誰かと楽しく散歩した」ときに「蝉がすんごい鳴いていた」「空がとても高く青かった」といった耳や目から入る他の情報も味わっていると、記憶がより情緒的なものになります。五感をフルに使うとこんなふうに記憶もバージョンアップします。

エモーショナルな記憶をどんどん作っていったら、日々が感動的に彩られていきます。毎日そんな感動はない? ふと空を見上げてみたら綺麗なお月様が出ていて、思わず笑みが溢れるなんてこともあります。ちょっとしたことに感動してると感動癖もついてきます(笑)。
「心地良かった瞬間」や「楽しく過ごした記憶」が多ければ多いほど、いつか自分の人生を振り返った時に豊かだったなぁって実感できるはず。つまりは心がけて良い記憶を作り重ねていくことが(地道だけど)、誰にでも出来て、最も確実に人生を豊かに生きる秘訣なのだと思います。

青木貴子の記事をもっと読む。

TEXT=青木貴子

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